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こんな講座ありました(都祁散策(ナイトハイク ―虫送り―))

[2020年7月20日]

ID:10656

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都祁散策(ナイトハイク ―虫送り―)<都祁公民館:2020年6月16日(火)>

都祁地域では、「害虫駆除五穀豊穣」を願って、毎年6月16日に針ケ別所と小倉で「虫送り」が行われています。

2019年度に針ケ別所の様子を参観させていただき、その美しさに感動したので、「ぜひ、公民館の講座で多くの方に紹介したい」とお願いしたところ、快くお受けいただきました。

昨年の虫送りの様子はこちら↓

都祁の里紹介・・・針ケ別所の虫送り

新型コロナウイルス感染拡大により開催が心配されましたが、現時点でできる最善の感染予防対応をすることで開催することができました。

松明づくり

当初は、松明を参加者の方に作っていただく計画をしていましたが、用具の共用や3密になることが心配されたので、事前に公民館で作製しました。

当日お話しをしていただく大和高原文化の会の西谷征夫さんに教えていただきながら、一緒に作ってみました。

大小5本の松明を準備することができました。

材料は、枯れた竹と杉葉や杉皮を使います。
そして、材料をしばるのに荒縄を使います。

芯になる長い竹を杉葉や竹で包みます。
材料が多すぎると重くなるし、少なすぎると途中で燃え尽きてしまうようです。
荒縄でしばるときも、間隔が広いと途中でドサッと落ちてしまうようです。
また、強くしばりすぎると燃えにくいようです。
なかなか難しい、絶妙のバランスで作られています。

これで1本完成です。
うまく燃えてくれるでしょうか。
「虫送り」当日が楽しみです。

講座の様子

今回は、説明の場所に「旧六郷小学校」をお借りしました。

そして、時間になり参加者の方が続々と集まってこられました。

レンタカーを借りてカーナビを頼りに来てくださった方もおられました。

遠方からお越しいただきありがとうございます。

地元の都祁小学校の先生方も「地域について理解を広げ深めたい」と参加してくださいました。
また、「都祁散策」では毎回のことですが、「都祁スポーツ協会」の皆さんにも安全確保に協力していただきました。

「虫送り」は、「害虫駆除五穀豊穣」を願っての行事で、法要の後、燈明に火をつけ、鉦を先頭に太鼓をはさんで、火のついた松明を持って村の境界まで虫を連れていくことや、「田の虫送りや 後も先も赤い赤い」とうたいながら進むことなどを説明いただきました。

他にも、針ケ別所地区のこととして、「子守神社」はご造営を終えたばかりで秋に式典が予定されていることや、長力寺の子安観音のこと、環境保全活動によってホタルがよみがえったことなどお話しいただきました。

正岡子規は、「虫送り」を題材にした俳句をいくつもつくられているようです。
いろんな話を交えながら詳しくお話しいただきました。

参加者の方に、それぞれの体力と気力に合わせて松明を選んでいただきました。
ワクワク感いっぱいで長力寺へむけて移動しました。

途中、「子守神社」の見学をさせていただきました。

ここは、「針ケ別所の子守さん」と呼ばれ、子どもの神として親しまれているようです。

今年は20年ごとのご造営の年で、本殿などが美しくされていました。

春に祭礼が行われる予定が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で秋に延期になったようです。

数年前に台風が来たとき、裏山の木がたくさん倒れたそうです。
幸い、本殿の方には倒れなかったようですが、今後の安全のため、今回、大木の上の方は切られたそうです。

さあ、松明を持って長力寺をめざして出発です。

田んぼ道をしばらく歩き、やっと長力寺に着きました。
石段を登り、法要が始まる前に境内や本堂を見せていただきました。

境内には大きな「菩提樹」があったのですが枯れてしまったそうです。
でも、その株から新しい芽がのびてきて、再び大きく育ち始めています。

いよいよ「虫送り」の始まりです!
しばらくすると、地域の方が鐘を鳴らされました。

「みんな集まれ~」の合図のようです。
地域の方がそれぞれの松明を持って、続々と境内下に集まってこられました。
例年は多くの方がお堂に入って法要が営まれるようですが、今年は3密を避けるためにお堂には役員の方だけが入るようにされたようです。

19時になるとご住職が鐘を鳴らされました。
いよいよ法要が始まるようです。

続々と法要のために人が集まっていらっしゃいました。

境内下の広場に行くと、松明を持った地域の方がたくさん集まっておられました。

燃え残りの消火対応に、地元消防団の方も来てくださっています。

子どもたちや保護者の方も「先生が来ている」と和やかな雰囲気が広がっていきました。

先頭を行く鉦や真ん中を進む太鼓の準備。
最後尾で、落ちた燃え残りを処理する消防団の方の準備など、着々と進んでいます。

集まってきた松明たち。

いろんなスタイルがあるようですよ。

太めの竹の先を割って、その中に杉葉を詰めたタイプです。
オリンピック聖火のトーチのようです。

芯になる細めの竹を太い竹で包み、中に杉葉を詰めたタイプです。
シンプルで持ちやすそうです。

芯に豆の枝をたっぷりと詰め込んだタイプです。
大きいですが軽そうですね。

枝付きの竹をいくつも組み合わせたタイプと、細めの竹で杉葉を先に包み込んだタイプです。
これらの竹は、前の年にキュウリや豆などの野菜の栽培で杖として使われていたものだそうです。

松明に点火し出発です。
お堂から燈明が運ばれてきました。
いよいよ松明への点火です。

大人に続いて、子どもたちも点火した松明を持ってスタートしていきます。

小さい子どもたちは家の人にサポートしてもらいながら進みます。

松明を持った行列が長くなってきました。

さあ、講座の参加者の方の点火の順番が来ました。
地域の方や子どもたちに続いて、講座の参加者も松明に点火していただき、田んぼのあぜ道を歩く行列に続きました。

うまく点火できました。

炎が強い時は松明の先を上の方に上げて、弱くなったら下に下げて火の調節をします。

子どもたちに続いて、5本の松明も出発です。

お父さんと子どもさんの後に続かせていただき、約40分、地域内を練り歩きました。

田んぼのあぜ道を、長い松明を持った行列が続きます。

鉦の音と太鼓の音と共に「田の虫送りや~後も先も、赤い赤い~」の声が小さな谷に響いていました。

途中、田んぼや小川の方でホタルが飛んでいるのも見ることができました。

村はずれまで来ると「虫送り」の行列は終わりです。
燃え残った松明を集めて燃やします。

受講生の皆さんの松明も、無事、村はずれまで燃え続けてくれたようです。

今年の「虫送り」は静かに終わりました。

温かい雰囲気の地域の方々と一緒に、幻想的な風景のなかで「虫送り」を体験させていただくことができました。

講座を終えて

都祁地域では、針ケ別所以外に隣の小倉でも、毎年6月16日に「虫送り」が行われています。

また、各地で環境保全活動が積極的に行われており、ホタルが舞うところが増えてきているようです。

虫送りの後の週末(今年は6月20日)には「ホタルの鑑賞会」も予定されていたようです。

機会があれば一度お越しください。

ただし、田んぼなどの周りには有害鳥獣防除用の電柵が張られていたり、草むらにはマムシがいたりしますのでご注意ください。

また、新型コロナウイルス感染予防やごみの持ち帰りなどマナーの順守にもご留意いただきますようお願いします。


「針ケ別所の虫送り」がこれからも継承され続けていくことと、週末の鑑賞会ではホタルがたくさん飛んでくれることを願います。

西谷さん、都祁スポーツ協会の皆さんをはじめ、針ケ別所の皆さん、どうもありがとうございました。


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