都祁の里紹介・・・神さんの里帰り
- 更新日:2018年2月28日
- ID:8417
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2017年10月28日(土)都祁水分神社の神さんの里帰り
都祁公民館では、地域を散策する講座を春と秋の年2回計画しました。
春は5月に実施した「都祁散策(すずらんの里)」です。
詳しい内容はこちら↓
こんな講座ありました(都祁散策(すずらんの里))
http://manabunara.jp/contents_detail.php?frmId=7784
秋は10月に「都祁散策(神さんの里帰り)」を計画していました。
この講座では、都祁水分神社の秋祭りで、都祁水分神社から都祁山口神社に神さんが里帰りされる日に、神興渡御の見学と近くの史跡の散策をするつもりでしたが・・・残念ながら、この日は台風が近づいて警報が発令されたためやむなく中止にしました。
そこで、散策コースを名所の解説とともに紹介します。
都祁散策(神さんの里帰り)の当日のしおり
真言宗古儀派、高野山正智院の末寺で、その由緒年代などについては不詳です。
本尊は室町前期の作と推定される、十一面観音菩薩。
また、鎌倉時代初期の作とされる地蔵菩薩半跏像も安置されています。
大和国に十三座ある山口社のうちのひとつで、延喜式にも載る式内大社です。
祭神は大山祇命。
本社の裏山頂上には、五社尾の神石と称した巨石があり、自然信仰の跡を残しています。
神武天皇の皇子・神八井耳命(かんやいみみのみこと)の子孫、「都祁の直」が「闘鶏国造(つげのくにのみやつこ)」となり、闘鶏の国を鎮守する都祁氏の氏神として祭ったのが起源だろうと言われています。
神社の背後の尾嶺を200メートル登ったところに大きな岩座があり、水分大明神が降臨されたところと伝えられています。
水分神社から山口神社までの道沿いのところどころに、このような石が置いてあります。
これは、神さんが神輿で水分神社から山口神社まで行き来するとき、休憩されるところです。
いつもはしめ縄を張っていません。
字上の宮にあり、 九頭神社とも書きます。
祭神は社記によると、出雲建雄神(いずもたけお)または建速素盞鳴命(たけはやすさのおのみこと)とされ、勧請年代は未詳ですが、延喜式に記載されています。
葛神社には、宮座入頭日記が、当社に遺されています。
本座の頭入りの名を書き継いだものです。
1474(文明6)年より、享禄・天文・永禄・天正・慶長・元和と以下、江戸時代を経て現在に至るまで続けられています。
開基年代などは明らかではありませんが、真言宗古儀派で高野山正智院の末寺と言われています。
本尊は阿弥陀如来像で、境内の観音堂には、十一面観世音菩薩の木造が安置されています。
宝篋院塔(ほうきょういんとう)は檀上積基壇(だんじょうづみきだん)の上に立っており、鎌倉末期のものと推定され、高さはおよそ2メートルほどの堂々たる風格を持っています。
行基の開創とも伝えられています。
1114(永久2)年、多田満仲の一族、顕鏡が寺境を定め、1223(貞応2)年、相河庄連阿が本堂を建立したとされ、阿弥陀如来を本尊とする山内諸郷土の菩提寺として栄えました。
境内にある杉の木。
奈良市の保存樹に指定されています。
別ページで、都祁に生える保存樹を紹介しています。
詳しくはこちら↓
都祁の里紹介・・・都祁の気になる木
国の指定史跡に指定されている奈良時代の火葬墓、小治田安萬呂(おはりだのやすまろ)の墓があります。
金銅板の墓誌には、「・・・従4位小治田朝臣安萬呂・・・」と銘があり、当時莫大な価値があった和銅開珎の銀銭などが出土しています。
副葬品も多数出土し、大きな財力を持った高官であったことを示しています。
平安時代に編纂された文徳実録、三代実録などに名前が登場する由緒ある神社で、大和国水分4社(都祁・宇陀・吉野・葛城)の1社として、古来から水の神様として崇拝されてきました。
飛鳥時代の創祀と伝えられており、971(天禄2)年に鞆田(友田)に遷座されるまでは、都祁の山口神社内にありました。
どっしりとした構えの石鳥居に続く参道を抜けると、中鳥居、能舞台、左右に直会殿、正面に拝殿を配し、端垣がめぐらされた総丹塗の本殿があり、式内大社の風格を備えた名勝となっています。
参考・引用文献
☆都祁村 文化財ガイドブック
1995(平成7)年3月 都祁村教育委員会発行
☆大和の高原文化をのんびり歩こう
2000(平成12)年7月 都祁村教育委員会発行
☆都祁をめぐる「奥ゆかし 都祁の里山」
2017(平成29)年9月 奈良市都祁行政センター地域振興課発行
神事は予定どおり開催されました
2017年10月28日(土)、大雨にもかかわらず、都祁水分神社で「神さんの里帰り」の神事が開催されました。
出発の風景。
大雨の中、神さんを乗せた神輿が都祁水分神社を出発しました。
厳かな雰囲気が漂います。
神輿は稲の刈り取られた水田の中の道を進んでいきます。
こちらは、さきほど紹介した神さんの休憩所です。
祭りの当日はしめ縄が張ってあります。
神輿が休憩所に近づいてまいりました。
休憩所に到着です。
休憩中です。
このように、ところどころの休憩所で休憩しながら都祁山口神社まで神輿は進みます。
明日は、この場所で多くの人が神さんをお出迎えします。
そして、神さんは、また都祁水分神社に戻ります。
2018年10月末の週末に、この講座を開催する予定です。
日にちが決まれば、講座の参加募集をホームページで行います。
ぜひお楽しみに。
お問合せ
都祁公民館
住所: 〒632-0251 奈良市針町2191番地
電話: 0743-82-1362
ファックス: 0743-82-1362
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