こんな講座ありました(木の実染め)
- 更新日:2017年7月27日
- ID:7856
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木の実染め<興東公民館:2017年6月27日(火)>
この講座は、地域の恵まれた環境のよさを再発見するとともに、自然に優しい染めを体験することを目的に開催しました。
地元の染織家の竹井みさこさんに来ていただき、ラック虫で手提げ袋を染めます。
先生の説明を聞き、いざ開始です。
じゃ~ん。
これがラック虫。
ラック虫は、カイガラムシの1種です。
カイガラムシの仲間は、植物に寄生する厄介な害虫ですが、このラック虫は、人間にとっては貴重な資源を提供してくれる有用なカイガラムシの種類なんだそうです。
木の樹液を吸った虫が、液を分泌して樹皮状になったものなので、木の皮のように見えます。
見た目はとてもグロテスクですが・・・、煮だすとビックリするほど綺麗な赤紫が出てきます。
手提げ袋に、大小の梅の模様をチャコペンで描いています。
「ここがいいかな?」
「こっちがいいかな?」
皆さん悩みながら描いていきます。
皆さん模様に添って、チクチクと針を刺して絞っていきます。
・・・チクチク。
チクチク・・・。
とても根気のいる仕事ですが、皆さん黙々と作業をされています。
絞ったところがトンガリ帽子のようになりました。
絞り終えた手提げ袋を水に漬けて、糊をしっかり落としています。
そして、いよいよ染めていきます。
この赤紫が、さきほどのラック虫を煮出した色です。
あの木の皮からは想像がつかないでしょ?
染液で1時間近く煮たら出来上がりです。
どんな色合いに染まるか皆さんドキドキです。
染め上がったら水洗いし、しっかり水気を絞って糸を抜いていきます。
これがまた大変なんです。
布も糸も濡れているので、糸が突っ張って引っかかって、とっても抜きにくいです。
あまり力を入れると布が裂ける可能性も。
細心の注意を払って、根気よく丁寧に糸を抜いていきます。
皆さんの作品をズラリと並べて干しているところです。
模様の出方もいろいろ、色合いも少しずつ違います。
まさに世界にひとつだけの素敵な手提げ袋が出来上がりました。
参加者の声
- すごく楽しかったです。いい作品ができました。初めて木の実染めをしました。手間のかかるものはいいものにつながるなあと思いました。
- 初めてしたけどとても良かった。でも、思ったより難しかった。
- 久しぶりに参加しましたが、とても楽しい一日でした。また、何か楽しいイベントがあればできるだけ参加したいです。
参加者の皆さんは、染め物の色の変化を楽しむと同時に染色の奥深さも学ぶことができたのではないでしょうか。
お問合せ
興東公民館
住所: 〒630-1242 奈良市大柳生町3633番地
電話: 0742-93-0400
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