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館長が語る(都祁公民館)

[2019年6月29日]

ID:9824

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都祁公民館館長 田中 寿昭(たなか としあき)

今年度から都祁公民館長に着任しました田中 寿昭(たなか としあき)と申します。

どうぞよろしくお願いします。


着任の前日(4月1日)夕方、雨の中、名阪国道を車で走行していると、小倉あたりから雪に変わり路面が白くなってきました。

半月前に冬用タイヤから夏用タイヤに取り換えたことを後悔しつつ、ゆっくりと走行しました。

福住あたりまで来ると雪が雨に変わり、無事帰宅できました。

隣の山添村で生まれ、高校3年間を都祁の地で過ごしていましたので、都祁の冬の寒さについては知っているつもりでしたが、まさか、着任する年の4月に雪が降るとは想像すらしていませんでした。

都祁の四季はこちらで見ることができます。

都祁の里紹介

都祁の地は、縄文時代から人が暮らし、現存する遺跡・古墳・お寺・神社から当時の様子を想像するとワクワクしてきます。


今も、名阪国道と国道369号線が交差するなど、東西南北の交通の要所として多くの人が行き来する都祁の地は、自然・歴史・人がすばらしい関係でつながり続けているところだと感じることが多々あります。


吐山の「スズラン群落」は、北地性植物のスズランが自然分布する南限の地として、1930年に国指定天然記念物に指定されました。

氷河期の頃に南下してきたスズランの群落が今も花を咲かせる南限地です。


温暖化や周囲の環境の変化、野生動物や人的被害により減少が心配されたこともあったようです。

しかし、芽が出る前に落ち葉を掃除したり、周辺の木を切って日あたりを良くしたりするなど、地元の方々が保護活動を続けられ、群落は復活してきました。

保護活動をされている方に聞くと、「芽がのびてきた後は、日あたりの妨げになるワラビの葉を、1枚1枚高枝切はさみを使って取り除くんですよ」と話しておられました。

地道な保護活動のおかげで毎年可憐な花が咲き、やさしい香りが周辺をつつんでいます。

都祁公民館では、隔年で「スズラン群落」を講座「都祁散策」のコースに組み込んで案内を続けています。

今年も5月26日に実施しました。


地元の方々のイベントにも一部合流させていただきました。

イベントには県内外から多くの方がスズランを見に集まってこられていました。

見学後は地元の食材で作られたおにぎりや豚汁がふるまわれました。

講座の参加者も、豚汁やおにぎりをいただくなどして、ゆっくりと体を休め、午後の吐山城跡見学の山登りにチャレンジすることができました。

利用した畑道や山道の草刈りなどの整備も、地元の方々が協力してくださっていました。

やわらかな木漏れ日を浴びて可憐に咲くスズランの花を見ていると、自然環境・人的環境の変化や被害など存続の危機を乗り越えて、「スズラン群落」が今も咲き続けているのは、スズランの持つ生命力と守り続けておられる地元の人々の思いがあるからだと感じました。


馬場の「金龍寺」は、山田城の城主、山田道安が室町時代末期に創立した東大寺の末寺です。

山田道安は水墨画の名手でもあり、戦災で焼け落ちた東大寺の大仏を修理したことで名が知られていますが、寺の裏山に彼が刻んだと言われている不動明王の筋刻磨崖仏が今も残っています。

そのわきを流れる水を集めて庭に水が引かれていますが、春先にはミズバショウやカタクリの花が咲きます。

春先の馬場地域の様子はこちら

都祁の里紹介・・・六郷の春

また、本堂に安置されていた「聖観音菩薩立像」は、1909年に国宝に指定され、現在は奈良国立博物館で保存されていますが、掲げられている写真から、仏さまのとてもやさしい表情が感じられました。

都祁地域では、金龍寺の花々をブログで紹介されているご住職を中心に実行委員会が組織され、「つげまつり」が開催されます。

地元の方々はもちろん、公民館で活動している自主グループの方々も、作品展示や出演の機会として楽しみにされているようです。


地域の中で、世代や性別を超えて活動を続けておられる方々が、自分たちの活動をふりかえる機会として、また、お互いの活動を見つめあう機会として、今年も準備が進められています。

多くの方に集っていただき、そのつながりが広がる機会となればと願っています。

つげまつり2017の様子はこちら

こんな講座ありました(つげまつり2017)


このように、都祁の地は自然も歴史も魅力いっぱいです。

公民館長として、この都祁の環境を活かし、地域の方々のニーズにお応えする活動を展開しつつ、新しい都祁の魅力の発掘やニーズの開拓ができればと考えています。

市街地からは少し離れており、公共交通機関となると奈良・天理・榛原からのバス利用となりますが、豊かな自然、深い歴史、温かい人々とともに、多くの方々のお越しをお待ちしております。

田中 寿昭です。
よろしくお願いします。

[2019年6月23日]


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