こんな講座ありました(第6回 備えて安心!防災講座!)
- 更新日:2016年10月19日
- ID:7104
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
第6回 備えて安心!防災講座!<生涯学習センター:2016年9月4日(日)>
済美地区自主防災防犯協議会との共催で、防災の日にあわせて毎年9月初旬に開催し、今年で6回目を迎えた「備えて安心!防災講座!」。
今年度も奈良市内の避難所として、市民の災害に対する意識を高めることを目的に開催し、済美地区の自治会のみなさんをはじめ、約210人の来場者が“身近な防災”について学びました。
奈良市立春日中学校ギターマンドリン部のみなさんによる素敵な演奏でイベントがスタートし、防災・減災グッズ等の展示コーナー等、さまざまな催しを行いました。
奈良市立春日中学校 ギターマンドリン部のみなさんによる音楽会
オープニングは、中学生によるギターマンドリンの演奏。
3年生は残り少ない部活動の集大成。
下級生との息もぴったりあった演奏で、聴きに来られた方を魅了しました。
講演会「東日本大震災から5年半」
済美小学校の先生 吉田剛さんを講師にお迎えしました。
吉田先生は福島県出身、地元で小学校の先生をされている時、東日本大震災に見舞われました。
お住まいが原発から20キロメートル圏内だったため避難を余儀なくされ、今は故郷を離れ、奈良市内の小学校で先生をされています。
登壇の際、先生の服装はフリースと長ズボン、とても暑そうな姿に、なんでこんな暑い日にそんな格好を?と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、その服装こそ、震災の日に先生が着ておられ避難した服装だったのです。
講演会では、3月11日どのようなことが起き、自分たちが避難していったのか、また子どもたちはどうだったのかを、画像を使ってお話ししてくださいました。
そして住んでいたところは、原発事故により避難区域指定。
今まであった日常が、ある日突然奪われてしまったこと等についてお話してくださいました。
最後に2016年夏の、先生が住まわれていた避難区域指定である街の映像が。
そこにはあの日から時が止まったままの姿が映し出されました。
人が住まなくなった街はどうなったのか…。
報道では知ることのできない影の部分を見ることになりました。
防災炊き出し体験
今年も、済美地区女性防災クラブのみなさんによるカレーの炊き出しを行いました。
当日は朝早くから準備に取り掛かってくださり、おいしいカレーができました。
今年は、例年以上の来場者があり、途中でご飯が足りなくなってしまうというハプニングもありましたが、それもカバーして、多くの方に炊き出しのカレーをおいしく食べていただくことができました。
防災・減災グッズ展示
協力企業による防災・減災グッズの展示を行いました。
本年度協力企業
- アサヒグループ食品株式会社アマノ(長期保存用フリーズドライ)
- 株式会社カスタネット(非常用トイレ・マルチポンチョ等)
- 株式会社輝章(救助担架フレスト等)
- 株式会社タカオカ(ダンボール製防災用具の展示…ベッド、トイレ、パーテーション等)
- 株式会社タカギ(初期消火剤)
- 株式会社武揚堂(メッシュコードマップ・防災アプリ)
- 関西化工株式会社(グリーンシャッター・逆流防止弁)
- ミドリ安全奈良株式会社(防災食料・トイレ・ヘルメット等)
ご協力ありがとうございました。
防災アプリによる位置情報を知らせるツール、普段は植木鉢ですが、いざという時には土嚢代わりになるグリーンシャッター、非常用保存食等、さまざまなグッズを展示し、来場者にはそれぞれの企業担当者からグッズの説明をしていただきました。
ダンボールで作られたベッドやトイレ、「これがダンボールで作られたものなのか」と思うものばかり。
とても頑丈に作られていました。
子ども連れの方の参加も多く、熱心に担当者からの説明を聞いていました。
体験コーナーも充実。
救助担架による移動体験、防災メッシュコードによる位置情報把握体験、グリーンシャッター移動体験等、多くの人が体験をされていました。
紙芝居&AED取扱体験
当センターにもAEDは設置されておりますが、いざ!というときに使えなければ宝の持ちぐされです。
大人も子どもも真剣なまなざしで学びました。
水消火器体験
いつもなら簡単にできることも、いざという時には慌ててしまい、うまくできないかも…。
日頃から触れておくことが防災の一歩。
大人も子どもも、隊員の方から取り扱いの説明を聞いて、体験をしていました。
防災グッズ抽選会
最後に防災グッズ抽選会を行いました。
たくさんの方が参加し、防災バケツ、防災食料、避難グッズ一式など、いろいろなものが当たりました。
当たるたびに歓声が上がり、とても盛りあがりました。
参加者の声
- 震災を経験された方のお話を聞くのは初めてで、実際に必要なものや支援物資は何か聞けて良かった。(30代女性)
- つらい体験にも関わらず、詳しくわかりやすく伝えていただきありがとうございました。(40代男性)
- 当たり前のことを大事にしていきたい。(50代女性)
- 実際に震災を経験された方の話が聞けて、大変参考になりました。(60代男性)
- 自分も実際に東日本大震災を経験した一人として、記憶を風化させてはだめだと痛感しました。(60代男性)
- 自治会の役員をしているので、とても参考になりました。(60代女性)
お問合せ
生涯学習センター
住所: 〒630-8357 奈良市杉ヶ町23番地
電話: 0742-26-8811
ファックス: 0742-26-8813
電話番号のかけ間違いにご注意ください!