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あしあと

    こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・都祁 ―凍豆腐―)

    • 更新日:2023年5月31日
    • ID:12976

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    プチ田舎暮らし・都祁 ―凍豆腐―<都祁公民館:2023年2月4日(土)>

    この講座は奈良市東部地域において地域の自然・歴史・風習・食・技などに触れて田舎の暮らしを知り、農作業などの体験をすることにより、生きがいを感じることを目的として開催しています。

    今回は奈良県の一大産業となった凍豆腐について保存・再現されている道具を使い、凍豆腐作りの体験をしました。

    今年も凍豆腐作りの季節がやってきました。
    ここ数年の都祁は、暖冬続きで夜から明け方にかけての最低気温がマイナス5℃以下になる日はめったにありませんでした。
    ところが、今年は、1月末の大寒波からマイナス5℃は当たり前、日によっては、真冬日(1日中マイナスの日)や、マイナス10℃ぐらいの日もありました。

    ちなみに、夜の気温がマイナス5℃は、凍豆腐ができる目安です。

    この目安の判断、昔は温度計も使いましたが、濡れたタオルの凍り方でもチェックされていたようです。

    こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・都祁 ―凍豆腐―)

    今日の講師、大西さん兄弟です。

    こちらは講座で使う凍豆腐作りの道具の数々です。
    昔から保存・再現した道具も多数あります。

    説明が終わって実際の作業に移ります。
    事前に水につけておいた大豆を石臼やハンドミキサーですり潰します。

    石臼で作業をしてみます。
    上の口から少し大豆を入れゆっくり石臼を回します。
    石臼の隙間から大豆がすりつぶされて出てきます。
    すりつぶされた大豆をすくい集めます。
    交代で役割分担しました。
    なかなか、時間がかかる作業です。
    ミキサーのほうが楽ですね。

    大豆をすりつぶしたものを「ゴ」といいます。
    これを鍋に入れ水を加え加熱します。
    泡が出てくると「泡けし(石灰と菜種油を混ぜたもの)」を入れてさらに煮込みます。

    煮上がると袋に入れてギューっと搾ります。
    搾り汁が「豆乳」です。

    搾り粕が「おから」です。

    搾られた「豆乳」に「ニガリ(塩化マグネシウム)」を加えてかき回しながら加熱します。
    白い塊ができてきます。

    この白い塊が白豆腐の素です。
    すくいあげて水箱に入れて、重りをのせて圧縮します。

    約1時間後、重しをとると豆腐ができました。
    こちらが凍豆腐の素です。
    大きいので細かく切ります。

    出来上がった白豆腐を晴れた夜に野外で凍らせ、乾燥させると凍豆腐の完成です。
    最近は、マイナス5度以下の日はめったにありません。
    参加者の皆さんには、自宅の冷凍庫で凍豆腐を作ってもらうことにしました。

    完成した豆腐をもって記念写真を撮りました。

    参加者の声

    • 珍しい道具を使ったり、貴重な話を聞かせていただき、ありがとうございました。大変勉強になりました。
    • 今日はとても楽しみにしておりました。また、次回、ありましたらよろしくお願いします。
    • 凍豆腐をこの地域で作っていたことは知っていましたが、今回、大西さんから詳しく教えていただくことができて、改めてこの地域のすばらしさが分かり嬉しかったです。
    • 大変興味深く勉強になりました。いろいろと企画するのも大変だと思いますが、がんばってください。感謝しています。

    講座を終えて

    都祁の索道と凍豆腐の歴史の掘り起こしや、これまでに行った現地学習などの講座を経て「凍豆腐」作りをしました。

    石臼など今に残る道具も使いながらやってみました。

    実際に凍豆腐を作っておられた大西さん兄弟の貴重なお話も聞き、とても充実した体験となりました。

    参加者から感謝や感動の声もいただき、今後の企画の継続の励みにもなりました。

    これからも続けたいと思います。