ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

あしあと

    館長が語る(平城公民館)

    • 更新日:2023年7月11日
    • ID:13290

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    平城公民館館長 中原 恭輔(なかはら きょうすけ)

    平城公民館館長として赴任しました中原恭輔です。

    2022年度は柳生公民館長として1年間勤務しました。

    そして、2023年4月よりこの歴史のある平城地域で勤務できることを嬉しく思っております。

    公民館勤務は、まだ2年目なのでフレッシュな気持ちを大切にし、地域の方々をはじめ多くの方々が気さくに集い、学び、繋がっていける公民館をめざして取り組んでいきたいと思っております。

    世代にこだわらず、子どもたちから大人の方々全ての方が、気軽な気持ちで公民館までお越しいただき、実りある楽しい時間を共有できればと思います。

    お待ちしております。

    平城公民館の案内

    平城公民館パンフレット

    公民館の概要です。

    開館時間は9時~17時(使用時間9時~21時)です。
    休館日は毎週月曜日と国民の祝日、年末年始です。
    ※祝日が月曜日に当たるときはその翌日も休館になります。

    使用時間は、
     午前(9時~12時)
     午後(13時~17時)
     夜間(18時~21時)です。
    申請手続きは、
     使用承認申請書に、所定事項を記入の上、公民館受付へ

    平城公民館パンフレット

    各部屋ごとの主な用途と定員です。
     1階
      ・講座室 15人
       各種学習、講演会等
      ・料理実習室 16人
       調理実習や食文化の研究等
      ・和室 40人
       茶道、華道、着付け等
     2階
      ・大集会室 100人
       大人数の講演会 体操やダンス等
      ・会議室 30人
       各種学習 講演会等
      ・図書室 10人
       各種書物等の閲覧、会議等

    ※詳細については公民館までお問合せください。

    平城公民館付近の風景から

    公民館北側風景

    公民館の2階大集会室の窓から北側を見ると、乾池の堤防と田畑が、そして、その向こう側に平城小学校などの学校と閑静な住宅街が見えます。
    5月末の田畑には水が入り田植えに向けての準備が進められます。
    作業をしておられる方にお話を伺うと、現在は学校や大きな施設ができ田畑が減っている為、水利についてはゆとりをもって米作り等ができるけれども、以前は田畑面積が広いことと土地には高低差があるため水利について大変な苦労があった、と言っておられました。

    公民館南側風景

    2階の会議室からは右手に森のような木々の中に秋篠寺や秋篠の歴史を感じさせるような古くからの家、大都市の大阪・京都へつながる大和西大寺駅や近鉄百貨店など都市化が進んだ街並みが見えます。
    公民館へ着任して間もない時、地域を知りたいと思い、秋篠寺まで歩いてた時のことです。
    秋篠寺は有名で観光客の方も多いのですが、私が興味を持ったのは、地域の街並みでした。
    建築から長い年月を経ている建物や比較的新しいものの伝統的な意匠を継承している建物等、数多くあるということでした。
    興味津々で街中を歩いていると長屋門や蔵を持つ家や、門から母屋までの間に庭がある家、虫籠窓や黒漆喰を凝らした伝統的な家並みにはとても興味心を掻き立てられ、その歴史的風情に素晴らしさを感じました。

    この秋篠の地域は、古くから農業が主な産業で米作りを中心に、さまざまな農作物の栽培も行われ発展してきたところで、大正時代にできた西大寺駅が昭和に入り大和西大寺駅として、そして山陵に平城駅が開業し、農村から住宅地へ、また秋篠競馬場、競輪場ができ、この平城地域は古い歴史を残しながらも都市化が進んできた街ということを以前知り合いから聞いたことを思い出しました。

    高度経済成長期に丘陵地を開発し建設された住宅地、そして農業を中心に息づいてきたこの田園風景、緑豊かな自然と暖かい雰囲気、その風景の中を地域の方や子どもたちが通学や通勤で歩いています。

    そのような景色を眺めていると、この地域は、のどかな一面を残したまま住宅街が広がった安心で安全に暮らせる温かい街であり、歴史情緒の趣を残したこの平城地域の素晴らしさを感じました。

    秋篠寺本堂

    そして、少し進むと秋篠寺があります。
    秋篠寺は、光仁天皇の勅願により創建された寺で、806(大同元)年には桓武天皇の五七斎が営まれました。
    また、金堂や講堂、東西両塔を完備していた天皇家にゆかりの深いお寺です。
    特に伎芸天立像は、顔をやや左に傾け、下を見下ろす眼や語りかける口元は大変美しいです。(奈良市史より)
    まるで参拝に来られた方々に話しかけてくださるような優しさを感じます。

    秋篠寺参道

    2019(令和元)年に皇嗣となられた秋篠宮家の宮号由来となった地名で、一躍脚光を浴び、一時は秋篠寺を訪れる「大和路ブーム」も起こりました。
    また秋篠寺は、境内の苔の美しさも負けていません。
    庭は、常に丹精に手入れがされており、秋篠寺を訪れる人を、心優しく迎え入れてくれます。
    私はその苔の庭が大好きで、いつも何とも言えないくらい心を和ませてくれます。

    平城地域に競馬場があった。

    さて、秋篠地域について話していると、利用者さんに「この秋篠地域に競馬場があったことって知ってます?」と聞かれ、「えっ!競輪場ではないの?」と答えたのですが・・・なんと私の知識不足。

    早速調べてみると、「1929(昭和4)年10月に横領町(よこりょうちょう)に競馬場ができ、折からの不況にもかかわらず一万数千人のファンが押しかけた」という内容。

    さらに、この競馬場は、「1939(昭和14)年に秋篠に移され、1951(昭和26)年に廃止されて競輪場になる(奈良市史 通史四)」という表記を発見。

    いろいろ調べていくと、1929(昭和4)年、現在の平城宮跡のあるブロックとその南側の積水化学工業を含むブロック、その西側に開設されたとありますが、現在、厳密な地図は残っていません。

    その競馬場の広さは、約20,000坪(東京ドームの1.4倍)あり、その年奈良県馬匹畜産組合によって第1回が開催されました。

    しかし、規模が小さかったこともあり、1939(昭和14)年、平城村秋篠(現在の秋篠町から山陵町にまたがる)に移転しました。

    空中写真

    おむすび型をしたコースで地方競馬場としては最大クラスの一周1600m、秋篠川沿いにホームストレッチがあり、現在の平城駅駅前付近は第3コーナーのようでした。
    スタンドは元の京都競馬場の木造スタンドを移築したものだったらしいです。
    戦時中は中止していたのですが、1946(昭和21)年に再開しました。
    その後競輪ブームが到来、競輪場が開かれ、競馬場は1950(昭和25)年に休止、1954(昭和29)年に廃止されます。
    秋篠競馬場は、地方競馬場としても最大クラスの一周1600mで現在の阪神競馬場や東京競馬場と同じぐらいでした(奈良県立図書情報館HPより)。 
    左の写真は1948年に米軍撮影の航空写真<国土地理院引用>です。
    右斜め上におむすび型をした競馬場が写っているのが分かります。

    この競馬場の左側に、平城公民館や秋篠寺があります。

    現在の地図を見てもその名残が分かります。

    もし今残っていたら奈良県もまた変わっていたかもしれませんね。(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスより)。

    秋篠競馬場が廃止されたころ、奈良県吉野郡吉野町に津風呂ダムの建設が始まります。

    建設に伴い71戸の住民が立ち退きを余儀なくされ、そのうち20戸は現在の奈良市山陵町へ移住し、津風呂町を拓きました。また競馬場跡の外周部に6haの田地が造成されたり、地内の耕地や山地など10ha弱購入されたりしながら新しい街づくりが進みました。(「湖底に眠るふるさとー鎮魂のまちづくりー」山岡栄一)当初は農業も盛んでしたが、その後都市化が進み現在に至っています。

    津風呂町石碑

    以前、平城地域に競馬場があり、時代の流れと共に競馬場が無くなり、その跡地が戦後の奈良県の水利問題を解決する津風呂ダム建設に関わっていたということ、そして山陵町に建っている津風呂町由緒の記念碑を見ていると、この地域の歴史の奥深さを感じました。

    今年の講座について

    「心と心の触れ合い」を大切に、地域の人々が「つどい・まなび・つながる」場をめざして、さまざまな講座を計画いたしました。

    本年度は人気講座の「平城生涯学習セミナー」や「元気サロン」をはじめ、「落語入門」「スマートフォン教室」「平城歴史ウォーク」「防災セミナー」「シニア映画会」「バレンタインコンサート」を引き続き開催いたします。

    また、「夏休み絵画教室」「子どもお天気教室」「親子でアウトドア」や新規講座として「親子でチャレンジクラブ」、「へいじょう青空絵本のひろば」「へいじょう子どもシネマ」などの小学生を対象に親子で楽しめる講座も企画しています。

    新規講座として「朝活!週一回公民館で健康づくり」「平城公民館体験DAY」「始めよう!ウクレレ」など、単なる知識や技術の習得だけではなく、自ら積極的に関わっていこうという姿勢を大事にしていきたいと思っています。

    多くの方々のご来館並びにご参加を、職員一同心よりお待ち申し上げています。

    [2023年6月]