こんな講座ありました(かぼちゃ畑で元気になろう!)
- 更新日:2015年4月11日
- ID:5121
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かぼちゃ畑で元気になろう! <田原公民館:2014年5月15日(木)~9月25日(木)全4回>
田原公民館では、近隣の休耕田を利用して農作物を栽培し、加工したり料理にする畑のシリーズを継続して開催しています。
栽培方法を学び、自然や人と交流することを目的に、数種の作物に挑戦してきました。
2014年は、かぼちゃの栽培に挑戦し、苗の植付けから畑の世話等、グループに分かれて共同作業を行いました。
開講式・苗植え(5月15日)
開講式の後、かぼちゃの育て方と畑での作業説明がありました。
かぼちゃは、ビタミンやカロテンなどを豊富に含む、栄養価の高い緑黄色野菜です。
さらに、果菜の中では最も強健で、病虫害も比較的少なく、家庭菜園では無農薬栽培をすることも可能だそうです。
まずは4つのグループに分かれ、畑で使うかぼちゃの品種名の看板作りを行いました。
畑に移動して、事前にトラクターで耕してあった畑を5つのブロックに分け、水はけを良くする為に鍬で溝を掘ります。
指導は、地元農家の主婦、田原公民館の自主グループ「ぷるるん会」のみなさん。
1ブロックを1つの班が担当し、講師のぷるるん会のメンバーも1つの班として6種類のかぼちゃを植え付けしました。
1班 赤皮、2班 ごっちゃん、3班 ロロン、4班 そうめん・ほっこり姫、講師班 栗えびす
苗の植えつけの手順
(1)耕して土をもる
(2)穴を掘り柄杓1杯の水を入れる
(3)苗を植え土をかける
(4)苗の周りに切った藁を置く
(5)肥料袋で苗に囲いを作る
(6)囲いの周りに肥料をまく
(7)肥料の上に土をかぶせ、その上に長い藁を敷く
緑の中にぽっかりと浮かびあがったようなかぼちゃ畑になりました。
作業の疲れも吹き飛ぶぐらいの満足な景色です。
草ひき・つるの整枝・追肥(6月19日)
かぼちゃも成長しましたが、1ヶ月前には土色だった畑は、
すっかり草にのまれたように緑の絨毯のようになってしまいました。
みなさんで手分けして草ひきをします。
その後、つるの本数が増え過ぎないよう、親つるの先を切り、子つるを3~4本だけ残し、孫つるも切ります。
そして、苗の周りに化成肥料を施します。
みなさんの熱心な作業のお陰で、風通しの良いスッキリとした畑に変身しました。
畑の様子(6月~7月)
つるがグングンと伸びて四方に広がっていきます。
かぼちゃの力強さを感じます。
黄色い花があちこちに咲き始めました。
ミツバチが、雄花の花粉を雌花に付ける受粉の作業を行ってくれます。
〈赤皮かぼちゃ〉
円錐栗型で大きさは1kg前後です。
表面は全体に朱色をしていてうっすらと縦に溝があり、皮は薄いです。
しっとりとした肉質で煮崩れもしにくいので、古くから煮物や炊き合わせなどに用いられてきました。
盛り付けたときに皮の色がよく映えます。
〈金糸瓜(きんしうり)/そうめんかぼちゃ〉
ズッキーニなどと同じ部類のペポかぼちゃの一種にあたります。
そのほぐれた糸状の果肉の様子から、そうめんかぼちゃ(素麺南瓜)やそうめんうり(素麺瓜)、いとうり(糸瓜)などとも呼ばれています。
さっぱりとしたシャキシャキした食感です。
〈ロロンかぼちゃ〉
「ロロン」という名称は、育成者の「ロマン」と、まるで食味が「マロン」のような甘さとおいしさを持つことが由来とされています。
ラグビーボールのような果頂部とお尻が細くなった形になった物が多く、果皮は濃緑でチラシ斑が入り、一般的な栗かぼちゃとよく似ています。
肉質は非常に粉質で、キメが細かく、滑らかな食感です。
〈ごっちゃんかぼちゃ〉
外見はヘチマのように長細く、長さは40~60cm程で重さは2~4kgもあります。
表皮は薄い灰緑色、果肉は肉厚で、先から尻までほぼ同じ厚みとなっています。
肉質は栗南瓜に似ていて、加熱するとホクホクした食感で甘みがあります。
畑のあちこちに大きくなったかぼちゃが目につき始めました。
つるは太く長く、葉は大きく深い色に成長を続けています。
黄色い花も咲き続けています。
収穫も近いある日、畑の様子が一変しました。
ほとんどのかぼちゃが動物(猪かな?)に食べ荒らされていました。
只々茫然とするばかり、せっかく大切に育ててきたのに…
調理実習・かぼちゃ料理(7月31日)
まだ畑の被害をご存知ない受講生のみなさんに事実をお伝えすることは、とても辛いことでした。
やはり、みなさんの落胆は大きいものでした!!
気を取り直して、畑で収穫できた僅かなかぼちゃと田原で収穫したかぼちゃを使って調理実習です。
かぼちゃづくしのメニューに舌鼓!!
甘くて、ホクホクのかぼちゃ!!猪だって食べたいですよね。
本日のメニュー
・揚げかぼちゃと海老のにんにく炒め(栗えびす)
・そうめんかぼちゃの酢の物(金糸瓜)
・かぼちゃのスープ(ごっちゃんかぼちゃ)
・揚げパンプキン・スティック(赤皮かぼちゃ)
畑の片づけ・残念会(9月25日)
余りに残念だという事で、9月の初めに計画していた畑の始末を月末に変更し、みなさんで残念会をすることにしました。
畑は、草が伸び放題、かぼちゃのつるもすっかり枯れていました。
作業の後、収穫したばかりの田原産の新米を炊き、かぼちゃの天ぷらと猪汁を作って、みなさんで残念会の会食を行ないました。
全国では、野生鳥獣による被害が深刻化しています。
その里山の現状を、この田原公民館で身をもって体験していただいた講座となりました。
ここ数年畑の講座を開催している田原公民館としても、今後の大きな課題となりました。
参加者の声
- 農業の大変さ素晴らしさが少しわかった。(40歳代 男性)
- 内容等すべて満足でしたが自然(イノシシ・自然)の偉大さを実感。アクシデントにも負けずいろいろアレンジしていただきご苦労様でした。(60歳代 男性)
- 猪にやられたのは残念でしたが、おもしろかったです。料理もおいしかったです。(60歳代 男性)
- 収穫はできなかったですが、いろいろなかぼちゃの種類を知ることが出来て良かった。(60歳代 女性)
お問合せ
田原公民館
住所: 〒630-2175 奈良市茗荷町1078番地の1
電話: 0742-81-0888
ファックス: 0742-81-0888
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