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あしあと

    こんな講座ありました(ムジークフェストなら2013 「ququRi ―ククリ―の歌とピアノと絵本ショー」)

    • 更新日:2013年7月28日
    • ID:4354

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    ムジークフェストなら2013 「ququRi ―ククリ―の歌とピアノと絵本ショー」<2013年6月26日(水)>

    ムジークフェストなら2013

    古都で響きあう音と人

    2013年6月14日(金)~30日(日)

    世界遺産の社寺をはじめ、1300年の歴史を持つ奈良の街じゅうがステージになる17日間。

    「ムジークフェストなら」は、2012年に初めて開催された、クラシックを中心とする音楽祭です。

    奈良の文化振興はもとより、国内外から多くの出演者や聴衆が奈良に集うことによる交流、ひいては「文化による地域振興」を目的として開催されました。

    6月26日(水)は都跡公民館となりの旧田中家住宅がそのステージとなりました!

     

    旧田中家住宅

    旧田中家住宅です

    旧田中家住宅は18世紀末から19世紀初めに建てられたとされている、

    奈良市街では最も古い農家建築のひとつです。

    近鉄奈良駅の北側、法蓮町によく見られる法蓮造りと呼ばれる建物で、

    正面に丸太の格子が付くのが特徴です。この建物はそこから移築復原されたものです。

    出演アーティストのククリさんがぜひここで演奏をしたいとのご希望で、

    奈良市の指定文化財で音楽コンサートが実現することになりました。

    外はどしゃ降り…

    演奏者のククリさんもスタッフも楽しみにしていた当日。

    天気はあいにくの雨。

    奈良市外には気象警報も出る中、なんとか演奏を始めました。

    心配をよそに、たくさんの方が詰めかけてくれました。

     

    おむすびころりん

    演奏者のククリさん。

    ボーカルの山中美里さんとピアニストで作曲家の榊原明子さんのユニットです。

    共に奈良出身で奈良を拠点に活動されています。

    今回は絵本のショーから始まりました。

    絵本は皆さんおなじみの「おむすびころりん」。

    山中さんのきれいな声で、物語は進みます。

    おむすびが転がるところは、手作りの大きなおむすびが客席に転げだします。

     

    雨音とともに

    立ち見が出る中、歌が始まりました。

    外は雨がどんどん強くなります。

    雨の音、江戸時代の農家、畳の空間、ほのかなオレンジ色の灯かり。

    不思議な時間が流れます。

    ククリさん

    「耳をすませて、自然の雨音を聞きながら、音楽を楽しむのもいいですね」と山中さん。

    雨も演出のひとつのように感じられました。

    どこか懐かしい時間

    雨がかえって、外の音を防いでくれます。

    暑くなく、寒くもない、ただ心地のいい空間と時間に酔いしれます。

    ククリさん

    絵本のショーもあるということで、小さな子どもたちも会場に来てくれました。

    ピアノの榊原さんは、髪型をねずみの耳のようにして、

    「ミニーちゃんだよ。」と会場を笑わせてくれました。

    山中さんは奈良町で育ち、古い町屋の雰囲気がこの会場と似ているといいます。

    ククリさんの不思議で心に響く音楽と建物と雨が、駆けつけてくださった60人を

    別世界へといざないました。

    奈良や大阪でのライブの後は、沖縄にもツアーで出かけるというククリさん。

    ぜひまた、ここ旧田中家住宅で素敵な演奏を聴かせてほしいと思います。