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あしあと

    こんな講座ありました(市民企画講座 ~楽しい記紀巡り!神武天皇が治めた奈良のはじまり~)

    • 更新日:2021年7月3日
    • ID:11255

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    市民企画講座 ~楽しい記紀巡り!神武天皇が治めた奈良のはじまり~<西部公民館:2021年3月19日(金)>

    この講座は、「せいぶ講座企画チーム」の参加者のみなさんが発案・企画した講座です。

    2020年度は、日本書紀編纂1300年を期した事業を開催しようと決め、計画しました。

    せいぶ講座企画チームとは・・・

    公募で集まった市民の方々と、西部公民館の職員がチームを結成し、市民企画講座を開催するという、西部公民館主催の講座です。

    2020年度は、7人でチームを結成し、9月から全5回の会議を重ねました。

    【令和2年度せいぶ講座企画チーム】の会議の様子

    さまざまな意見を持ちより熱心に進められてきた会議では、お互いの意見に耳を傾け、アイデアを融合させ、2020年度のテーマが「日本書紀編纂1300年を期に奈良市西部地域を舞台とした伝承神話に触れる機会にしよう」にまとまりました。

    このテーマを得意とするメンバーが中心となって、その他のメンバーも独自に知識を深めていくなど、参加される方のことを考えながら丁寧に講座が作られていきました。

    そして、テーマに相応しい岡田高志さんに講演のご快諾をいただき、開催に向けて一気に準備が進み、開催当日を迎えました。

    会場設営・受付・司会なども講座企画チームのメンバーで行います。

    会場の様子


    講師の岡田高志さんは・・・

    大阪市立大学の文学研究科で研究員をされています。

    「研究論文などの提出は、期限ギリギリまで追求して研究するもの」と師の教えをお持ちの岡田先生は、講演会当日に追加の資料をご持参いただくほど、とても研究熱心な先生です。

    1部:講演「日本書紀が語る神武天皇の誕生、大和での決戦」

    午前の講演会のようす

    午前中の講演では、神武天皇が九州の日向から東征し、奈良周辺を統治していた長髄彦に勝利し、橿原で即位するまでを詳しくお話しくださいました。
    90分の講演があっという間に感じるほど、とても興味深いお話でした。

    こちらは当日配布した資料です。

    『日本書紀』が語る神武天皇の誕生・大和での決戦 配布資料(岡田高志さん解説付き)

    2部:石碑巡りの館外学習

    学研北生駒駅を出発

    昼食を済ませてから、全行程約6kmの現地学習です。
    学研北生駒駅からスタートしました。
    駅から徒歩数分のところにある「金鵄発祥之處(きんしはっしょうのところ)」と記された碑を訪れました。

    現地にお住まいの方でも、中々見つけることができないほど奥深い山中に、この碑はひっそりと建っていました。

    現地学習のようす


    現地で解説をしていただきました

    岡田先生には、午後の現地学習にもご同行いただきました。

    各所で、参加者のみなさんからの質問に気軽にお答えくださいます。

    現地を訪れることで、午前中の学びがさらに深まることとなりました。

    富雄川沿いを南下して、長弓寺で小休憩をした後、更に南下すること30分。

    「神武天皇聖蹟鵄邑顕彰碑(じんむてんのうせいせきとびむらけんしょうひ)」に到着です。

    神武天皇聖蹟鵄邑顕彰碑

    この顕彰碑は、林の中に西を正面にして建っていました。

    神武天皇は長髄彦と長い間戦っていましたが、なかなか勝利することができませんでした。

    この時、金鵄が現われ稲妻のごとき光を放ち、その光景を目の当たりにした長髄彦の兵たちは戦意を喪失し、2度と立ち向かってくることはありませんでした。

    これにより神武天皇は長髄彦に勝利することができたそうです。

    長髄彦との戦いに勝利した「神武天皇」は、さらに東へ向いて進み、橿原に宮を造営し即位することとなります。

    この顕彰碑から徒歩数分の場所に建っている夫媍塚(ふうふづか)に立ち寄りました。

    これもまた、畦の中にひっそりと建っています。

    地元では、三炊姫(みかしきやひめ)の墓と親しまれています。

    三炊姫はニギハヤヒノミコトの妻です。

    ニギハヤヒノミコトは神武天皇より先に、この登美ヶ丘の地にアマノトトリフネで天下りしてきた神さまです。


    当日は初夏の様な陽気に恵まれ、皆さんの足取りも軽やかに進みます。

    次に訪れたのは杵築神社(きつきじんじゃ)です。

    杵築神社の鳥居

    杵築神社は、天忍穂耳神社(あめのおしほみみ)とも言われています。
    こちらも神武天皇に所縁ある神社です。

    最後に、御嶽山大和本宮を訪れました。

    神武天皇像

    そこには、神武天皇の御霊をいただきお祀りした神武天皇像が高々と建立されています。

    この像に到着し、解散です。

    最後までご同行いただきました岡田先生、本当にありがとうございました。

    参加者の声

    • 自分たちが住む地域の神話や史跡について、興味深い話が聞けて嬉しいです。
    • 若手の熱意ある講師の話し方が非常にわかりやすく、地元の神話に親しみをおぼえた。
    • 講義と現地学習との組み合わせでさらに理解が深まり良かったです。

    など、参加された方にはとても満足していただける講座となりました。

    講座を終えて

    せいぶ講座企画チームのメンバーで良かった点、反省点などの振り返りをしました。

    • せいぶ講座企画チームは、コロナ禍の影響で検討から実施までの期間が短く感じたが、市民企画講座の開催は成功したと思う。(T.Y)
    • 講座企画チームに参加して企画から開催まで経験でき、当日はお天気も応援してくれているようで良かったです。
    • 参加された方からは、第2弾を開催してほしいという要望もあるほど、感謝のお言葉をいただくことができました。(T.T)
    • 企画から開催当日までの段取りや準備の大変さを体感することができました。その中で、新たな出会いや繋がりができ、とても有意義な楽しい時間を過ごすことができました。(Y.Y)

    など、チームのメンバーのみなさんには、この市民企画講座が無事に終わってホッとすると同時に、達成感を味わっていただくことができたようでした。