こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・田原-ほがしわ弁当と茶がゆ- )
- 更新日:2018年4月7日
- ID:8498
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プチ田舎暮らし・田原-ほがしわ弁当と茶がゆ-<田原公民館:2017年5月31日(水)~6月7日(水)全2回>
奈良市東部地域では、地域の自然・歴史・風習・食・技などに触れて田舎の暮らしを知り、農作業などの体験をすることにより、生きがいを感じ、就農へのきっかけづくりとなることを目的として、アクティブシニア農業体験事業「プチ田舎暮らし」を開催しています。
今回、田原公民館では、自然環境の中で長い間培われてきたふる里の味「ほがしわ弁当」や「茶がゆ」の作り方を学び、味わいある大和の食文化を継承することを目的に、「プチ田舎暮らし・田原-ほがしわ弁当と茶がゆ-」を開催しました。
5月31日(水)ほがしわ弁当作りとたたき番茶作りの下準備
開講時にはいつも、田原地区のこと、自然のこと、歴史のこと、習慣のことをお伝えするところから始めます。
ほがしわとは朴の葉の意味。
その葉で包まれる弁当が農業を支えていたことを知ります。
朴木に広がる葉を収穫します。
高い枝から伸びる大きな葉っぱを高枝切りばさみで切ります。
ほがしわ弁当はケンズイと呼ばれる中間食です。
朴の葉にくるまれた炊きたてご飯に具を乗せてお弁当にしていきます。
カツオにじゃこ、こんぶや紅ショウガなど、本日は具材たっぷりです。
2枚の葉っぱを十字に組んで、その上にお茶碗1杯ほどの炊きたてのご飯を乗せます。
お好みでご飯の上にトッピングをします♬
交互に葉の先を重ね、丁寧にひとつずつ包んでいきます。
最後に藁で結んで出来上がりです。
具だくさんのほがしわ弁当の完成!
茶畑へお茶摘みに出かけます。
田原では後継者問題から管理がままならない茶山があります。
そんなよく伸びた枝は今回の講座にぴったりです。
あとで作業をしやすいよう、長い目に枝ごと切り落とします。
カバンの中から、いい香りが。
朝から作ったお弁当が馴染んできて、朴の葉のにおいがしてきました。
お腹も空いてきます。
講師の岡井さん宅に到着。
早速、大きな鍋でお湯を沸かしていただき、摘み取ってきたお茶を枝ごと湯がいていきます。
しんなりしたら取り出し、湯切りします。
茶の枝を束ねて藁で縛ります。
深緑色がより際立ったつやつやの葉を、これから天日干しして乾燥させます。
3日から5日間ほど待ちましょう。
しっかりと働いたあとは、お待ちかねの昼食です。
本来は農作業の間食にいただくものですが、今回はしっかりと昼食にします。
具だくさんで大満足です。
6月7日(水)たたき番茶の仕上げと茶がゆ作り講座の様子
本日も講師の岡井さん宅で始まります。
前回摘み取ってから1週間。
乾燥した茶葉を叩いて細かくしたものを、ほいろで焙煎していきます。
周囲に香ばしい茶葉の香りが広がります。
事前に用意しておいた、たたき番茶を「ちゃんぶくろ」に入れ、お茶を炊きだします。
しっかりとした茶が沸いたらちゃんぶくろを取り出し、生米を入れ、ゆっくりと炊きあげます。
ここは昔のキッチン、おくどさん。
柴や割り木を燃やし、暖まりながらかき混ぜます。
同時進行のこちらは、七輪でかき餅焼きです。
天日干しされたかき餅は、パリパリと音を立てて反り返っていきます。
いい香りが漂います。
焦がさないように裏返して・・・。
・・・ついに仕上がりました。
茶粥にはいろいろな食べ方がありますが、岡井さん宅に伝わる伝統的なかき餅入り、はったい粉入りに挑戦です。
適度なとろみと水分。
香ばしさと甘み。
体が温まっていくのを感じます。
参加者の声
- またあったら参加したい。(60歳代 女性)
- これからも住んでいる人の知恵を教えて欲しい。(60歳代 女性)
- 地元の人の心にふれて優しい気持ちになった。(60歳代 女性)
- お茶がこんなに簡単においしくできるとは思いませんでした。自宅でも作ってみたいと思いました。(70歳代 女性)
- 早速ほがしわ弁当をハイキングに持っていった。(60歳代 男性)
ふりかえり
今回の講座で田原の里で培われてきた伝統食にふれることができ、改めて先人の知恵や工夫を肌で感じることが出来ました。
また、この素朴な美味しさや温もりのある「ほがしわ弁当」や「茶がゆ」を後世に残していけるようにしたいと強く感じました。
ご参加いただいたみなさん、ぜひお家でもチャレンジしてくださいね。
お問合せ
田原公民館
住所: 〒630-2175 奈良市茗荷町1078番地の1
電話: 0742-81-0888
ファックス: 0742-81-0888
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