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あしあと

    とみおこども探検隊~春夏編~

    • 更新日:2011年9月28日
    • ID:633

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    「緑と水の森林基金」助成事業 とみおこども探検隊~春夏編~

     富雄中学校区の4つの小学校の3年生から6年生を対象にした「とみおこども探検隊~春夏編~」では、森林の大切さやその役割について学び考えることを目的に、これまでさまざまな体験学習を行ってきました。この講座に集まった26人の子どもたちは、ドキドキわくわくの体験にこれまで経験したことのない驚きや喜びの声を上げ、毎回いろいろな表情を見せてくれました。

    第1回 4月28日 土曜日 「森林の役割について学ぼう」

    名札

     初回の今日は、NPO法人「森と人のネットワーク」から京地先生を講師に迎え、森林の役割とその仕組みや自然の循環について、森に生きる動物の視点から考えました。後半は、間伐の際に出た木々を使って名札を作りました。名前だけでなく、イラストを描いたり小枝を飾ったり、それぞれ工夫を凝らした名札はどれも個性あふれる作品になりました。

    第2回 5月26日 土曜日 「くろんど池の自然と竹林散策」

    竹笛づくり

     前日の大雨が嘘のように晴れ渡ったこの日は絶好のハイキング日和。生駒市にあるくろんど池の周辺と高山竹林園を散策しました。講師の石濱俊造先生とともに行く道中、毛虫の大群に遭い大騒ぎの一行でしたが、野鳥のさえずりや初夏を思わせる草花の数々、池辺にそっと咲いたアヤメの花に心が安らぎました。次に向かった高山竹林園では、何種類もある竹林の観察と竹笛づくりに挑戦しました。高山茶せん生産組合の皆さんに教わりながら作った竹笛は、ステキな音色を奏でてくれました。

    第3回 6月23日 土曜日 「手づくりパズルをつくろう!」

    パズルづくり

     今日は山口和男先生による「おもしろ工作教室」です。木材を使ってパズルづくりに挑戦!真剣な眼差しでのこぎりを走らせ、仕上げはヤスリで丁寧に磨きあげます。ようやく完成したパズルはちょっと不恰好になってしまいましたが、手づくりの大変さやおもしろさは十分に伝わったようです。

    第4回 7月28日 土曜日 「間伐体験と森あそび」 ~現地:宇陀市榛原区内牧~

    講師・協力 NPO法人「森と人のネットワーク」より岩本先生、京地先生、ジェームズ先生

     待ちに待った間伐体験は驚きと感動の連続でした。現地に着くとそこは手付かずの自然が残る森でした。どこまでも高くそびえ立つ木々と行く手を阻むように辺り一面に横たわる太い幹、うっすらと差し込む陽の光にじめっとした空気。それだけでも充分な非日常の世界でしたが、間伐現場を目の当たりにした瞬間はその迫力にさらなる衝撃を受けました。幹にくい込むチェーンソーの音、ゆっくりと倒れゆく木の様子、地面から伝わってくる振動に子どもたちは大興奮!実際の間伐体験では、倒れた樹齢30年の木の枝をのこぎりで切り落とし、枝を削って作ったのみで皮を剥ぎました。汗だくになってひたすら削っていくと、硬い樹皮で覆われた中から薄いピンク色の表面が見え、触ってみると家の柱のようにつるつるしています。森の木が家の柱になることを再確認したのか、「どれくらい削ったら柱に使える?」「この木、何本あったら家が建つ?」と尋ねる子もいました。森あそびでは切り倒した木をロープでくくりつけて造った橋渡りに挑戦しました。丸太の滑り台も大人気で、スリル満点の自然の遊具に夢中になって遊びました。

    榛原の森

     子どもたちは「榛原の森」でたくさんの発見をしました。1本の木が持つ生命力の強さを直に感じながら、森や自然について考え、その魅力を知りました。夏休みの思い出とともに貴重な体験を得た1日となりました。

    第5回 8月4日 土曜日 「まとめとボードゲーム」

    協力 NPO法人「ボードゲームを広める会ゆうもあ」

    模造紙に描いた学びの木

     最終回の今日、まずスライドショーを観ながら前回までの学習をふりかえりました。勉強になったことや考えたこと、感じたことなどを葉っぱ型のカードに書き出して班ごとにまとめました。模造紙に描いた学びの木には、子どもたちが得た発見や感動の言葉がつづられています。

    ウッディボードゲーム

     後半は木のぬくもりあふれるウッディボードゲームで遊びました。用意した約50種のゲームのほとんどは、ドイツの家具メーカーが手がけたもので、木目を引き立たせる仕上がりとデザインが特長です。木が与えるやさしさやあたたかさを肌で感じる良い機会となりました。家族や友だちとゲームを囲みながらの楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。

     4月から始まった全5回の講座はこうして幕を閉じました。「とみおこども探検隊」のみんなは、仲間と一緒に学んだたくさんのことを、楽しい想い出とともに、これからもずっと大切にしていきます。