こんな講座ありました(親子でトマトプロジェクト)
- 更新日:2014年3月3日
- ID:4230
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親子でトマトプロジェクト<平城公民館:2013年5月11日(土)~8月10日(土)全4回>
2013年も5月より平城公民館の畑プロジェクトが始まりました。この講座は、公民館の敷地内にある畑を有効活用し、野菜を育てることで家庭での食生活を見直してもらうことを目的に、毎年企画しています。お店で売っている野菜は見たことがあっても、育っていく過程はなかなか見る機会がないので、毎回好評を得ています。
今年度は「親子でトマトプロジェクト」と題して、ピカピカ太陽の光を浴びた完熟トマトを栽培・収穫し、市販のものでは味わえない美味しいトマトケチャップ作りに挑戦します。
また同時に、夏野菜(とうもろこし・キュウリ・ピーマン・プチトマト・ナス・枝豆・オクラなど)も、育て始めました。
今年の2月、3月に植えた玉ねぎやニンジン・ジャガイモも、すくすくと成長しています。
講座の中で参加者の皆さんとの収穫が楽しみです。
4月18日(木)準備編 ~土壌づくり~
この日は、講座の準備のために、昨年度からマルチシートをかけておいていた畝(うね)に、土の消毒と中和のために石灰を混ぜて耕しました。
1.「マルチシート」がかかったままの畑です。
草も伸びてますね^^;
このままの土ではトマトを植えても育ちません(汗)
これから石灰を混ぜて耕します。
2.マルチを外し、運動場のライン引きなどにも使われる石灰をまきます。
この日は風の強い日で、石灰の白い粉が畑で舞っていました。
3.石灰と土が混ざるように、しっかりと耕します。
これがかなりの力仕事です。
汗が吹き出します。
土を耕すと、ふわっと土の匂いがします。
耕していると、にょろにょろとミミズが…^ω^;
苦手な方もおられるので、画像は控えめに。
4.写真ではなかなかわかりづらいですが、しっかりと耕し、
均していくことで、ふかふかのお布団のような畝ができました。
この土ならトマトの苗も喜んでくれそうです。
「親子でトマトプロジェクト」準備完了です!!
第1回 5月11日(土) オリエンテーションと苗選び
この日は、せっかく準備したにもかかわらず、あいにくの雨(涙)(T ^ T)。
トマト以外にもたくさんの苗を用意したのですが、残念ながら植えることができませんでした。
第1回目は、室内で観察日記の作成をして、屋根のあるところで枝豆の種の植え付けをしました。
「親子でトマトプロジェクト」が始まりました。
まずは館長より、職員・スタッフ紹介があり、
「子どもさんはもちろん保護者の方々にも楽しんでいただき、
ニコニコ笑顔になってください」と挨拶がありました。
次に職員より、当日のスケジュールの説明や
観察ノートの作り方、トマトのお世話の仕方などを説明しました。
公民館の裏で、枝豆の種をポットに植えました。
館長からのポットに植えるための説明を、皆さん熱心に聞いていました。
ポットの中に土を入れる作業です。
枝豆のために、栄養のある土を一生懸命ポットに入れました。
ポットに植えた後は、たっぷりとお水をあげました。
部屋に戻って、自分が育てる苗を選びました。
「この苗が元気かな?」、「こっちの方が大きいかも」なんて言いながら選びました。
これから、選んだ苗は自分で責任を持って育てます。
講座の日以外にも水やりに来てもらいます。
苗のところにさすプレートを作り、観察日記を書きました。
たくさんの色のペンを使い、カラフルで素敵なプレートができました。
第1回目の講座はこれで終了。
雨で植えることのできなかった苗の植え付けは、職員が後日行いました。
みんなのトマトがすくすく育つように願いを込めて(-人-)。
次回は、晴れてくれるかな!?
5月15日(水)準備編 ~苗の植え付け~
残念ながら第1回目はあいにくの雨でしたが・・・
第1回目で準備した苗を小さいポットに入れたまま次回まで置いておくわけにはいかないので、職員で苗を植え付けることにしました。
1.しっかりと耕した畝です。
苗たちにとっては、ふかふかのお布団です。
ここで根付いて大きく育ってほしいです。
2.耕した土を均等になるように均していきます。
この作業が簡単そうに見えて、なかなか難しいんですよ~~;。
3.均した畝に溝をつけて、苗を植えやすいようにします。
この畝は幅があるので、2列に植えていきます。
4.苗同士が大きくなってもぶつからない距離をとって
並べていきます。
幅は均等になるようにします。
今回はトマトだけで30本植えるので、まず仮置きし、
場所が確定したらさらに深く掘り、苗をまっすぐに
立ててやさしく土をかぶせていきます。
さて、並べ方にも特徴があるのがわかりますか?
よ~く見ると、苗をジグザグになるように置いています。
となり同士、葉がなるべくあたらないようにしています。
5.苗はまだ細く、弱いので、支柱を立てて、
ひもでやさしく くくり付けます。
ポイントは、支柱をやや斜めにさすことです。
こうすることで、根元を傷つけずにすみます。
6.仕上げに、苗の根元にわらを敷いていきます。
こうすることにより、あげた水が乾きにくいように
しています。
また、水はねも防ぐことができます。
土が乾いているので、最後に水をたっぷりあげたあと、
あまり強い日光があたらないよう網をかけて完成です!
これからどんどん大きくなりますように!
後日、家族でトマトの世話に来てくれました。
まずは植わっている様子を観察ノートに書きます。
家族用の看板もたててみました!
まわりの雑草などを抜いたあと、
水をあげました。
第2回 6月1日(土) 苗の手入れ、玉ねぎ収穫、さつまいも植え付け
第2回目です。みんなの願いが届き、晴れてくれました!
個別でみんなお世話には来てくださってましたが、
そろってワイワイお世話をするのも楽しいものです。
「わき芽」を摘んでおくことなどの説明を受け、
まわりの雑草を抜くなどトマトのお世話をしました。
一生懸命お世話をします。
「わき芽」を探すのがなかなか難しいようです。
公民館裏手の畑の方でできた玉ねぎを収穫しました。
梅雨に入り、土の中で腐ってしまう前に取り出し、
皮をむいて風通しのいいところにつるしておきます。
その後、さつまいもの苗の植え付けをしました。
どの部分にイモができるのか、どこを土で覆うのか、
子どもたちには少し難しかったようです…。
他の畑から分けていただいたかぼちゃの苗を植え(右列)、オクラの種も植えました(左列)。
かぼちゃは弱いので、風があたらないようビニールで囲いをつくりました。
オクラの種の上には、水分が乾きにくいよう、わらを敷いています。
最後はもちろん、トマトの観察ノートを書きます。
植え付けてまだまだ間もないので、葉の数も数えられるほどです。
葉の形やにおい(苗をさわると、すでにトマトのにおいがします)なども記録しています。
子どもたちが帰った後も、作業は続きます。
よりたくさん、おいしい実がなるよう、追肥を行います。
まずは、畝をしっかりかためます。
肥料は、苗の真下ではなく、少し離れた場所にまきます。
トマトは2列に並べて植えているので、その真ん中にまきます。
6月7日(金)準備編 ~支柱づくり~
ナスなども、太く大きくなってきたので、しっかりとした支柱を立て、そこにくくりつけます。
長い竹などを使って一気に横に通します。
とうもろこしも、実がなったときに倒れないように…
2本の棒でしっかり挟みこみます。
トマトも、小さい支柱では頼りなくなってきました。
今回はトマトだけでも30本植えているので、まとめて支柱を立てます。
横に長い竹を通し、苗の場所ごとにしっかりした支柱を立てます。
大人の身長ほどの高さのある支柱です。
仮の支柱を取り外し、緑のしっかりした支柱に苗をくくりつけます。
この後、苗はどんどん太くなっていくので、また取り外せるようゆるーく結んでおきます。
6月27日(木)準備編 ~防鳥ネット~
順調に育っていましたが、ここでトラブル発生!
鳥にいたずらされて、実が落とされてしまいました。
ナスもやられてしまいました。
あまりにも続くので、防鳥用の網を張ることにしました。
網を引っかけるための支柱を埋め込みます。
梅雨なのに晴れが続いており、地面が固くなっています。
緑なので見えにくいですが、横側だけにとりあえず網を引っかけてみました。
これだけですが、効果抜群!鳥も来なくなりました。
第3回 7月6日(土) じゃがいもの収穫、ゴーヤカーテンづくり
梅雨明け寸前でかなり暑い日でした。
いつもどおりトマトの手入れをした後、昨年度にすでに植えていたじゃがいもを収穫しました。
その後、ゴーヤカーテンづくりをしました。
すでに絡まっていたツルを支柱から外し、カーテン用の網にはわせました。
奈良大学の学生さんも来てくれました。みんなで汗だくになりながらの作業になりました。
トマトも赤くなってきました。トマトは8月のケチャップ作り用においておきますが、他の作物ですでになっているものは、みんなで分けて持って帰りました。
かぼちゃ(右)とオクラ(左)です。
かぼちゃはまだまだですが、オクラをよく見てみると…。
花が咲いて、その後ろに小さいオクラができています!
きゅうりも病気にならず、元気です。
手前と奥では品種が違うので、葉っぱの色が微妙に違っています。
枝豆もいつの間にやら徐々にできてきています。
種から育てたにも関わらずよく育っています!
とうもろこしはだいぶできていたので収穫しました。
ゆでて試食してみましたが、粒もそろっていて本当に甘い!
みんなも、持って帰って食べてもらいました。
下の方にもまだなっていますが…残念!これらは食べられるまで大きくなりません。惜しみつつ、抜いてしまいます。
残念ながらあまり人気がないピーマンです。
よくなっています。が、みんなあまり見てくれません…。
ナスも毎日よくなります。
奥が普通のナス、手前が水なすです。
手入れすれば秋ごろまでとることができます。
トマトも、子どもたちの背たけより大きくなり、観察ノートに書くのも一苦労です。
「わき芽」も、お母さんにとってもらったりしました。
来月はいよいよ最終回、トマトケチャップづくり!
おいしいトマトがたくさんなりますように☆
第4回 8月10日(土) いよいよトマト収穫、調理☆
とうとう最終回、3か月間がんばって育てたトマトを収穫し、調理した後おいしくいただきます。
トマトに群がる大量のカナブンにおびえながら、真っ赤なトマトを収穫します。
トマトの他にもたくさんの野菜がとれました。
もちろん調理に使うので、一緒に収穫します。
いよいよ調理開始です。
料理は、野菜ソムリエの資格をお持ちの料理家、根田三枝先生にお世話になりました。
収穫したトマトを使ったケチャップ、夏野菜を使ったトマト煮、バターライス、デザートのオレンジゼリーを作ります。
材料を切って、調理していきます。
お店で見る野菜とは少し違った形の野菜に戸惑いながらも、慎重に包丁で切っていきます。
おいしそうなトマト煮ができあがりました!
テーブルをキレイに飾りつけ、できた料理を並べていきます。
彩り豊かにでき上がった料理が、さらにおいしそうになりました!
バターライスのうえに夏野菜たっぷりのトマト煮をかけて、いただきます。
暑~い夏の日でしたが、口いっぱいにさわやかさが広がり、みんな、たくさんおかわりし、あっという間になくなりました。
自分たちで苦労して作った野菜を使って料理したので、苦手だった野菜もおいしくいただくことができました。
植え付けから調理までの工程をとおして、食の大切さを知り、日々の食事を見つめ直すことができたと思います。
こまめに書いていた観察ノートは、夏休みの自由研究の成果として学校に提出してくれた子もいました。
今後もこのような畑を活用した事業に参加してもらうことで、食に対する興味や関心を高めてもらえればと願っています。
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