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あしあと

    こんな講座ありました(信仰と文化講座~阿弥陀さま信仰~)

    • 更新日:2013年5月31日
    • ID:4121

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    信仰と文化講座~阿弥陀さま信仰~<南部公民館:2013年2月21日(木) 3月16日(土) 全2回>

    私たちが生きていく上では、さまざまな状況で苦しい・辛いと感じることがたくさんありますね。
    ただ祈るしかできない状況に直面した時、いつの時代も人は、何かに救いを求め祈り続けてきました。

    それは、「信仰文化」として長い歴史を経て今も、私たちの周りに、さまざまな形で残っています。

    信仰と文化講座では、当時の人々の信仰や文化を学ぶことで、その時代背景を知り、人々の生活に触れることで、今の私たちの社会や生活、生き方を改めて見つめ直し、考える機会を得ることを目的に開催しました。
    今回は、私たちに日本人にとって馴染み深い、極楽浄土を願いお念仏を唱える「阿弥陀信仰」をテーマに学習しました。

     

    1回目 2月21日(木) 浄土思想と念仏 (講師:奈良国立博物館学芸部長 西山厚さん ) 

    阿弥陀信仰は、私たち日本人にとって極楽浄土を願いお念仏を唱えるという、馴染み深いものであります。

    その阿弥陀信仰を考えるあたり、日本における浄土思想の歴史とその展開について学びました。

    日本最古の阿弥陀像は飛鳥時代。

    阿弥陀仏を中心に両脇に観音菩薩・勢至菩薩の、いわゆる阿弥陀三像と言われる像やせん仏が残っています。

    奈良時代までそれらは、亡くなった人の冥福を祈るためのものであったようです。

    時代が移り平安時代後期になると極楽浄土を願うものへ変化していったことなど、大変興味深いお話でした。

     

    極楽浄土の世界を一夜のうちに蓮の糸で織り上げたとされる、中将姫伝説で有名な當麻寺のご本尊「當麻曼荼羅」についてもお話しいただきました。

    今年は、その「當麻曼荼羅」が完成して1250年だそうです。

    そして、奈良国立博物館の春の特別展は、「當麻寺展ー極楽浄土へのあこがれー」。

    展覧会の見どころについても、一足早くふれていただきました。

     

     

    講座風景写真

    有名な中将姫のお話に、みなさんとても熱心に聞き入っておられました。

    2回目 3月16日(土) 六斎念仏を中心としたムラにおける講の役割を考える (解説 奈良県立民俗博物館学芸課長 鹿谷勲さん)

    奈良には、今もなお「六斎念仏」という念仏信仰が残っています。

    村の中で「念仏講」という組織を形成し受け継がれてきた、庶民の念仏信仰について学習しました。

    まずは奈良県民俗博物館学芸課長の鹿谷勲さんに、念仏や六斎の意味することや奈良県各地の六斎念仏について解説していただきました。

    その後、八島町念仏鉦講のみなさんに「八島町六斎念仏」(奈良県無形民俗文化財)の鉦念仏・太鼓念仏を、今回特別にご披露いただきました。

     ◇特別公開「八島町六斎念仏」 (実演:八島町六斎念仏鉦講のみなさん)

    写真 鉦念仏

    ♪なむまいだー なむまいだー♪
    どこか懐かしい響きが、会場に広がりました。

    写真 太鼓念仏

    太鼓念仏の様子
    8月14日の夜、八島町では今も太鼓と鉦と念仏が町内に響きます。

    参加者の声

    • 仏様をテーマにして「信仰と文化講座」非常に面白い。今後も継続して欲しい。
    • 新しいテーマと感じました。
    • 校区に江戸時代からの宗教文化を現在も継続・維持していることにおどろくと共に今後も後生に残して欲しい。
    • 大変理解し易い座学でありました。また、実際の六斎念仏を聞けて伝統の大事さを痛感いたしました。
    • 八島町の方々、本当に素晴らしい御念仏をきかせて頂いてありがとうございました。