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こんな講座ありました(東洋古美術の鑑賞力を究める)

[2018年9月9日]

ID:8860

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東洋古美術の鑑賞力を究める<平城東公民館:2018年5月10日(木)~10月11日(木)全5回>

この講座は、大和文華館の東洋の古美術作品を実際に「みる」ことを通じて、生の作品から感動を受け、日本と東洋の素晴らしい美術品について学び、「世界の中の日本、日本の中の世界」を感じるきっかけとすることを目的に開催しています。

第1回:5月10日(木)平常展:尾形光琳筆「中村内蔵助像」と人物表現の魅力

今回は、「尾形光琳(おがたこうりん)筆『中村内蔵助(なかむらくらのすけ)像』と人物表現の魅力(別ウインドウで開く)」を鑑賞しに行きました。

前半の30分間は、講堂で学芸員の講義。

その後、およそ1時間、学芸員の案内とともに作品を味わいました。

講堂での講義。
今回の担当は、おなじみの宮崎もも学芸部係長。
専門は江戸絵画。
主な著書は『酒井抱一 江戸情緒の精華』(大和文華館2014年)
定評のある明解なプレゼンテーションが、この後の展示室での作品との出あいへの期待感を高めてくれます。

学芸員から、個々の作品の詳細をたっぷりと聞かせていただきました。

深い研究に裏打ちされた話に、興味は尽きません。

学芸員のお話は、作品の裏をも紐解いて、私たちを楽しませてくれます。

これも、この講座が長く続いている魅力のひとつです。

お話を聞いた後は、作品の鑑賞です。

メインの「中村内蔵助像」は、内蔵助の堂々とした佇まいもさることながら、着物の描写や手に持つ巻物の繊細さが印象的でした。

また、2017年の当講座の第1回で出会った国宝「松浦屏風」は、相変わらずの華やかさを放っていました。

ほっこりした気持ちにさせられたのが、「伊勢物語図色紙 伝俵屋宗達筆 六段 芥川」。

背負っているお姫様を振り返り見る「ある男」の表情でした。

歌は、「白玉か何ぞと人の問ひしとき 露と答へて消えなましものを」(在原業平)です。

第2回:6月14日(木)平常展:大和文華館の水墨画 ー 雪村作品一挙公開!

今回は、平常展「大和文華館の水墨画 ー 雪村作品一挙公開!」(別ウインドウで開く)を通して、雪舟・雪村・狩野元信・俵屋宗達・伊藤若冲などの力作に出会ってきました。

毎年お世話になっている学芸員の古川攝一さんの作品解説で、水墨画を深く知り、楽しむことができたと思います。

プレゼンテーションのオープニング画面です。
いつもワクワクします。
古川攝一さんは、中世・近世絵画に造詣が深い、人文学の博士です。

日本の水墨画壇を彩った画家たちは、激しい競争をして、いかに名を上げるか精進していったそうです。

雪村の自画像の解説です。

雪村の代表作『呂洞賓図(りょどうひんず)』の一部です。
左手に持った壺を拡大したところです。
ふたが開けられて中から子どもの龍が2匹、けむりのように立ち昇ります。
ただ漠然と絵を鑑賞するだけでなく、このように絵の細部に込められている意味に焦点を当てた解説を、毎回みなさんは楽しみにしています。

第3回:7月13日(木)特別企画展:大和文華館の日本漆工 ー特別出陳:酒井抱一下絵・原羊遊斎蒔絵作品ー

漆の木は、主にアジアで育つため、漆工はアジア独特の工芸だそうです。

特別企画展 大和文華館の日本漆工 ー特別出陳:酒井抱一下絵・原羊遊斎蒔絵作品ー(別ウインドウで開く)を通して、螺鈿や蒔絵などの極上作品に出会ってきました。

作品解説は、「奈良ひとまち大学」でも先生をしていただいたことのある宮崎もも学芸部係長。

今回は、私の大好きな螺鈿や蒔絵の美を心ゆくまで味わうことができました。

それにしても日本の工芸品の緻密さには、本当に感嘆してしまいます。

プレゼンテーションのはじまりはじまり~。
やっぱり、いつもワクワクします。

漆の木の画像ですね。
漆の元となる樹液の取り方がわかります。

ポスター・パンフレットに掲載されている美しい作品の数々の解説です。

原羊遊斎(はらようゆうさい)の解説です。
江戸時代後期の蒔絵(まきえ)師です。

プレゼンテーションの画面では、大きくはっきりと作品を見せてくださいます。
まだ実物の大きさが判りません。
緻密な模様なのでかなり大きいものかと想像してしまいます。
でも、この後、実物を見ると、とっても小さくかわいいのでビックリします。

枕形硯箱。
松江藩関係の人物の慶事のために作られた可能性があるそうです。
展示では、内部の硯箱部分を見ることはできません。
でも、プレゼンテーションでは、特別に内部まで見ることができました。

次回は「大和文華館の中国・朝鮮絵画」です。

お楽しみに!


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