こんな講座ありました（『古事記』編者 太安萬侶の墓と墓誌を考える）

33年前、奈良市此瀬町の茶畑で苗木の植え替え作業中に発見された銅板墓誌にまつわるエピソードや発掘調査中の苦労話、更には偶然にも講座前日の10月4日に橿原考古学研究所発表の太安萬侶墓誌に見つかった毛筆痕跡についても説明してくださいました。

地元田原小中学校の生徒たちも真剣にお話に聞き入っていました。

調査作業などの貴重な写真をご覧いただきました。

展示された写真は、当時の様子を偲ばせます。

田原公民館から此瀬町の太安萬侶墓へ徒歩で移動しました。

茶畑の中腹に、史跡として整備された太安萬侶の墓があります。
遙か奈良時代に思いを馳せながら、のどかな山里の風景を見下ろします。

お墓の第一発見者の竹西英夫さんも95歳でお元気にご挨拶いただきました。
「竹西さんは大変心優しく、几帳面な方でそれが墓誌発見につながった」と前園教授はおっしゃっていました。


※2012年12月10日 竹西さん死去の訃報が入りました。
　天寿を全うされた竹西さん、心からご冥福をお祈りいたします。

墓前で奈良県神道青年会による神事が始まりました。

前園教授・田原地区自治連合会長・受講者代表の玉串奉奠。
安萬侶さん（地元の方は親しみを込めてこう呼びます）のお陰か、偶然なる墓誌の毛筆痕跡発見、竹西さんの参加、そして天候に恵まれた心地よい秋の一日でした。

希望者の方と地区内を散策しました。
教授のご厚意で、光仁天皇陵で説明を受けました。

納骨寺である十輪寺で太安萬侶のお骨を前に、法要に参列しました。