こんな講座ありました(京終の賑わい ~過去、そして未来へ~)
[2020年10月24日]
ID:10884
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[2020年10月24日]
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この講座は、京終新駅舎が復元されるにあたり、若い力で京終地域を盛り上げようと行われているさまざまな取り組みを、市民のみなさんに知ってもらうとともに、地域の未来について一緒に考える機会となることをめざして開催しました。
かつて、この京終地域を発着する空中輸送機であった「奈良安全索道」により、物流の中心として賑わいをみせたこの地域は、材木屋や魚屋、伊勢街道中の宿場町として大変栄えていました。
しかし、自動車の普及に伴い、索道は姿を消し、今ではその支柱の跡もほとんど残っておらず、当時を知る人からのお話を聞くことで、当時の様子を想像するしかありません。
講座では、索道が京終-小倉間を行き来していた当時を知る地域の方々にご協力をいただき、京終地域の過去、そして現在の取り組みを学び、未来の地域がどうあってほしいか、そのために私たちが何ができるのかを、参加者みなさんで考えました。
「索道」について日々研究を重ね、さまざまな場所で索道についての情報を発信している「大和高原文化の会」のみなさんに、残存する写真や貴重な資料を画面に映しながら、索道の概要やその時代背景について、お話を伺いました。
また事前に、索道が動いていた当時を知る地域のみなさんに索道についての思い出話や幼いころの記憶を伺ったり、他にご存知の方がいないか情報提供をしていただいたりもしました。
地域のみなさんのさまざまなご協力を得て、索道が動くとどんな音が鳴っていたとか、乗っていた人が風の影響で落下することもあったなど、普段は聞くことのできない、当時を思い描けるようなお話を聞くことができました。
NPO法人京終が柱とする「まちづくり」「ひとづくり」「文化の継承」に基づき、さまざまな「おもしろいこと」を、楽しんで実践されている萩原さん。
地域のために、地域を担う子どもたちのために、そして自分たちのあとにこの地域を盛り上げてくれる若者の道しるべとなるために、これからも「京終にこんなおもしろいイベントあるで!」と人から人へと輪が広がっていく取り組みを企画されているようです。
現在のお話を伺ったあとは、参加者同士で未来へ向けたグループワークを実施しました。
最初のテーマは、「未来の地域がどうなってほしいか?」
ハード面・ソフト面の両側面から考えていきます。
その後は、先ほど出た「こんな地域にしたい」を実現するためには、どんなことができるか、どんなイベントや取り組みがあればよいかなどを考えていただきました。
短い時間でしたが、みなさんさまざまな意見や思いを出してくださり、「時間が足りなかった」というほど盛り上がりました。
グループワークの最後には、情報を共有したいとの思いで各グループで出た意見を発表してもらいました。
現在、みなさんから出された意見を分類して、公民館内に掲示しています。
など、さまざまなお声をいただきました。
今回、この講座を開催するにあたり、事前に地域の方々とたくさんお話しする機会をいただきました。
地域には目に見える歴史の建造物の他にも、目には見えない地域のこれからを考える話し合いの機会やその過程、そのときそのときに協議してこられたさまざまな課題があります。
それは、よりよい地域にするために、みなさんで知恵を出し合い、生きてきた歴史です。
地域のことを取り上げた講座を実施したことで、京終地域で2ヶ月に1回定期発行されている「京終ニュース」の事務局からもお問合せがありました。
当日、取材にも来ていただき、記事を掲載してくださるようです。
地域のニュースとして公民館の講座を掲載していただけること、大変嬉しく思っております。
この講座を通して、思いもよらなかった新しいご縁があり、地域の人とのつながりをいただきました。
これからも、このつながりを大切に、地域のみなさんと一緒に、地域のこと、未来のことを考え、学び合えるよう努めてまいりたいと思います。
これからも地域と共に歩んでまいります。