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あしあと

    こんな講座ありました(発見!南部の宝)

    • 更新日:2013年5月24日
    • ID:3585

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    発見!南部の宝<南部公民館:2012年11月2日・11月16日・11月30日(金)全3回>

    南部公民館、平成24年度イチオシの講座のひとつ「発見!南部の宝」が開催されました!

    「発見!南部の宝」は南部公民館エリアにある「たからもの」を地域の人に広く知ってもらい、良さを再発見することで郷土愛を深めてもらうことを目的に開催しました。

    今回のテーマは「和算」!

    平成24年秋公開されていた映画「天地明察」で和算指導を手がけられていた和算研究家の小寺裕(こてらひろし)先生をお招きして、11月2日、16日、30日の全3回の講義をしていただきました。

    第1回「和算への誘い~奈良には算数の達人がいた?!~」

    第1回は「和算への誘い」ということで、和算の基礎を学びました。

    いよいよ講座開始です!みなさん真剣な面持ちです...

    講座風景

    なんと奈良市には、しかも南部公民館のある都南中学校区には3つも算額絵馬が現存しているんですね~

    1つは円満寺(帯解小学校区)、そして弘仁寺(精華小学校区)には2つの算額絵馬が残っているそうです。

    どちらも奈良市指定有形文化財ですよ。

    まさに「南部の宝」ですね!

    講義後は参加者からの質問もたくさんあがりました。

    質問の中から新たな発見もあり、有意義な講座になりました。

    これこそ「発見!」ですね!

    受講生からの質問風景

    先生がお持ちの貴重な資料を見せていただきました。

    巻物の資料もありました。

    講座の後、南部公民館から歩いて5分ほどの八坂神社境内にある円満寺に算額絵馬を見に行きました。

    円満寺にて算額絵馬の見学の様子

    現在掲げてあるものは奈良市の教育委員会が作製したレプリカで、実物は黒くなっていて文字の判別がつかないそうです。

    参加されたみなさんは、こんな近くに文化財があったことに驚いていらっしゃいました。

    次回「和算は私たちの身近にある?!」のご案内

    次回の「発見!南部の宝」は11月16日(金) 13時30分~です。

    テーマは「和算は私たちの身近にある?!」です。

    第2回は映画、本などさまざまなメディアに出てくる和算について紹介していただく予定です。

    日本独自の算術である和算が外国に映画にも登場する?!なんて話もあるそうです。

    もちろん映画「天地明察」の和算指導をされた時のこぼれ話などもお話いただけるそうですよ。

    来週も楽しみですね!


    そうそう、忘れてはいけないのが宿題です!

    みんなで見学に行った円満寺の算額、1番左の問題が次回までの宿題です。

    解き方はさまざまありますが、1辺の長さの差に着目すれば小学校で習った計算方法でも解けるとか・・・?

    みなさんぜひチャレンジしてくださいね。

    宿題は1番左の問題

    【図のように、甲乙丙の3つの正方形があり、甲と乙の面積の和は724坪、乙と丙の面積の和が580坪で、甲、乙、丙の一辺の長さの差は2寸である。
    甲乙丙の一辺の長さはいくらか。】

    第2回「和算は私たちの身近にある?!~メディアに登場する和算~」

    第2回は「メディアに登場する和算」というテーマで、小説・コミック・映画・ドラマ…など、さまざまなメディアに登場する和算を紹介していただきました。

    有名な「算法少女」の解説や、水戸黄門などの和算が登場するテレビや映画を見ました。

    和算が意外に身近なところにあったことに驚きました。

    「算法少女」の解説

    水戸黄門「難問ぞろいの算術対決」
    和算の登場するシーン

    講座の始めに、前回から楽しみにしていた(?)お茶菓子をいただきました。

    その名も 「 算 額 最 中 」 !!

    なんでも、電気屋さんを営んでおられた先代の社長さんが、先祖に和算を勉強し算額を奉納した方がいるというのを知り、奉納した算額に載っていた問題の1つを図案化して生まれたのが、この算額最中だそうです。

    かねてから和菓子屋さんを開きたかったとか…。

     

    和算最中 写真

    算額最中

    もちろん、「天地明察」の解説もしてくださいました。

    撮影の時のお話も聞き、小道具も見せてもらいました。

    残念ながら、映画「天地明察」はまだDVD化されておらず、映像は見れませんでしたが…。

    映画「天地明察」の小道具

    第3回「Let’sトライ、WASAN!!~あなたは解けますか?~」

    いよいよ、最終回です。

    今回は「Let’sトライ、WASAN!!」ということで、第1回・第2回で学んだ知識を使って、和算の問題を実際に解いてみました。

     

    和算の解法は、実は現代数学よりもスマートでわかりやすいということに驚きました。

    いろいろな問題があります。Let's トライ!!

    初めに、第1回に出された宿題の答え合わせをしました。

    数通りの解き方を紹介してもらいました。

    これはみなさん解けていたようでした。

    円満寺算額

    「算額最中」の問題や「天地明察」に出てくる問題も解きました。

    鶴亀算・油分け算・盗人算などなど。

    これらは江戸時代からあった算法なんですね。

     

    油分け算はなんと、海外映画「ダイハード」にも登場していたんですよ!

    油分け算

    「ダイハード」油分け算が登場するシーン

    “和算を世界遺産に!”

    という先生の呼びかけに応えて、さらに和算を学び地域の子どもたちに伝えたいという皆さんが、自主グループとして活動することになりました!

    奈良和算同好会さんです!

    和算・算額にご興味のある方はお気軽に南部公民館までお問合せください。

    和算を世界遺産に!