優良公民館表彰

このたび、南部公民館が第65回優良公民館表彰を受けました。
優良公民館表彰とは、公民館のなかで特に事業内容・方法等に工夫をこらし、地域住民の学習活動に大きく貢献していると認められる公民館を、文部科学省が表彰しているものです。

南部公民館は、「なんなん？おもしろ体験隊」という事業が評価され、今回の受賞にいたりました。
この事業は、10年前から「中学校進学の前からの小学校区を越えた仲間づくり」を目的に、地元のNPO団体と協働で実施しています。

南部公民館のある都南中学校区には、学校の規模や生活環境の異なる5つの小学校があります。

中学校に入学しても、人間関係でつまづくことなくスムーズに中学校生活に溶け込めるように、さらに中学校を卒業して成人しても、還ってくることができる地域のなかでの居場所づくりを意識しながら、さまざまな体験・交流活動を展開しています。

原則毎月第2日曜日に、異なる小学校区の異年齢で編成された班で心や体をほぐすレクリエーションゲーム、地域内の探索のハイキング、調理実習、奈良の夏の行事として定着した「なら燈花会」でのボランティア体験、1泊2日の野外活動などを行っています。また、全体で行う活動として、巨大あんどんの制作、合唱等への取り組みやその発表会などを行なっています。

これらの活動は、近隣の大学の学生や地域内の社会人である青年ボランティアが、NPOの助言を得ながら職員と共に内容を企画し運営を行っています。

以前より南部公民館のある地域は、「子どもは地域の宝」「地域で子どもを育てよう！」という熱い思いのある地域です。

また南部公民館は、地区公民館第1号の歴史ある公民館です。開館当初より「公民館は、地域住民が共に学び、集い、交流する場である」と言う精神が脈々と受け継がれています。

表彰していただくことができましたのも、皆さまが日頃より南部公民館をご利用いただき、地域においてさまざまな活動をしてこられましたこと、また公民館事業へのご理解と惜しみないご協力の賜と感謝しております。

この表彰を契機に、これからも宝である子どもを地域の中心に据えながら、公民館が地域の皆さまに愛され、子どもから大人まで地域の皆さまがさまざまな学習を通して、いろいろな人、さまざまなことにつながっていくことができますように、職員として日々精進してまいります。