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あしあと

    こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・興東―染織体験―)

    • 更新日:2024年1月18日
    • ID:13812

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    プチ田舎暮らし・興東―染織体験ー<興東公民館:2023年7月29日(土)・9月16日(土)全2回>

    プチ田舎暮らしは、奈良市東部地域において地域の自然・歴史・風習・食・技などに触れて田舎の暮らしを知り、農作業などの体験をすることにより、東部と市街地の交流のきっかけとなることを目的として開催しています。

    今回は、東部地域在住の染織作家の方を講師に迎え、2回にわたって染織の体験をしました。

    たたき染め

    春に講師から藍の種をいただき、公民館の花壇にまきましたが、一向に芽が出てきませんでした。
    次に苗をいただき植えるとなんとか育ち、講座の準備が整いました。

    日差しを受けてすくすくと育っています。

    大きく育った蓼藍(たであい)を使って摺(す)り染め(たたき染め)をするために、藍の収穫をしました。

    摘み取った藍の葉や、シダの葉を布の上に置いてビニールをかぶせてたたいていきます。

    木槌や丸い石を使ってみんなでたたくと大きな音が響きわたります。
    藍のはかない青色やいろんな植物の色が布に移りだし、歓声があがります。

    色止めとして、酢水を吹きかけ、アイロンで乾かします。

    夏にピッタリなバッグが完成しました。

    染織体験

    講座の2回目は青柿を使って柿渋染に挑戦しました。
    すりおろし器でおろして、絞り汁を作ります。

    柿渋の絞り汁で好きなデザインを描きます。
    絞り汁は水っぽくなるので描いた線が広がるのを計算して少し小さめに描くのがポイントだそうです。

    次は待望の藍染です。各自持ってきてもらったシャツ等を漬け込みます。
    染める素材は化繊はだめで綿が良いそうです。
    染色の配合の割合によって色の出方が変わってくるそうで、ドキドキ!楽しみです。

    しばらく漬け込みますが、この黄緑色が藍色に変化するのでしょうか?不思議です。

    染色液から静かに引き揚げて水洗いし空気にさらすと、酸化発色し、色が変わってきました。

    絞ったところを広げるとその部分は染まらず素敵な模様になっています。
    大満足な仕上がりです。

    奥にある茶色の模様のシャツは柿渋で染めたものです。

    受講生の声

    • 以前から染物に興味があり、楽しい体験をさせていただきました。
    • とても楽しかったので定番化してほしいです。
    • 身近な柿渋で染物ができることがわかり興味深かったです。
    • またやってみたいです。次回は、染める前のたたみ方や、絞り方を教えていただきたいです。

    講座を終えて

    染織は興味はあっても難しそうでしたが、今回その原料となる藍を種から育てる機会をいただき、公民館にある一畳分ほどの花壇で栽培しました。

    しかし、乾燥させると両手で数杯分位の量しかなく、たくさんの藍の葉や工程が必要であることがわかりました。

    そして、今回は講師のブレンドによる染織液で染めました。

    どんな色が出るかドキドキでしたが、黄緑から空気に触れる過程の色の変化に驚きました。

    少々汚れたシャツやハンカチが、毎日使いたいと思うほど素敵に生まれ変わり、とても楽しい体験となりました。

    2回にわたっていろんな染織を体験しましたが、またやってみたいとの声も多く染織が身近な存在になった気がします。