館長が語る（三笠公民館）

この4月より、三笠公民館で館長をつとめることになりました、川田和美と申します。よろしくお願いいたします。

三笠公民館は現在の地に2000（平成12）年移転新築されました。その前は、JR奈良駅の近くにあったそうです。

公民館で働くことになった私が最初に配属されたのが、ここ三笠公民館。2001（平成13）年11月のことでした。

それから9回職場を異動し、三笠公民館に戻ってきましたので、感慨深いものがあります。

20年以上の時がすぎ、元号も平成から令和に変わり、最初は子育てしながら働きはじめたのが、いまやその子どもたちは大人になり、それぞれの場所で生活しているので、さみしくもあり、たまに会うとうれしいものです。

思い出せば、公民館が子育てしているお母さんにとってほっとできる場所になれたらと思い、奈良市子育てスポット事業や家庭教育講演会などに取り組んできましたが、ここ数年は、少子化が加速しています。2024年度出生数も70万人を下回りました。一方で、男性の育児休暇制度も法整備が進み、こども園などのプレ保育の機会も増え、「公民館にお母さんが乳幼児といっしょに来ていただき、半日近くをすごす場を提供する」という子育て支援の形は変わっていく時期を迎えているように感じております。

いっしょに働く職員とともに、お母さんたちの声に耳を傾けながら、どのような形が求められているのか、考えていきたいと思っています。

三笠公民館は、空調設備が全館リニューアルされ、バリアフリーでエレベーターもあります。JR奈良駅から徒歩約15分、近鉄新大宮駅からも徒歩10分ほどで、公民館の近くにバス停もコンビニエンスストアもある。高齢者にもやさしい施設です。

高齢者の皆さんに気軽に来館いただけるよう、事前申込の不要な催しも多く企画しています。

なかでも、「三笠公民館サロン」は好評で、今年度は奇数月の火曜日に1回開催しており、7月15日（火）には椅子に座ってのヨガ体験を行う予定です。

9月以降もさまざまな内容で予定していますので、ご興味のある方はぜひお問合せください。

さて、三笠公民館にはグループ協議会があります。公民館の事業と地域団体を含む公民館の活動グループとの連携によって、秋に予定している体験ウィークや月替わりの1階エントランスホールでの作品展示など、公民館を知ってもらうことをめざす取り組みがとても充実しています。

最後まで読んでいただいたあなたの暮らしにも、公民館での時間がありますように。

学びたいことを見つけていただけるよう、今日も三笠公民館でお待ちしています。

[2025年6月]