こんな講座ありました(教養講座~暮らしの中のAI~)
- 更新日:2025年7月17日
- ID:15327
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教養講座~暮らしの中のAI~<生涯学習センター:2025年7月5日(土)>
この講座は、市民の皆さんの高い学習意欲に応えるため、現代的な課題、時事問題、世界情勢、健康や芸術など、さまざまなテーマを取り上げて開催しています。

昨年、生涯学習センターで開催し、ご好評をいただいた講座「教養講座~AIって何?情報社会の今をひもとく~」に引き続きの開催です。
今回はさらに「AI」とは何かに焦点を絞った内容でした。
定員に対して申込多数で、皆さんのAIに対する関心の高さがうかがえました。

今回の講師も、追手門学院大学理工学部情報工学科教授の駒谷昇一(こまやしょういち)さんです。
駒谷先生の話し方や気さくなお人柄も、この講座の人気の理由のひとつです。
まずは、そもそものお話「AI(Artificial Int elligence)」・・・つまり人工知能の説明から、今のAIと少し前、といっても20年くらい前のAIとでは、質が違うという話。
昔の人工知能は、作り手がAIに教えないといけなかったのが、今のAIは自分で学習して覚えていくんだとか。
しかも、そのデータはインターネット上にある情報やパターンから取得していくとのこと。
ひと昔前のサイエンス・ファンタジーが現実になっているんですね。

先生から、AIが生成した映像を見せていただきました。
音楽や歌詞、動画、すべてAIが作り手の指令によって生成するとのこと。
なんでも、細かい指示を与えることで簡単に内容を変更できるんですって。
さらにAIの種類や、AIを使った画像生成のお話です。
画像も音楽の歌詞と同様で、生成された結果を見て、製作者が足りない部分を追加で命令することで、どんどん画像を生成し直してくれます。

AIの活用領域では軍事目的にも使われているようです。
また、本物そっくりのフェイク動画を誰でも容易に作ることができ、政治に利用されることもあるとのこと。
しかも、どんどんAIは学習し、巧妙になっていくんだそうです。
「騙されないようにしなければならないです」と先生。
例えば、公衆電話機のように昔は、「普通」にあったけど今では見かけなくなったものがあるように、AIが得意な分野の業務や仕事は、今後無くなっていくというお話もありました。
現時点のAIができることもあれば、逆にAIが苦手・できないこともあるとのこと。
特に、問題や課題を創ることや、人間の感情の理解、人間関係を構築することはできないんですって。

最後に先生から、AIにかかわらず「情報弱者」にならないよう、偏見を持たずにどんどん使っていきましょうとのお話でした。
普段の生活で、買い物や住民票の交付、チケットを取るといった日常の場面でデジタルを活用する。
インターネットやSNSから情報を収集する。
それを踏まえて、「インターネットから得た知識は自分自身で精査して考えること。でも、困ったときは相談できるような人間関係を構築しましょう。考える力を衰えさせないことが大事です」と付け加えられていました。

参加者の声
- 「後期高齢者ですが、大変参考になりました。日々の生活の中で役立てそうです」
- 「わかりやすい講座で、ユーモアを交えて満足のいく時間でした」
- 「AIは難しく感じていたが、使えそうな気がして楽しかったです」
- 「copilotを使ってみようと思った。AIが少し身近に思えた」

講座を終えて
当初は定員80人を募集し始めたところ、締切時には110人を超える申込がありました。
センター3階の学習室の収容限度内なら全員当選できるということで講師の駒谷先生のご了解を得て、今回、開催の運びとなりました。
多くの受講者の皆さんから、「受けて良かった」「為になった」との声をいただき、主催者としてもほっと胸を撫でおろしているところです。
生涯学習センターでは今後も、情報技術の急速な進歩による社会の変化に対応した、タイムリーな内容の講座を企画・開催してまいります。
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