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あしあと

    こんな講座ありました(梅の里学級)

    • 更新日:2022年4月30日
    • ID:11921

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    梅の里学級<月ヶ瀬公民館:2021年8月25日(水)~12月22日(水)全5回>

    この講座は、月ヶ瀬地区の高齢者の方々が、現代社会に対応したさまざまな学習を通じて、教養の向上と、健康で明るく楽しい、生きがいのある生活を送ることを目的としています。

    年間を通じたテーマは、「楽しく集い 学び ふれあいの輪をひろげよう」です。

    2022年度は84人が登録し、全6回の講座を開催しました。

    第1回:8月25日(水)開講式・講演

    第1回は、開講式と、奈良市内唯一の牧場である植村牧場の社長・黒瀬礼子さんの講演会でした。

    ご自身が家業を継がれた当時の思い出や、北海道での酪農修行、従業員の障害者の方々と共に歩んできた日々をふりかえってのお話しなど、巧みな話術に惹きつけられながら、受講生一同、興味深く講演を拝聴しました。

    第2回:9月8日(水)回想法「想い出語りサロン」~都跡公民館との交流

    遠出をしにくい昨今の社会情勢に鑑み、都跡公民館自主グループのみなさんとの交流企画です。

    都跡公民館の主催講座「回想法ボランティア養成講座」を修了した方々によって、2020年に自主グループ登録をされた「回想法me at memory(み あと めもりー)」のみなさんが、月ヶ瀬にやってきてくれました!

    回想法は、1960年代に米国の精神科医ロバート・バトラーが提唱した心理療法です。

    近年では認知症の予防に効果があると注目されている手法です。

    全体で回想法について学んだあと、グループにわかれてワークをしました。

    地区は異なれど、同じく公民館での学習を楽しむ者同士で、和やかな交流のひとときとなりました。

    第3回:10月6日(水)月ヶ瀬と伊勢講

    11月17日の館外学習「お伊勢まいり」を前に、奈良市史料保存館の学芸員による講演「月ヶ瀬と伊勢講」で学びを深めました。

    伊勢神宮の外宮と内宮についての解説を皮切りに、伊勢講と伊勢踊り、宝永・明和・文政のおかげまいりの大流行、江戸時代の伊勢への旅、そして学芸員が分析に関わった桃香野の伊勢講の史料についてなどわかりやすく整理され、興味深い内容でした。

    最後に受講生の方々から「伊勢音頭」が披露され、月ヶ瀬らしい雰囲気で和やかにお開きとなりました。

    伊勢講関係資料

    桃香野に残る伊勢講関係資料と伊勢まいり関係年譜です。

    第4回:11月17日(水)館外学習「お伊勢まいり」

    晩秋とは思えない穏やかな小春日和の一日でした。

    神宮の博物館(徴古館、式年遷宮記念美術館)を見学し、内宮に参拝しました。

    その後自由行動で、おはらい町とおかげ横丁を散策し、旅のひとときを満喫しました。

    宇治橋前で集合写真

    素晴らしいお天気に恵まれました。

    第5回:12月22日(水)心スッキリ!体スッキリ!

    最終回は、2部構成で行いました。

    年末を前に、心がスッキリするよう奈良市ごみ減量キャラバンのプログラムと、家にこもりがちになってしまう季節柄、体がスッキリするよう懐メロ健康体操をしました。

    講師は、前半が奈良市廃棄物対策課の職員、後半が伊賀FC(フットボールクラブ)くノ一チアダンスチームの指導者の方が先生です。

    ごみ減量キャラバン講師

    奈良市のごみについての講話とクイズをしました。
    さすが長年月ヶ瀬中学校の生徒たちと共にアルミ缶回収に取り組んでいる月ヶ瀬のみなさんです。
    奈良市のごみ処理・リサイクルに関するクイズに次々と正解しました。

    懐メロ健康体操

    懐かしい歌謡曲を口ずさみながら、体操をしました。

    参加者の声

    第1回

    • 障害を持つ従業員を育てて、牧場も育てるのは、本当に大変なことと思います。笑いながらのお話しでしたが、なかなかできることでありません。
    • 障害者への指導のご苦労、愛情がなければできないこと。胸に迫ります。けじめの大切さについてのお話 ありがとうございました。
    第2回
    • グループでの話は盛り上がって楽しかったです。みな昔の話はよく覚えているし、とめどなく出ますね。年を経て家にいることが多くなると、こんな時間が一番のように思います。コロナで人が集まる機会が作りにくいですが、また楽しみにしています。
    • 昔を思い出し、若さをもらいました。
    • 何十年前の出来事が次から次へとよみがえり、心優しい時間となりました。
    第3回
    • わが地域の生活と充分に関係があり、よかった。
    • わかりやすく、順を追って話していただきよかったです。
    • 面白かったです。我が家も10年ほど前まで伊勢講を続けていました。
    第4回
    • お天気に恵まれてよかったですね。
    • コロナが心配だったが、無事に行けてよかった。
    • 久しぶりに気持ちがゆったりしました。ありがとうございました。
    • やっぱり、みんなで出かけられると楽しいですね。また来年もお願いします。
    • 伊勢神宮に来たことは何回もあったけど、博物館に行ったのは初めてでした。とても興味深かったです。
    • 徴古館に月ヶ瀬の品が展示されていて感動しました。
    第5回
    • 身体のほぐしがよくわかった。
    • 本日の体操は、気持ちがすがすがしくなりました。
    • 足腰の弱くなっている筋肉にむちをあてることができた。
    • 老後を楽しく元気で過ごせるように、来年もお願いします。

    講座を終えて

    COVID-19コロナウイルス感染症の発生後、昨年度・今年度と連続して、80代の受講生の登録がぐんと減りました。それでも80人以上の登録者のみなさんと共に、今年度も楽しく語らい、学び合ってきました。

    今年度は、館外学習の開催年に当たりました。昨年度から多くの要望が寄せられていたこともあり、なんとか実施すべく、受講生の皆さんや地域の方々と調整し、お伊勢まいりに行くことができました。

    月ヶ瀬地区は、地区で作られている奈良晒を伊勢神宮に奉納していることや、古くから各大字(だいじ)で、伊勢講をしてきていることもあり、郷土に関わる歴史学習を通じて、改めて地域を見直すこと、大変な時だからこそのお伊勢まいりと考え、企画をしました。そして、事前学習として、奈良市史料保存館の学芸員の解説を聞き、これまで自分たちが持っている経験や知識を意味付け、伊勢神宮の参拝と博物館の見学を通じて実践的に学びを深めました。

    受講生の皆さんの声に耳を傾けながら、時代と地域に即した学習を今後も展開していきたいと思います。