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あしあと

    こんな講座ありました(竹かごを作ってみよう)

    • 更新日:2023年4月20日
    • ID:12968

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    竹かごを作ってみよう<興東公民館:2022年7月9日(土)・7月16日(土)・7月23日(土)全3回>

    「長年放置された竹林を整備し、生活にかかせない材料であった竹から、生活に役立つ物が作れる古の知恵を実感してほしい」という思いを持つ講師と出会い、竹細工を作る講座を開催しました。

    募集したところ、たくさんの方に申込いただき、関心の高さに驚きました。

    本来は竹ひご作りから学びたいところですが、今回は竹ひごを準備していただき、かご作りに挑戦です。

    講座の様子

    作品名「縁竹なし6つ目かご」
    全3回の講座でこの作品に挑戦しました。
    こんな工芸品のような作品が自分で作れるの!?
    ・・・と期待が高まります。

    竹細工の講師、前先生です。
    愛媛県で竹林の保全や世話をするボランティア活動や、竹細工の技を磨きたいと学ばれてきました。
    そして竹細工の仲間から、技を伝える人が育ってくれるように強く願っておられます。
    今回準備いただいた竹は真竹です。
    節と節の間隔が長い方が作業がしやすいそうです。

    美しく削り整えられた竹ひご21本を使って編んでいきます。

    底の部分の完成です。
    ここから立ち上げて胴を編んでいきます。
    このように編むまで簡単なようでいろいろな決まりごともあり、苦戦しながら1日目を終えました。
    「もう無理~!」との声があちこちから聞こえ、この先どうなるか不安でしたが、竹の魅力にふれた皆さんの「挑戦するぞ!」「がんばるぞ!」の意気込みが伝わってきました。

    先生の鮮やかな手つきに皆さんくぎ付けで、少しでも覚えようと全集中で見つめます。
    見ているときは、「フンフンなるほど」と思えるのですが、席に戻り自分の竹ひごを前にすると、「あれ?」「これは?」とお隣に聞いたり、やはりため息が多く聞かれ、完成するのかな・・・とまたまた不安を覚えながら作業を進めました。

    先生はいとも簡単に編み進められます。
    立ち上げ1段目の角はコツがいります。
    1段目は五角形になるそうです。
    初心者は、そこでつまずいてしまうそうですよ。

    形が見えてきて、うれしいですが、縁あみの難関が待ち構えています。
    右隣の左ひごをおさえながら次のひごを2本すくい・・・。
    まるで呪文のような言葉が続き本当に難しかったです。

    何とか完成しました!
    見本の完成品と少し?形が違いますが、自分でここまで編むことができ感無量です。

    受講生の声

    • 難しかったですが、とても楽しかったです。
    • 予習復習をせずついていけず反省しています。でも頑張って技を自分のものにしたいです。
    • 講師の先生が材料や道具を全てご用意くださり、感謝です。
    • 以前から竹細工はやってみたかったのでとてもうれしいです。
    • 竹かご作りをもっとやりたいと思っています。

    講座を終えて

    講座で竹細工を教えてくださる人がおられないかと探していたところ、竹のスペシャリストの前先生と出会い、先生も「ぜひ教えたい」とのことで講座を開催することができました。

    難しい作品からのスタートとなりましたが、講座が終了するころには、もっと教えてほしいとの声があり、自主グループ「奈良竹細工の会」として8月からスタートし、さまざまな作品に、ひご作りから取り組んでおられます。

    今回の講座では竹細工に興味を持たれている方がたくさんおられ、難しさの中にも、いにしえから脈々と伝わってきた伝統の技のすばらしさを体験することができました。

    また竹の不思議な力に引き寄せられた感じがします。

    これからもたくさんの人に竹の魅力が伝わることを願います。