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あしあと

    こんな講座ありました(こどもを守る防災セミナー)

    • 更新日:2013年8月21日
    • ID:4349

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    こどもを守る防災セミナー<富雄公民館:2013年7月7日(日)>

    地震大国の日本に住む私たちにとって、本当に備えるべき物と知恵は何なのか。

    特に、小さい子どもを持つ家庭にとって、その対策は切実です。

    この講座は、富雄中学校区地域教育協議会と富雄公民館との共催事業として開催しました。

    万が一の時に備えて、地域の避難所である学校と公民館の協力体制を整え、地域住民の皆さんに防災の心得をお伝えすることが、この講座の目的です。

    富雄中学校生徒による、防災の取り組みに関する発表がありました。
    昨年12月に仙台市の中学校に訪問。
    震災の爪痕が残る現地で、多くの学びを得たようです。

    学校に帰ってからも、富雄中学校内の危険箇所について自分たちで話し合い、先生に改善を提案しているそうです!
    本当に立派で、頼もしい生徒たちの発表でした。

    講師はアウトドア流防災ファシリテーター、あんどうりすさんです。
    基本的な防災講習だけにとどまらず、
    「アウトドア=最低限の道具を最大限に生かして生命を維持し生活をする」という切り口から、防災についての話をされました。

    内容は、これまでの防災の「常識」にとらわれない、たいへん実践的なものばかりでした。
    「『地震が起こったら机の下にもぐれ』は、もう通用しない」とのこと。
    三角地帯(ソファーの背もたれの後ろなど、物が倒れてきても押しつぶされないスペースができる場所)に移動することが大切なのだそうです。

    子育て中の保護者の方だけでなく、地域で子育て支援をしているボランティアの方、助産師さんなど、76人もの方に参加いただきました。
    皆さん、熱心に聞いておられます。

    あんどうさんは、古武術や体のしくみを活かした
    「サバイバル」の方法についても話をされました。
    写真は、手を胸から上に挙げる場合と、ぐるっと肩から半円を描くように回しながら挙げた時の指先の高さを見比べたもの。
    高い所に手を伸ばすには、後者の方が断然高く挙げることができます。

    大きな男の人を、女性でも簡単に抱き起す技について。
    ちょっとした手の向きやコツで、驚くほど軽く感じられる実技に、参加者の皆さんから感嘆の声!

    避難所で過ごすお父さん、お母さんには、抱っこひもが欠かせません。
    昔は当たり前だった、さらし1枚で作る「おんぶ紐」の作り方について。
    あんどうさん自身の子育て経験に基づく話に、参加した親子からは、「もっとたくさん話が聴きたかった」との声が寄せられました。

    あんどうさんは、

    「防災グッズや防災袋を購入することだけで安心するのではなく、災害がいつ起こっても問題がないよう、生きるための知恵を身につけておくことが最重要」と強調されました。

    また、

    「子どもたちには、日頃から遊びの中でもその知恵を身に付けられるような仕掛けを、大人が作ってあげましょう」

    「魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教えておくことが、子どもたちの命を守るのです」と。

    先生が言われことを、参加された一人ひとりが家族と話し合い、今後の防災準備に活かしていただきたいと思います。

    起こってほしくない災害ですが、こういったセミナーを重ねることで災害に強い地域になりますように。