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あしあと

    館長が語る(都跡公民館)

    • 更新日:2023年6月30日
    • ID:13190

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    都跡公民館館長 山田 龍太郎(やまだ りゅうたろう)

    この春で2年目となる館長の山田です。

    今年は例年になく早い桜の開花となりましたね。

    さて、私は、4月1日(土)に唐招提寺の近くで行われた秋篠川 桜の会による「秋篠川 桜まつり」に参加してきました。

    当館も協力していることもあり来賓として出席したところ、会場には都跡小学校の児童が描いたポスターがたくさん飾られていました。そこには、いつも桜の木を守っている同会の皆さんへの子ども達からの感謝の気持ちが込められており、都跡地域では、このようにして子ども達に地域の自然環境や歴史遺産を大切にする心が育てられているのだなぁと感心しました。

    また、5月8日(月)から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類相当から5類に移行されました。

    コロナ禍に対して社会が受け入れながら動き出しています。

    都跡公民館もこの動きに応じて、さまざまな事業を展開していこうと思っています。

    ☆昨年度の事業報告とこれから

    【主催講座・イベント】

    ・昨年度、都跡公民館では、地域のさまざまな課題の解決にむけて講座やイベントを73回開催し、約1,400名にご参加いただきました。

    学習テーマは、「みあと子育てサロン」、「みあときっずチャレンジ隊」、「みあとこどもまつり」、「なかよし文庫」、「3B体操入門」、「超入門!男の鍋料理」、「スマホ活用術」、「古民家で昔のくらし体験」、「都跡歴史講座」、「夜の学び~世にも奇妙な『日本霊異記』~」、「みあと幸齢者学級」、「出張!高齢者ふれあいサロン」、「de愛♪みあとサロン」、「写真で語るミャンマーのくらしと文化」、「レクリエーションボッチャ教室」、「回想法ボランティア養成講座」、「回想法でこころほっこり」、「都跡で望む山焼き」などです。

    これらの多くは、都跡公民館自主グループ連絡協議会や都跡地区社会福祉協議会、奈良市教育委員会文化財課、都跡地区子ども会などと共催しました。地域住民や、学校・園、地域団体・福祉施設、大学生や高校生のボランティア、図書ボランティアなどにも協力・支援していただきました。

    皆さまのお陰で、とても充実した学習内容になったことに感謝を申し上げます。

    【自主グループの活動支援】

    ・当施設の貸館は1,400件、約12,000名にご利用いただきました。

    当館には、2023(令和5)年4月1日現在で、登録自主グループが66団体あり、日々楽しく熱心に活動されています。

    そのほとんどが自主グループ連絡協議会に加入しており、各団体の特徴を生かしながら、上記の公民館事業を力強く支援していただいています。

    他にも、ふれあい散策、公民館の庭の花壇の手入れ、「自主グループだより」の発行など、積極的な活動が展開されています。

    自主グループには、回想法の体験ができる思い出語りサロン「わくわく」(回想法 me at memory)や、おりがみ教室(あゆみ会)、ふるさと「都跡」を語ろう会など、気軽にご参加いただける活動があります。

    そして、音楽や体操、手芸、料理などのように、じっくりと楽しめる生涯学習の活動もたくさんあります。

    ご自分にあった自主グループを探している方や、見学してみたい!という方は、ぜひ公民館のスタッフにご相談ください。

    【公民館図書室活動】

    ・当館には図書室があり、児童書や絵本、地域資料などを中心に2,000冊以上があります。

    昨年度は年間で約200件、約800冊の図書貸出がありました。

    この多くは地域の皆様から寄贈された本で、図書ボランティアの皆さんに整理していだいています。図書室には毎月、季節の折り紙が飾られており、自習もできる居心地のよい空間になっています。

    公民館の開館日にご利用できますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

    【奈良市指定文化財 旧田中家住宅・昔のくらし館の活用】

    ・都跡公民館には、現存最古の「法蓮造」の古民家の旧田中家住宅と都跡地域の古民具を集めた昔のくらし館が隣接しておりますので、来館の際は、ぜひこちらもご覧ください。

    夏季には奈良市教育委員会文化財課と共催で、かまどでご飯を炊くなど、昔のくらしが体験できる講座を開催しています。

    【地域の教育・福祉支援】

    ・都跡中学校区地域教育協議会や都跡中学校の学校運営協議会の委員となり、コーディネーターや地域の皆様と一緒に子ども達の教育の場を支援しております。

    中学生たちとのさまざまな活動に、私たちも元気をいただいています。

    ・昨年の夏休みから都跡地域で、子どもの居場所プロジェクト「みあと★フリー」が始まりました。

    地域の子ども達のために、小さな居場所をつくり、見守っていこうという取り組みです。 

    主な会場は、都跡地域ふれあい会館、都跡公民館佐紀分館、朱雀町二丁目集会所の3ヶ所で、高校生以上の学生ボランティアが見守りをしています。都跡地区社会福祉協議会が中心となり、市社会福祉協議会や民生児童委員やフードバング奈良や子ども食堂などとも連携しています。

    当館もこれらの取組みに企画段階から参加するとともに、毎回の居場所に公民館図書室の本を届ける「おでかけ図書室」などで協力しています。

    夏季や冬季には、「みあと★フリー特別企画」として平城宮跡歴史公園や平城宮いざない館と連携して楽しいイベントを開催しています。

    ・昨年の秋には、数年ぶりに都跡地区自治連合会主催「都跡ふれあいまつり」が開催され、私たちは主に文化・交流部(舞台発表等)に参加・協力させていただきました。

    このまつりは、学校・園と地域がつながり、地域のさまざまな防災防犯や社会福祉活動、教育の取組みが確認できる大切なイベントです。

    今年度も、地域の皆さまと一緒に、このまつりを盛り上げていければと思っております。

    【奈良市家庭教育サポートネットワーク支援事業】

    ・地域の子どもの保護者やその支援者をサポートするため、保護者や地域や学校の関係者等から課題などの聞き取り調査を行っています。

    そして、その調査結果を元に、課題解決につながる講習会を開催しています。

    昨年度は「子どもの成長と居場所づくり」や「子どもが元気になる寄り添い方」というテーマの講座を実施し、子どもの保護者や支援者にご参加いただきました。

    ここでの学習成果は、PTA活動や「みあと★フリー」などの地域活動にも生かされています。

    このように、都跡公民館では、公民館を拠点として社会教育の専門スタッフが、地域のさまざまな課題について皆さまに寄り添いながら共に考え、学び、連携・支援しています。

    地域の皆さまが、日々の暮らしを笑顔で充実して送れるよう、本年度も頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    何か新しいことをやってみよう!相談してみたい!ということがありましたら、お気軽に都跡公民館までどうぞ♪

    2023(令和5)年度の都跡公民館の職員は、山田 龍太郎(館長)、脇本 由香子(主任)、永尾 佳子、福川 英彰(管理人)ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

    これからも地域の多様な人々の社会教育・生涯学習の拠点として「つどい・まなび・むすぶ」をモットーに、人々に寄り添いながら公民館活動に取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    左から脇本、山田、永尾

    [2023年7月]