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あしあと

    こんな講座ありました(これでいいの?孫家族との関わり方)

    • 更新日:2021年5月16日
    • ID:11049

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    これでいいの?孫家族との関わり方<富雄公民館:2020年11月28日(土)~12月13日(日)全3回>

    「頻繁に孫を預かるのは体力的・金銭的にしんどい・・・」

    「どこまで関わるべきか、悩むなぁ・・・」

    「忙しそうだから、手伝ってあげるのは当然じゃないの?」

    「孫がかわいいから、もっと面倒みてあげたいのに!!」

    おじいちゃん・おばあちゃんたちからいろんな声が聞こえてきます。

    親が忙しいからといって、祖父母がありとあらゆる生活面の面倒をみてしまうことは、子ども(孫)にとっては良いことなのでしょうか?

    また、親は祖父母がほとんどの世話をしてくれるから楽だと思うことはどうなのでしょうか?

    同居・近居・内孫・外孫・・・と関わり方はそれぞれですが、ここで一度、親の役割、祖父母の役割を改めて考えてみることが必要ではないでしょうか。

    この講座では、これから大人になっていく子どもたちの育ちや家族関係について、テーマに沿ったワークショップを通して考えてみました。

    孫家族との関わり方は、間違い・正解と決められることではありません。

    この講座に参加された方同士がワークショップを行いながら、「そんな関わり方があるのか!」「そういう声かけをすればいいんだ!」ということを見つけていくことをルールとして、講座が始まりました。

    第1回:11月28日(土)「子ども家族(孫)との関わりの実情は?」

    1回目は、「子ども家族(孫)との関わりの実情は?」をテーマにしたワークショップを行いました。

    まずは、2つのグループに分かれて、自己紹介と講座受講の動機などを話した後、祖父母として、普段の生活の中で孫家族とどのような面で関わりを持っているのか、その実情を付箋に書きだして整理してみました。

    その付箋を次の項目別に分けました。
    ・生活面の支援
    ・金銭や物品の支援について
    ・相談にのること
    ・その他

    ・生活面の支援
    孫の習い事等への送迎、帰省してきた際の世話、産前・産後の世話、食事作り、勉強を教える、遊び相手をする。
    ・金銭や物品の支援について
    行事毎のプレゼント(お年玉や祝い金等も含む)、外食をした際の支払いをする。
    ・相談にのること
    病気の際の世話の仕方など。

    第2回:12月6日(日)「孫育て 楽しいこと・しんどいこと」

    2回目は、「孫育て 楽しいこと・しんどいこと」をテーマにしたワークショップを行いました。

    この回では、講師が読み上げる孫家族との関わりについての質問に対して、「楽しい!」「しんどい!」の2つの札を挙げて答えてもらいました。

    質問項目は、1回目のワークショップで出た「生活面の支援」「金銭や物品の支援について」の中から行いました。

    ひととおり質問が終わってから、次のような内容で意見交換を行いました。
    ・同じ内容なのに、「楽しい!」「しんどい!」に分かれるのはどうしてだろう?
    ・支援の実情について、娘・息子はどのように思っていると思いますか?
    ・「しんどい!」と感じていることを娘・息子に伝えていますか?

    しつけや教育方針、毎日の食事など、男性と女性では気になるポイントが違うということもありますが、祖父母のみなさんは「言葉で伝える」ということができなくて、悩んだりストレスを抱えたりしている方がほとんどだった印象です。

    第3回:12月13日(日)「『親育て』『孫育て』の関わり方のコツ」

    3回目は、「『親育て』『孫育て』の関わり方のコツ」をテーマにしたワークショップを行う予定をしていましたが、テーマを変更しました。

    祖父母に対して孫家族世代はどのように感じているのか、生の声を聞いてみようという講師の提案で、職員の知り合いや受講生の家族、講師の知り合い等に事前アンケート調査を行いました。

    そのアンケートの中から、孫家族の意見や希望を紹介し、参加者の方に意見に対して「納得する!」「納得しにくい!」の2種類のカードで意思表示をしてもらいました。

    ・自分の箸やスプーンを使って、子どもに食事を与えるのはやめてほしい。
    ・連絡なしで訪ねてくるのはやめてほしい。
    ・昔の育児のやり方にこだわる。
    ・親には言わずにおこづかいや物を与える。
    ・他の子と比べられるのがイヤ。
    などの意見が講師から読み上げられました。

    「納得!」「う~ん、ちょっと納得いかない・・・」祖父母の思いもまちまちでした。

    でも、なるべく孫家族の思いに合わせたいという意見がほとんどでした。

    アンケートの項目には、「うれしかったこと・助かったこと」「祖父母には、もっとこうしてあげたい」という内容も入れました。

    それに対する答えを聞いた祖父母からは、

    • 私たちに対して、すごく優しい気持ちをもってくれていることに驚いた。
    • もっと厳しい言葉を投げかけられるのでは・・・と思っていたので、正直驚いた。
    • この気持ちを聞けただけで、この講座に参加して良かった。

    という声を聞くことができました。

    参加者の声

    • 孫の話がいろいろできて良かったです。
    • 親世代の生の声を聞けたことがとても良かった。参加者の話も楽しく聞かせていただいて、いろいろ気づくことができました。
    • いろいろな考え方・感じ方を聞けて良かったと思います。ありがとうございました。

    講座を終えて

    時代の変遷と共に家族の形が多様化するなか、祖父母と孫家族との関わりも変化し、各家庭が抱える問題もさまざまだと思います。

    でも、親には親の役割、祖父母には祖父母の役割があるのではないかと感じました。

    人間には、思いを伝えるとき「言葉」というツールがあります。

    このツールの使い方を間違わないようにすることで、祖父母と孫家族の良い関係性が構築できるのではないかと、3回の講座を通して感じました。