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あしあと

    こんな講座ありました(そこが知りたい!子どもたちのタブレット)

    • 更新日:2023年8月1日
    • ID:13188

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    そこが知りたい!子どもたちのタブレット<登美ヶ丘南公民館:2023年3月26日(日)>

    奈良市では、子どもや家庭を取り巻く諸問題の解決と、家庭の教育の向上を図るため、家庭教育サポートネット支援事業に取り組んでいます。

    奈良市立平城中学校教諭の上西駿先生を講師に招き、現在奈良市立の小中学校で貸与されているタブレットについて、学習方法や端末のセキュリティについて、また今後の使用拡大について学ぶ講座を開催しました。

    講座の様子

    自己紹介をする上西先生

    まずは、先生の自己紹介から。
    教科担当は数学。
    高校の教員免許、高校情報も取得されていて、中学校ではICT推進担当として活躍されています。
    学校内の先生方向けのタブレット学習や、タブレットの活用方法などを担当し、子どもたちのためにどのように活用すればよいか、日々研究されているそうです。

    実際に学校で使用されているタブレットでのスライド

    講座が始まると、まずはアイスブレイクを取り入れた参加者同士の紹介をしました。
    顔を合わせて少人数で話すことで参加者の緊張をほぐします。
    校区や子どものこと、タブレット学習の不安ごとなど、わいわいと話に花が咲きます。
    この方法も授業で取り入れているそうです。
    みなさん、生徒になった気分で話し合いました。

    タブレットの活用方法を説明する先生

    ICT教育についてのお話です。
    近年よく目にしたり、聞いたりする「ICT」というアルファベット。
    学校教育でも「ICTを活用して」などと耳にします。
    さて、何の略でしょう?ご存じですか?
    I・・・Information
    C・・・Communication
    T・・・Technology
    の略で、日本語では「情報通信技術」と呼ばれています。
    子どもたちにも同じ質問をするそうで、「I」はよくInternet(インターネット)と間違うそうです。
    大人の私たちも間違えていました。

    講義を聞き意見交換する様子

    実際に授業でどのように子どもたちがタブレットを使って勉強をしているのか、画像を通して説明していただき、その後にICT活用をした方が理解が深まる学習をみんなで話し合いました。
    例えば、数学の展開図だと立体的に見ることでイメージしやすかったり、AIドリルにより個々に応じた学習が可能になったりと、子どもたちの理解を深めることにつながっているようです。
    タブレット活用は、教師や単元によって使い方が異なり、アナログとデジタルをうまく併用することが質の高い学びにつながるとおっしゃっていました。

    日頃の不安を先生に質問する様子

    小学校へ入学と同時に家にタブレット端末が配布されました。
    子どもたちの端末の使用について不安に思っていることを話し合います。
    正しい使用方法がまだ理解できない子どもにとっては、楽しいゲームがやってきたという感覚のようです。

    端末は、あらゆるものに制限がかかっている訳ではなく、動画などは自由に見ることができてしまうので、使用頻度や使用時間が長時間化することに困っているという保護者の意見がありました。

    現在は、個人での調べ学習をするために制限をかけていない状態ですが、危ないものに触らせないのではなく、危ないものをどう正しく使うかを学校と家庭で指導することで、子どもたちに豊かな学びを与えることが大事だと先生はおっしゃっていました。

    地域の方も今の子どもたちの様子について質問する様子

    参加された地域の方は、「我が子の時には考えもしないような教育が今は行われていて、なかなか端末に馴染みのない自分にとってはとても難しい。もしかしたら保護者の中でも使い方を理解できる人、できない人がいるのでは?」と感じたそうです。
    先生たちの中でも、得意・不得意があり、タブレット教育に偏りが出てしまう場合もあるそうですが、それを少しでも解消しようと、ICT推進担当の先生方が日々の研修を重ねているそうです。

    最後に、これからのタブレットを活用した学習には情報モラル教育とデジタルシチズンシップ教育を融合させた教育を行っていくということ。

    コンピューターやインターネットはもはや必需品で、今後避けては通れない道であることは確かだとのこと。

    デジタルに対応できる能力を身につけながらも、インターネット利用の危険や、他者を害したりしないための考え方などの道徳を持ち合わせていかなければいけない、と思いました。

    参加者の声

    • 聞くだけではなく、周りの方と話す時間も取ってくださって、話が入ってきやすかったです。保護者だけでなく、子育ての終わった方(地域の方)も参加されていたのも良かったです。(40歳代)
    • 子どもが使用しているタブレットや、方針等について詳しく知ることができ勉強になりました。仕事でパソコンやオンラインミーティングを行うことが多いので、特に保護者として何の不安もなく・・・でしたが、違った環境の方も多いと改めて知りました。操作についても調べればいいやと思っていましたが、おそらく調べ方もわからない方もいるのでは?と思いました。動画を活用して、立ち上げから操作のチュートリアルがあると良いのかなと思いました。(40歳代)
    • 学校主催だと保護者主体になってしまうので、保護者だけでなく地域の方も一緒になって教育について学べる今回のような講座があればまた参加したいです。(40歳代)
    • タブレット教育について説明会などが特にない中、一人1台突然タブレットを持って帰ってきたので、家庭内でのトラブルが多発していました。いい面やこんな風に活用されるんだ!と私自身が分かったこともありました。安心はできませんが、理解したいと思います。(40歳代)
    • 今は小学校でSNSトラブルの対処について学びます。タブレットの有効活用も今後10年はかかるかな、と。しかし、コロナ禍での救世主だったことは確かです。これからも親子であがきながら対応していきたいと思います。タブレットの開始時期については情報モラルの理解の観点から個人的に3年生からが良いと思います。低学年は読み書きに集中すべきかと。検証をしていってほしいです。(40歳代)
    • 現在、子どもたちのおかれている環境をよく知ることができました。先生によってタブレットの活用が異なり、親も合わせていくのが大変ですが、子どもたちと一緒に学べると思って楽しみたいと思います。平城中学校での取り組みを聞かせてもらって楽しかったし、とても良いなと思いました。ありがとうございました。(50歳代)
    • また同じ内容であれば参加したい。(60歳代)
    • タブレットが上手く活用されて、子どもたちの学習・成長につながるようになってほしいと思いました。(60歳代)

    などの感想をいただきました。

    今回の講座にとても関心をもってご参加いただき、また熱心に受講していただいたこと、とても嬉しく思います。

    みなさんが興味関心をもって学習したいと思えるような講座を企画したいと思います。

    講座を終えて

    講座を開催するにあたり、新型コロナウイルス感染症の感染対策を行いながら、みなさんのご協力により無事に講座を終えることができました。

    ありがとうございました。

    初めまして、から少し恥ずかしそうに自己紹介が始まったと思ったら、みなさんお話に花が咲き、今の子どもの様子や不安に思っていることなどお互いの思いを聞き、コミュニケーションを取り合う姿がとても印象的でした。

    他の校区の保護者のみなさんで、自校・他校の取り組みや授業の方法、どんなふうにタブレットを使用しているかの情報交換の場となり、また地域の方たちの参加で保護者だけの目線ではなく、地域の大人も一緒になってタブレット端末について学習でき、とても貴重な時間となりました。

    今後もみなさんが楽しく学び、有意義な時間が過ごせるよう、工夫して講座を開催していきたいと思います。