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館長が語る(平城東公民館)

[2020年5月17日]

ID:10591

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平城東公民館館長 泉森 由貴(いずもり よしたか)

「隗(かい)より始めよ」

はじめまして。

2020(令和2)年4月に着任しました。

平城東公民館館長の泉森です。

枝垂桜と快晴の空

4月のある日、点検のため公民館の屋上に登りました。

屋根から俯瞰して観る景色は圧巻で、平城ニュータウンを360度一望することができます。


西には遠く生駒山。

東には若草山や高円山まで見通せます。

普段生活している目線からは観られないこの景色。

ならやま大通りより南が手つかずの自然のままなのを見て、開発で宅地になったここがかつて、奈良山と呼ばれる緑いっぱいの丘陵地帯だったことを思い起こさせます。


10年一昔と言いますが、この地にニュータウンができて45年の歳月が流れています。

その中の公共施設として、かなり新しいここ平城東公民館も今年で30周年を迎えようとしています。

当館の地域は朱雀・左京・佐保台、3つの小学校区です。

それぞれの小学校に通う子どもたちの住所は皆、同じ地名で枝番違い。

〒も、もちろん1つずつです。

それは、この平城ニュータウンが人の手によって理想を求めて新しく作り出された街だということを示しています。

奈良時代の地名を参照して名付けられたこの名称は、新しいヒューマン都市をめざして作られた21世紀の新平城京です。

2月に行った「おしゃべり会in平城東公民館」ではグループワークを行い、それぞれの考える街の良さをカードにして出し合いました。

それがこの「おたからカード」です。
地域の人が考えるこの街の魅力を書き留めたものです。

◀おしゃべり会の様子
「mission in heijohigashi」

おたからカード


そこで私は、地元の方が考える地域の魅力「御宝」をこの目で見てみようと、実際に訪ねてみることにしました。

これらがその場所です。

左京団地

左京の森

左京から見た遠景の平城東公民館

朱雀のレリーフ

朱雀の竹林

スターバックス風の新設トイレ

街のシンボル あかみち

その中でも特に印象に残ったのが、歩行者専用道路通称“赤道(あかみち)”と言われるこの道路です。

全長東西6.6キロメートル。


街の計画設計当時、ときの奈良市長が住宅公団総裁に直接要望に行ったと言うこの道は、全国でも類を見ない長距離遊歩道となって、今ではニュータウンのシンボルです。

あかみちに架かるレンガ造りの「うたひめ橋」。
朱雀と左京をつなぐ架け橋です。


また奈良時代の下ツ道を現代に蘇らせた「うたひめのみち」は、生活道としてだけではなく憩いの公園のような佇まいです。

「うたひめのみち」
ウォーキング、ペットの散歩、健康づくりなど、地域の人の憩いのスペースです。

地域に新しい価値を

地域の人が持つ知識と智恵が、街の魅力と結びつき、それを地域全体で共有する。


故郷を持つ人が、この新しい街に希望とともに移り住んだのが40年前。

そして、ここで生まれ育った人はこのニュータウンに新しい価値を見出していく。


そんな人が集い地域の魅力をさらに高めていけるような公民館をめざしていきたいと思います。

素敵な設計を今に伝える平城東公民館の建築パース。
館内に大切に保管されています。


図書室で見つけた20年前に発刊された「平城ニュータウンのあゆみ」を読みました。

拡大を続け、21世紀にさらなる発展を夢見たこの街は、今はピークの棒グラフから開発の停滞期を迎え、その先を模索するような時期を迎えているように思います。

かつて大都市の人口爆発を受け止めたこの街の未来はどうなっていくのか。

公民館も一緒に考え、作っていければと思います。


隗(かい)より始めよです。

まずはこの街の歴史と地理、人を知るところから始めてみたいです。

これから、どうぞよろしくお願いします。


[2020年5月]


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