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館長が語る(中部公民館)

[2015年10月2日]

ID:6011

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中部公民館館長 中川 里美(なかがわ さとみ)

私が手にしているお面(正しくは舞楽面)、これは何か、ご存知でしょうか?

中部公民館館長と「蘭陵王」の面

頭に龍を戴き、迫力あるいかめしい面構え、これは「蘭陵王(らんりょうおう)」です。普段は事務室にひっそりと飾られています。
「蘭陵王」とは、舞楽のなかで最も代表的なもののひとつです。
中国・北斉の蘭陵王長恭は美青年であったので戦場に赴く時はいつも恐ろしい面をつけ軍を指揮していたと言われており、それによりおさめた勝利の喜びを舞に表したところ、国土は豊かになり世の中が平和になったという故事に由来すると伝えられています。

この「蘭陵王」が中部公民館にとって大きな存在であることが、最近になってわかりました。
この場で少し紹介させていただきたいと思います。

中部公民館は1984年(昭和59年)5月に現在の場所に移転・新築開館しました。これを記念して、同年4月21日に完成式が執り行われ、南都楽所のみなさまに祝儀舞として舞楽「蘭陵王」を舞い納めていただいたそうです。
時は移り変わって、2015年(平成27年)2月22日、「中部公民館開館30周年記念祭」の特別記念イベントとして最後を飾っていただいたのが、実は南都楽所のみなさまによる舞楽「蘭陵王」です。
これは、2014年度(平成26年度)より、春日大社第60次式年造替記念奉祝行事実行委員会との共催事業を行っていることがご縁となり、実現したのですが、南都楽所の方が会場を下見なさった際に「ずいぶん前にここで『蘭陵王』を舞ったことがありましたよね。」とおっしゃったのでびっくり。
当時のしみんだよりを調べてみると、確かにそのように掲載されていました!

30年余りの時を超えて、同じ場所で同じ南都楽所のみなさんが同じ舞楽を演舞してくださるなんて、ありがたいことだなぁ~などと思いを馳せていたお昼休み、ふと、壁に掛けられたお面が目に入りました。
その瞬間、はぁっ!!と気がついたのです。
「このお面、もしかして蘭陵王じゃないのかしら!?」と。
踏み台に上って恐るおそるお面を外し、その内側を確認すると、「蘭陵王 昭和59年4月」の文字がありました。。。
中部公民館がこの地で開館してからずっと蘭陵王に見守られながら今日に至っていたのかと思うと、不思議なご縁を感じずにはいられませんでした。

中部公民館開館30周年記念祭の様子はこちらをご覧ください
http://manabunara.jp/contents_detail.php?frmId=6013

さて、ただいま募集中の講座は以下のとおりです。
・「おん祭りと雅楽」
 南都楽所 楽頭の笠置侃一さんによる講演
・「一話完結!西山厚が読む春日権現験記(5)」
 春日大社第60次式年造替記念奉祝行事実行委員会との共催講座
・「奈良学セミナー(後期)」
 中部公民館が新築開館する前からずっと続いている講座です

『しみんだより』やホームページ等で募集していますので、ぜひご覧ください。
中部公民館職員一同、みなさまのご来館を心よりお待ちしています。

[2015年8月]

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