館長が語る(都祁公民館)
- 更新日:2023年7月29日
- ID:13305
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館長が語る(都祁公民館)
都祁公民館館長の田中寿昭です。
2019年に着任し5年目になりました。
よろしくお願いします。
「公民館の位置や入り口がわかりにくい。」とのご意見がありましたので、先日、入り口付近にこの看板を立てました。
つげマラソン案内掲示用の看板をいただきました。
習字グループの方が文字を書いて、知り合いの方に文字を切り抜いてもらいました。
それを磨いて、ペンキを塗って貼り付けて、完成です。
これからは、入り口のこの看板を目印にお越しください。
第75回優良公民館表彰(文部科学大臣表彰)受賞
さて、昨年度末、これまでの都祁公民館の取組に対して「第75回優良公民館表彰(文部科学大臣表彰)」を受賞しました。
詳しくはこちら↓
https://manabunara.jp/0000013275.html
歴代職員の皆さんが、都祁の歴史や自然の環境を活かし、地元の方々と連携協力した講座の開設や、自主グループなど地域の皆様とつながりあった運営、ホームページや「都祁公民館だより」での広報活動等を評価していただきました。
表彰式は、コロナ禍の中でのこともありオンラインでの参加となりましたが、「都祁公民館だより」やホームページでその様子を報告させていただきました。
また、表彰式直後にあった講座「プチ田舎暮らし・都祁 ―凍豆腐―」でも講座後に受賞の紹介をさせていただき、表彰状と共に記念写真を撮っていただきました。
都祁の寒冷な気候を利用し、昭和の初めまで都祁の冬場の産業として全国的にも大きなシェアを占めていた「天然製法による凍豆腐」を、当時の技法を知る地元の方から、当時の用具を使って再現する体験講座が、表彰式のすぐ後に開催したことは、巡り合わせだと思い、思わず記念写真をお願いしました。
前列中央が、子どもの頃に家で凍豆腐の製造をされていた、講師の大西さん兄弟です。
この講座以外にも、いろいろな講座で協力をいただいているご兄弟です。
参加者の皆さんも、お手伝いいただいた地元の皆さんも、自分のことのように受賞を喜んでくださいました。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響がいろいろありましたが、徐々に以前の取組に戻る動きもありました。
地域が一体となるイベントだった「つげまつり」は3年間休止でした。
昨年度は、都祁にある公共施設三館(都祁交流センター、都祁福祉センター、都祁公民館)の共催で「都祁三館合同まつり」として開催し、三館を利用する自主グループによる展示と発表会をしました。
参加者の皆さんにより役割分担し、準備から片付けまで参加者総出で行い、コロナ禍の沈滞ムードからの転換につなげられたように思います。
受付や司会など、参加グループのメンバーで分担し合いました。
初めての試みでしたが、みなさん和気あいあいとした雰囲気で開催できました。
「都祁三館合同発表会」で集った勢いに乗って、今年度から「都祁公民館自主グループ連絡協議会」を発足しました。
これまでしてメンバーの高齢化が進んだり、新型コロナの感染への心配が強かったりと、グループの存続さえも心配されるような相談もありました。
その時、4年前にグループ間の横のつながりの必要性を感じて、協議会の設立を準備していたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で停滞していたことを思い出し、この機会に設立していこうと考えました。
昨年度の合同発表会で、公民館やそれ以外の場所で活動するグループが、一緒に運営する中でつながりあうきっかけができたことや、主体的に運営に関わる楽しさ等を実感できたことで機運も高まり、今年5月に第1回総会を開催しスタートしました。
つながりあうことを主として、無理なく活動できる協議会になればいいと思っています。
心は熱いが、気温は低い都祁の地
このように、地域の皆さんの熱気は戻ってきていますが、都祁の地は冬の寒さが厳しい所です。
2022年度の冬も2日続けて雪が降り、氷点下の日が数日間続いて、道路の雪も長い間残っていました。
いつも長いつららができるポイントでは、見事なつららが伸びていました。
根っこの下から染み出した水が凍って、カーテンのようにつららが伸びます。
2日連続の雪かきになりましたので、駐車場で集めた雪を使って雪だるまを2つ作りました。
1つの雪だるまのおなかには、小さなかまくらを作って、地域の方からいただいたジャンボカボチャを入れました。
これまでの雪は、積もっても日が差したところはすぐに溶けていました。
今回は気温が低かったようで、数日間全く溶けませんでした。さすが、前述の「天然製法による凍豆腐」が作られていた地域だと思いました。最盛期だったころは、外に濡れた手ぬぐいをつるしておいて、その凍り具合で製造のタイミングを計られていたようです。
温暖化傾向の昨今ですので、前述の講座内の作業では豆腐まで作り、続きの作業は各家庭の冷凍庫を使って凍らせていただきましたが、この時の寒波ならば、天然製法による凍豆腐ができそうな具合でした。
都祁の花たち
他にも、都祁では、氷河期から咲き続けるスズランの群生地・野外活動センターに咲くササユリやツチアケビなど、美しい花を咲かせる植物や珍しい植物を見ることができます。
都祁公民館でも株をいただいたスズランの花が咲きます。
ひまわりの花も、隣のグランドのフェンス沿いで花を咲かせています。
このひまわりは「はるかのひまわり」といって、都祁マラソンのときに、ボランティア参加していた都祁中学校の生徒さんが種を配っていたのをいただいたのが始まりです。
これが、「はるかのひまわり」です。
阪神・淡路大震災の被災地に咲いたひまわりの種を育て、災害や命について考えるプロジェクトの一環で活動が広がり、種をいただいて以来公民館でも栽培を続けています。
はじめは10株くらいでしたが、2年目にはたくさんの種が発芽し、植えきれなくなったので、隣のグランドを管理している自治会長さんにお願いして、フェンス沿いにも植えさせていただくことにしました。
花が終わって、次の年にむけて種を乾燥させていたところ、何度掃除しても種が散らばっている日が続きました。
何が来ているのだろうと思い、カメラをセットしてみました。
しばらくしてカメラをのぞくと、スズメが数羽ひまわりの種をつついている様子が映っていました。公
民館のひさしに巣を作っているスズメたちのようです。
大きな種にはカバーを付けて種を守ることにしました。
いいエサがあったからでしょうか、ふっくらとしたスズメたちです。
また、昨年は植える時期が遅かったせいか、12月になっても花が咲いていました。
12月というと、都祁では寒さ厳しい時期です。
最後の花は、寒さに耐えて咲こうとしていて、花びら1枚だけ開いていました。
さすが「はるかのひまわり」だと思いました。
今年はというと、駐車場のアスファルトとグランドのブロックの角から1本の芽が出てきました。
昨年落ちた種から芽が出てきたようです。
フェンスの方から強い風がよく吹くので、ひもで補助していますが、「ド根性ひまわり」として見守っています。
収穫して残していた種を連休明けに撒き、それらもたくさん発芽してきました。
講座の後、子どもたちに手伝ってもらってフェンス沿いに移植しました。
また、植える時期をずらして、遅くまで花を楽しめるようにもしてみたいと思っています。
皆様のお越しをお待ちしております
このような、公民館の花のことやスズメやツバメのことなどを交えながら、地域ネタを公民館だよりで紹介するようにしていますので、地域の方も公民館のことに関心を持ってくださっているようです。
「スズメとツバメの話、面白かったよ。」「これが、あのスイレンの花か。」など、声をかけてくださったり、見に来てくださったりしています。
今年の講座では、地元の自然栽培農家の方に協力していただく「古代米」の栽培や、自主グループの方に協力していただいて「ブレイクダンス教室」をします。
他にも、都祁の歴史・自然などを楽しんでいただけるような講座を準備していきますので、ぜひ、ご参加いただければと思います。
市街地からは少し遠方にはなりますが、講座で楽しんでいただくことに加えて、四季折々の都祁の風景を楽しんでいただけるのもこちらの特徴かと思っています。
ぜひ、都祁の地にお越しいただき、講座と都祁の地をお楽しみください。そして、「ド根性ひまわり」へのエールをお願いします。
左から、西浦・浅野・森田・田中です。
職員一同、皆さまのお越しをお待ちしております。
よろしくお願いします。
[2023年7月]