こんな講座ありました(畑から始まる味噌作り)
- 更新日:2014年4月17日
- ID:4271
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畑から始まる味噌作り<田原公民館:2013年6月6日(木)~12 月5 日(木)全6回>
田原公民館の近隣の休耕田を利用し、大豆の苗植えから始める味噌作り講座を開催しました。
食の安全について考え、自然や人との交流を目的に、4グループに分かれての共同作業で大豆の栽培を体験し、収穫した大豆を材料にして、米麹から作る味噌の仕込みへと学習を進めていきました。
6月6日(木)大豆苗の植付け
大豆苗の植付け方や栽培のコツなどの説明後、班で畑に立てる看板を作る作業を行いました。
初めて出会ったメンバーとの共同作業です。
マジックの色や名前の配置を決めたりと、少しずつ会話が生まれます。
その後、公民館から歩いて3分ほどの距離を移動。
そこは、県道から少し離れた緑に囲まれた休耕田です。
講師の「ぷるるん会」のみなさんに植付けのコツを実践で教わりました。
各班2畦ずつに等間隔で植えつけます。
小さな穴を掘り、丁寧に苗を置いて土をかぶせます。
渇きがちの土の為、水やり作業が大変でした。
ポリバケツやジョウロを持って公民館と畑の間を何度も往復しました。
1本1本の苗に、柄杓に3杯ぐらいの水をかけていきます。
新緑の中でのワイワイ楽しい作業になりました。
6月14日(木)水やり
植付けから日照りが続き、大豆苗に元気がありません。
これは大変と、急きょ受講生の方々にお越しいただいて、水撒き作業をしました。
とっても暑い日で、たくさんの汗をかきながらの作業でした。
白く渇いた土がどんどん水を吸っていきます。
たくさんお水をもらって、大豆苗が生き返ったようです。
7月25日日(木)草ひきと土寄せ
1ヶ月が経ち、苗も雑草も大きく育ちました。
畦の中はもちろんのこと、溝にも根深い草が育ち、畑一面が緑色に見える印象です。
みんなで雑草と格闘し、徐々に茶色のエリアを増やしていきます。雑草をとる事によって、土の中に空気を入れてあげます。
これを中耕と言うそうです。
そして株もとに土を寄せる(培土)と、根が育ち倒れにくくなるそうです。
ぷるるん会のみなさんの鍬の扱いは流石です。
でも受講生の中にも巧みに使われる方が居られ、畑仕事に精通されているのが伺えました。
雑草とりが終わったら、大豆の枝が横にも伸びるように芽の先を摘む作業をしました。
1時間半ほどの作業で、畑は見違えるように綺麗になりました。
苗と苗の間もスッキリとし、風が通り抜けていくようです。
長時間の作業、お疲れ様でした。
11月14日(木)収穫とはさ掛け
4ヶ月が経ち、大豆畑はすっかり様変わりしていました。
茎や葉が茶色く枯れたようになり、サヤの中で豆が乾いた音を立てたら、大豆の収穫の時期です。
根っこごと抜いて、茎を数本ずつ紐で束ねていきます。
出来上がったものから一輪車に積み込んで、準備したはさのところに運びます。
この頃になると、各班息の合った作業です。
班ごとに組んだはさに綺麗に掛けていきます。
作業が終わったら、雨から守るためにビニールシートでくるみました。
みなさんのチームワークでこんなに綺麗に整列しています。
更に2週間乾燥をさせます。
11月28日(木)脱穀と米麹作り
地域の方が提供してくださった足踏み脱穀機で脱穀です。
大豆の束を回転している釘の付いたドラムに押し付け、豆を茎から離していきます。
メダルをリズムよく踏み込んでいくと、ギーコギーコの音と共にドラムが回転して豆が脱穀機の前方にたまっていきます。
ペダルを踏む人、大豆の束を渡す人、空になった茎を束ねる人と、みなさん手わけして忙しく働きます。
脱穀が済んだら、サヤを風で飛ばして豆をバケツに集めます。
次の作業は豆の選別です。
虫食いの大豆、土、ゴミを除いて綺麗な豆だけに選別します。
これがなかなか根気のいる作業で、みなさんバケツの周りに座り込んで作業に集中です。
昼食後、選別の済んだ班から米麹作りをしました。
お米を蒸して、人肌ぐらいの温度まで冷めたら、もやし(種麹)と合わせます。
手のひらに挟み、すり込む様にしてよく混ぜ込みます。
米粒1つ1つに傷が付いて、もやしを米の中に入れるような気持ちで、みんなで丁寧に混ぜ合わせました。
ごろごろした感触が手に心地よかったです。
種つけを済ませたら、さらし木綿を固く絞って敷いた器の上にまとめて移します。
更に上からも湿らせたさらしやタオルなどをかぶせて、30~35度くらいのところに置いて保温します。
仕込んでから2日ぐらいで、甘い香りが強くなったら出来上がりです。
12月5日(木)味噌仕込み
6月の苗植えから始まった味噌作り、いよいよ大詰めの味噌仕込みの作業です。
最初に、前日から水に浸しておいた大豆をザルにあげて水切りし、圧力釜で煮ます。
圧力釜で煮ても、蒸らしも入れて1時間以上かかります。
煮上がった大豆は、熱いうちに餅つき機に入れ、専用の羽でつぶします。
蓋を開けるとたくさんの湯気が立ちあがります。
続いて、塩切りした麹(事前に米麹と適量の塩を合わせたもの)とつぶした大豆をまんべんなく混ぜます。
出来上がった味噌を空気を入れないように1人分の袋に詰め、全ての作業が終わりました。
仕込んだ味噌は、各自持ち帰って風通しの良い場所に置き保存します。
冬に仕込んだ味噌は、7~8ヶ月後が食べ頃だそうです。
さてさて夏までのお楽しみ♪
みなさんの苦労が実って、お味噌はまろやかなお味になることでしょう!!
きっと味見の時には、一緒に作業された方のお顔が浮かぶのでしょうね❤
参加者の声
- 初めておみそ作りました。楽しかったです。ぷるるん会の皆様ありがとうございました。(50歳代 女性)
- なごやかで楽しい講座でした。(70歳以上 女性)
- 大変良かった。今後もいろいろな講座を受講させてほしいと思います。(70歳以上 女性)
- 毎年お味噌作りしたいです。(70歳以上 女性)
- 地元の方とのふれ合いが楽しかった。(70歳以上 女性)
※田原公民館報平成26年1月号に参加者の感想文を掲載してしていますので、そちらも是非ご覧ください。
http://manabunara.jp/cmsfiles/contents/0000007/7541/dayo_tawa_2601.pdf(別ウインドウで開く)
お問合せ
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