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あしあと

    こんな講座ありました(奈良学セミナー (前期))

    • 更新日:2017年9月6日
    • ID:7972

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    奈良学セミナー(前期)<中部公民館:2017年5月28日(日)~8月20日(日)全4回>

    この講座は奈良の歴史や文化について深く掘り下げた内容を学ぶ講座で、知識を深めるとともに知の好奇心を膨らませ、奈良への愛着を持ってもらうことを目的に開催している中部公民館の代表的な講座です。

    2017年度のテーマは「奈良を学ぶ、奈良を楽しむ」。

    5月から月に1回、全4回を開催しました。

    コーディネーターは、帝塚山大学文学部文化創造学科教授の西山厚先生です。

    第1回:5月28日(日)「正倉院文書の世界」

    講師

    講師:杉本一樹さん(宮内庁正倉院事務所 前所長)

    1200年以上にわたって宝物を守り続けてきた正倉院。

    宝物とともに残っている正倉院文書からみえてくるものを、正倉院に長年携わってこられた講師から聴くことができました。

    毎年秋の正倉院展の楽しみ方が、またひとつ増えたのではないでしょうか。

    第2回:6月25日(日)「信貴山縁起絵巻」

    講師(谷口)

    講師:谷口耕生さん(奈良国立博物館 学芸部 教育室長)

    日本三大絵巻のひとつ、信貴山縁起絵巻(しぎさんえんぎえまき)の世界を紹介いただきました。

    奈良と大阪の県境にある朝護孫子寺は、毘沙門天王信仰、張り子のトラで有名です。

    全部で35メートルにもなる絵巻では、ユーモラスに描かれる登場人物の表情が豊かです。

    第3回:7月23日(日)「弘法大師に近づく」

    講師(西山)

    講師:西山厚さん(帝塚山大学文学部文化創造学科 教授)

    弘法大師(空海)とはどんな人だったのかを知る時間となりました。

    遣唐使とともに海を渡り、唐へ留学した後、体系的に密教を日本に広めた人。

    空海が密教に出会った大安寺には、いまも密教的色合いが残ります。

    東大寺の二月堂お水取りの行事も密教と聞けば、また興味がわいてきます。

    第4回:8月20日(日)「キトラ古墳の壁画」

    講師(若杉)

    講師:若杉智宏さん(奈良文化財研究所 飛鳥資料館 研究員)

    キトラ古墳の調査における貴重な体験をお話いただきました。

    修復の違い等における高松塚古墳との比較、壁画に描かれた朱雀・青龍・白虎・玄武の四神、天文図についてのお話もありました。

    古代の人も今と変わらない星空を見ていたと思うと、ロマンを感じます。

    円を描くのにコンパスを用いたり、念紙を下描きに用いたりといった古代の画師の技術も知ることができました。

    受講者アンケートより

    • 奈良に関する知識や教養を身につけるよい講座であり、今後とも継続してほしい。(60歳代・男性)
    • 中世の奈良についても学びたい。(70歳以上・男性)
    • 新しい発見がたくさんありました。(70歳以上・男性)
    • 詳しく専門性の高い講話を楽しく受講できました。(70歳以上・女性)