ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・田原-小豆作り- )

    • 更新日:2017年4月19日
    • ID:7358

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    プチ田舎暮らし・田原-小豆作り-<田原公民館:2016年7月7日(木)~11月10日(水)全5回>

    奈良市東部地域において地域の自然・歴史・風習・食・技などに触れて田舎の暮らしを知り、農作業などの体験をすることにより生きがいを感じ、就農へのきっかけづくりとなることを目的として、アクティブシニア農業体験事業「プチ田舎暮らし」を開催しました。 

    田原公民館では今回、小豆の栽培方法を学び、種蒔きから収穫、調理実習に挑戦しました。

    第1回 7月7日(木) 畝の整備・種蒔き

    開講式の様子

    30人を超える申込に、小豆という食材の人気を感じました。
    講師は田原公民館で活動する農家の主婦の仲よしグループ、ぷるるん会のみなさんです。
    地産地消の精神で、地元の食材でのこんにゃくや豆腐、味噌作りの活動をされています。
    まず4班に分かれて、現在の畑の状況、本日の作業の説明を聞いていただきました。

    畑に向かう

    梅雨がまだ明けていないというのに、真夏のような日差しの中、暑さ対策をして畑に向かいます。
    5月に田植えが終わった水田は、苗が伸びて緑の美しさが際立ちます。

    畑の畝作り

    事前に草を刈り、地主さんがトラクターで耕起し畝作りをしてくださっています。
    ぷるるん会のご指導で班ごとに畝を担当し、溝の土を畝にあげて耕します。

    豆を植える

    畝幅は約1mで6本、千鳥になるように2条蒔きにします。
    昨年田原の地で収穫した小豆を4粒ずつ、約30cm間隔で蒔きます。
    移植ゴテで穴をあけ、3~4cm程度の深さに種4粒を蒔いていきます。
    受講生のおひとりが珍しい白小豆を提供してくださったので、白小豆も同様に蒔きました。
    穴をあける人、小豆を蒔く人、土をかぶせる人、更にその上に枯れた草をのせる人。
    みなさん協力して、和やかな作業です。

    植え付け作業を終えて

    小豆が残ったので、周囲の畝以外の部分にも蒔きました。
    地主さんが周りに電柵を施してくださいました。
    ご協力に感謝です。
    秋の収穫が今から楽しみです。
    たくさん汗をかきましたが、作業をやりきって、笑顔いっぱいで畑を後にしました。

    第2回 8月4日(木) 雑草取りと土寄せ

    雑草取り

    8月の熱い日差しの中、熱中症を気にしながら畑に入りました。
    前日に地主さんが作業しやすいようにと、畦道の草刈りを済ませてくださっていました。
    そんな優しい思いに元気をいただきました。
    小豆が50cmぐらいに成長していましたが、雑草も同様に伸びていて、雑草だけ取り除くのに苦労しました。
    土が固く乾いていて抜き取るのに結構力が入ります。

    土寄せの様子

    風通しの良い畑になると、そのあと小豆が倒れないようにと根元に土寄せを行いました。
    この後、小豆がどんどん成長して虫たちの被害にあいませんようにとお願いして畑を後にしました。

    第3回 10月20日(木) 収穫

    収穫の様子

    やっと収穫の頃となりました。
    すっかり畑の様子も変わっています。
    緑の中に小豆のさやが薄茶色に変色したものが目立ちます。
    小豆はさやが変色し固く乾いた状態になれば収穫時です。
    乾いたさやもあれば、まだ緑で柔らかいものもあります。
    今回は、成熟が早い株を抜き、手摘みでさやを収穫し、成熟の遅い緑の株は抜かずに次回の作業に残します。
    それぞれ担当の畝に入り作業を始めました。

    さやを乾燥する作業

    個人が収穫したさやは、大きな容器に集めていきます。
    公民館に戻り、ゴザを敷き、その上にさやを広げて天日で乾燥させます。
    どうぞ晴れの日が続きますように!

    第4回 10月27日(木) 収穫と選別

    選別作業

    前回畑に残した株を収穫する者と、公民館の前庭で乾燥させた小豆のさやを割って豆を出す者とに分かれて作業をしました。
    固くなったさやをむくとパリパリと音がして、真っ赤に色づいた小豆がこぼれ出てきます。
    ここでやっと小豆とのご対面です。
    さらに虫食いや腐って変色した豆粒等を取り除き、きれいな小豆だけに選別していきます。
    みなさん輪になって、おしゃべりしながらの、のどかな光景です。

    小豆を洗います

    選別した小豆は、洗ってほこり等を取り除きます。
    さらにきれいになった小豆にみなさん感激です。

    第5回 11月10日(木) 調理実習

    お餅を切る作業

    たくさん収穫できた小豆を使って調理実習をしました。
    おはぎ、ぜんざい、赤飯に挑戦です。
    小豆と砂糖を煮詰めてあんこを作ったり、ぷるるん会のメンバーが事前についてくださったお餅を「餅きり機」なるもので切りました。

    キビ殻

    赤飯の色付けはトウキビの赤い煮汁です。
    とても美しい赤色に染まりました。
    もち米がふっくらと蒸し上がり、茹でた小豆と合わせます。

    おはぎ、ぜんざい、赤飯の出来上がり

    7月の種蒔きから長らく共に作業をされてきたみなさん、とても息の合った段取りで、どんどんメニューが出来上がってがっていきました。
    小豆づくしの数々!!
    最後にみなさんで舌鼓を打ちながら、さまざまな作業を振り返って、美味しく楽しく会食をしました。

    参加者の声

    • 皆で農作業をして、収穫の喜びを味わえた。(70歳以上 男性)
    • 知りたいことを知り得、出会った人々と会話を楽しめた。(60歳代 女性)
    • 自分の菜園の参考にしたい。調理したものがおいしく白小豆が珍しく特によかった。(60歳代 男性)
    • 栽培と調理の両方を楽しめた。(60歳代 女性)

    田原公民館報1月号にも受講生の感想文を掲載しています。

    ふりかえり

    田原公民館では畑シリーズを2010年度から継続して開催しています。

    そばの栽培から始め、生姜やかぼちゃ、大豆、白菜といろいろな作物に挑戦してきました。

    今では当館の堂々の人気講座となっています。

    受講生は毎年、初回は緊張気味です。

    でも畑作業に入ると会話が増え、回を重ねるごとにどんどん笑顔が増えていきます。

    受講の目的は人によってさまざまだと思いますが、畑作業の苦労や収穫の喜びを共有して、親睦を深め、つながりを広めておられます。

    そんなところが、この畑シリーズの一番の魅力だと感じています。

    さてさて2017年度はどんな方々とどんな野菜にチャレンジすることになるのでしょうか。

    今からとっても楽しみです♪