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こんな講座ありました(都祁自然体験)

[2021年2月19日]

ID:10706

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都祁自然体験<都祁公民館:2020年7月4日(土)~11月28日(土)全2回>

この講座は、豊かな都祁の動物・植物の名前や生態などを知ることにより自然に触れ自然保護について学ぶこと、また父子のふれあい活動を通して父親の子育て参加を目的に開催しています。

第1回:2020年7月4日(土)

今回は、奈良県森林インストラクター会所属の富田康弘さん、サイエンス・フロンティア・オヤジング所属の福島一久男さんの案内で、自然観察を行いました。

おふたりとも以前、奈良県立野外活動センターにお勤めであったこともあり、エピソードも交えながらとても詳しく楽しくお話をしてくださいました。

午前中の雨が残るあいにくの天気でしたが、豊かな自然に囲まれた野外活動センターで、いろいろな動物と植物に出会うことができました。

野鳥たちはジっとしていたのでしょうか?
野外活動センターでお借りした双眼鏡を使うことは少なかったです。
それでも、雨音の中に時々、鳥の鳴き声が聞こえていました。

都祁の地は古墳がたくさんある地域で、野外活動センター内にも事務所の前に小さな古墳があります。

野外活動センターでは木々が大きくなりすぎたため、最近は木を切るなどの整備が行われています。

古墳のある小さな丘も通路を整備してくださっていて、石室の中をのぞくことができます。

古墳の中に照明がつけられて、中の様子をよく見ることができるようになっていました。


敷地内の大きな木を切ることで山がスッキリして、地面まで光が差すようになりました。

光が入ってきたおかげで、切株の周りに新しい木の芽が顔をのぞかせていました。

森が新しく生まれ変わろうとしています。

切株で作られた腰かけがあるなど、素敵な古墳公園になっていました。


葉の形が半纏(はんてん)の形をしていてハンテンボクとも呼ばれる「ユリノキ」や、葉がわずかな風でも揺れて鳴る「ヤマアラシ」といった、この辺りにはあまり自生していない木もありました。

野外活動センター開設当初に利用者が記念植樹したもののようです。

とても大きく育っていました。


野外活動センター内では、春から夏にかけての花や実を観察することができました。

残念ながら「ササユリ」や「スズラン」の花の時期は終わっていましたが、古墳の丘のふもとで「ササユリ」の最後の1本が花を咲かせていました。

市街地では満開の「ネムノキ」も、まだつぼみでした。
都祁の地は市街地と比べると涼しい気候ですので、見逃した花があれば出会うことができる可能性があります。
これも、都祁の里らしいところです。

野外活動センターの職員さんが「私が大好きな木です」とおっしゃっていた「リョウブ」が、白くて可愛い花を咲かせていました。

他にも「オカトラノオ」が花を咲かせていました。
トラの尾のように垂れ下がった花の形からその名前がついたようです。

木の実や葉っぱを楽しめる植物がいろいろありました。
「ホオノキ」は、大きな葉っぱなのですぐわかります。
お面や飛行機を作ったりして遊べますし、「ほお葉寿司」にするといい香りがします。

「サルトリイバラ」の葉は、「カシワ」の葉の代わりにかしわ餅を作るのに使う地方もあるそうです。

「ヤシャブシ」の実は、木工作の飾りとして使われます。


食べると美味しそうな植物も沢山生えていました。

「コシアブラ」など山菜好きな人にはたまらない植物もたくさんありました。

この食べる事ができる野草は、判る人には判るのですが・・・普通の人は真似をしないほうが無難です。

この「コシアブラ」は、春先の新芽がおいしい植物です。
「ウコギの仲間は新芽を食べるとおいしいですね」と先生。

これは有名な果実ですね。
「ミツバアケビ」です。
秋には美味しくなりそうです。

こちらはブルーベリーの仲間の「ナツハゼ」。

こちらも同じ仲間の「スノキ」。
どちらも、たしかにブルーベリーと同じような葉っぱです。

木々に囲まれた静かな池で、そこだけスポットライトが当たっているようでした。

小さな池が3つ並んでおり、水辺の動物や植物にとって、絶好の住み家となっているようです。

池では、ちょうど「ヒツジグサ」が可憐な白い花を咲かせていました。

「ヒツジグサ」の近くには、あの高級食材「ジュンサイ」がありました。
あずき色の小さな花を咲かせるそうです。

忍者がその実を乾燥せて武器に使ったという「ヒシ」もありました。
これも、小さな白い花を咲かせます。


道中、梅雨空の天気を喜んでいるかのように、沢山のキノコが観察できました。

参加者の皆さんの質問の多くは「食べられますか?」です。

食べられるものもありますが、こればっかりは「食べない」ほうが安全です。

「黄網脚猪口」、難しい名前でしょ。
「キアミアシイグチ」と読みます。
傘を裏から見るとスポンジのようになっています。

こちらは「ベニタケ」。

淡い紅色なのですが、裏と表を比べると色の違いがよくわかります。

この「アンズタケ」は、その名のとおりアンズの香がします。

この「チチタケ」は、傷をつけると乳のような白い液体が出てきます。

他にも、丸太の手すりに「ツノマタダケ」が。
ちょっと判りにくい所に生えています。

切株には「ホウキダケ」が生えていました。

めずらしい植物を発見しました!

「ツチアケビ」です。

ラン科の植物として、また腐生植物としては草丈が高く、黄色の花の後に赤い実がつきます。

アケビの名前がついていますが、実が熟してもアケビのように割れないそうです。


雨が降っている中だったからか、動物(虫)たちの姿はあまり見かけませんでした。

それでも、池の周りなどで何種類かに出会うことができました。

なんと!「ホタル」を発見しました!
時期なんですねぇ。
なんでも、日本には50種類ぐらいのホタルがいるそうですが、光るのは10種類ほどだそうです。

そして、このホタルは「光らない」とのこと。
このホタルは昼間にパートナーを見つけるタイプらしく、光ってアピールする必要が無いからだそうです。

こちらは「モノサシトンボ」。
腹に目盛りのような模様がついているので、この名前になったのだとか。

雨の中、蝶が飛んでいました。
「クロスジシロチョウ」です。
「モンシロチョウ」と似ていますが、「クロスジシロチョウ」のほうが大型です。

雨と言えば蛙。
「ニホンアマガエル」を発見しました。
目のところにラインが入っているのが特徴です。
ラインがないのはアオガエルの仲間だそうです。
アマガエルとアオガエルは違うんですよ。

斜面に建てられたロッジの下に「アリジゴク」を発見しました。
写真のようなすり鉢状の巣を作ります。
ここでエサが滑り落ちてくるのを待ち構えています。
ちなみに「アリジゴク」は「ウスバカゲロウ」の幼虫です。
「アリジゴク」の状態で3年くらい、「ウスバカゲロウ」に成長すると3週間くらいでその生涯を終えます。

こちらに立派なクモの巣がありました。
食べカスが巣に縦長に残っています。
この蜘蛛は「ゴミグモ」です。
食べカスを巣に残すのが特徴で、食べカスの真ん中にクモが隠れています。
しかも、このクモ、食べカスとまったく同じ色と姿をしています。
虫の世界でもトップクラスに入る擬態能力の持ち主です。

森の中にはスズメバチキャッチャーが設置されていました。
つまり、「スズメバチ」がいるのですね。
晴れた日には「スズメバチ」が飛んでいるそうです。
今回は雨だったので出会いませんでした。
自然の中を歩くとき、大きさが3センチメートルを超える「オオスズメバチ」には要注意です。

雨あがりに山の上の方で「ハイタカ」が円を描くように飛んでいました。
トンビは良く見かけますがタカにはなかなか遭遇しません。
都祁は自然が豊かということが体感できます。

今回はしとしと雨でしたので、野鳥の声もあまり聞こえませんでした。
雨の音が、「11月にまた来てね。鳥もいろいろいるよ」と言ってくれているようでした。

1回目を終えて

次回は2020年11月28日(土)に2回目の観察会を予定しています。

都祁の里は秋から冬へ。

都祁の地では霜が降りる頃です。

秋の都祁の里の様子はこちら↓

都祁の里紹介・・・深まる秋
http://manabunara.jp/contents_detail.php?frmId=5548

夏とは違った生き物の様子に出会えることを期待しています。

夏にはいなかった動植物に出会えるかもしれません。

葉が落ちて野鳥の観察もしやすくなります。

植物は冬を前にどんな様子に変わるのでしょうか。

第2回:2020年11月28日(土)

今回も、奈良県森林インストラクター会所属の富田康弘さん、サイエンス・フロンティア・オヤジング所属の福島一久男さんの案内で、自然観察を行いました。

おふたりとも以前、奈良県立野外活動センターにお勤めであったこともあり、前回同様、楽しいエピソードを交えながら、とても詳しくお話をしてくださいました。

時折雨が降るあいにくの天気でしたが、今回は野鳥に出会えることを期待して、参加者に双眼鏡を持っていただくことにしました。

双眼鏡の各部の名称や使い方を教えていただいた後、視野の入れ方やピントの合わせ方を繰り返し練習しました。
これで、急に野鳥に出会っても、サっと双眼鏡を構えて即座に対応できそうです。

こちらは、奈良県立野外活動センターの案内図です。

一緒に自然観察に出かけましょう!!

ガーデン広場の入口に「テイダマツ」がありました。
テイダマツには手のひらほどあるような大きな松ぼっくりができます。
松ぼっくりは鱗片の間に種があり、この種は軽くてよく飛ぶので離れたところに種をまくことができます。

普通の松葉は2本の葉がV字型についています。
でも、このテイダマツや「ダイオウマツ」は葉が3本あります。
ほら、オバケのQ太郎の髪の毛みたいでしょ。

テイダマツから小道に沿って希望の丘の方へ行くと、「メタセコイヤ」が、その隣に「ヒマラヤスギ」があります。


どちらも「杉ぼっくり」ができますが、ヒマラヤスギの杉ぼっくりはバラの花のような形をしています。
その形はとても素敵で、アクセサリーの材料にもよく使われています。
でも、そのままにしておくと木の上で鱗片がバラバラになってしまいます。
バラバラになる前に収穫し、接着剤ではがれないようにしているものが市販されています。

すぐ近くに「プラタナス」の木があります。
11月には葉は落ちていますが、鈴のような実がぶらさがります。
そこから、別名「スズカケノキ(鈴かけの木)」とも呼ばれています。

プラタナスの樹皮はペラペラとめくれ落ちます。
めくれ落ちた後は、このように迷彩柄の面白い模様が残ります。

坂道を登り始めたとき、それまで上の方を見上げていた先生が足元の切株を指さしました。
「切株の穴にどんぐりがあります。見えますか?」
みなさん、わかりますか?
小さな穴の中に、どんぐりが1個隠されています。
どうやらリスなどの小動物が隠しているようです。
「もう1個入れておいたらビックリするかな?違うところへ隠したら怒るかな?」と、楽しい想像が広がりました。

希望の丘の上に来ると、アカマツの倒木に「ヒトクチダケ」が生えていました。

上の方に穴が開いていて臭いです。
でも、虫にとっては、良い住み家になるようです。

希望の丘を下りて1の池の方に来ると、「サザンカ(山茶花)」が咲いていました。
花ビラを落としていくと、子房に毛が生えています。
椿とよく似た花ですが、椿の子房には毛が生えていません。
また、サザンカは花びらが1枚ずつ散ります。
しかし、椿は花ごとポロリと落ちてしまうので、その様子から昔は快く思われないこともあったようです。

ドングリの木の根元に「マツ」の子どもが生えていました。
3歳の子どもマツのようです。
マツの木は、1年で1節ずつ成長するので、節の数で年齢がわかるんだそうです。

「ウメモドキ」が赤い実をたくさんつけていました。
冬枯れの山の中で、赤い実なのでよく目立ちます。
これならさぞかし野鳥が寄って来てエサにされそうなのですが、長く残っているそうです。
どうやら、野鳥にとってあまり美味しくない実のようですね。

しばらく進むと「ヒヨドリジョウゴ」が赤い実をたくさんつけていました。
こちらの実は毒があるので、野鳥などに食べられずに残っているそうです。
食べてもらって種を運んでもらうために誘ったり、毒を持って食べてもらうのを防いだりと、植物もいろいろ考えて命をつないでいるのですね。

葉っぱの下でひっそりと「フユイチゴ」が赤い実をつけていました。
こちらは、「美味しい」とのことです。

「ミヤコザサ」に巻き付いて「ツルリンドウ」の赤い実がいっぱい連なっていました。
クリスマスの飾りみたいですね。

第2サイトへ行く途中、「コナラ」の木がありました。
落ち葉は乾いていると、とても良いにおいがします。

ナラの切株に「ナラタケ」がたくさん生えていました。
夏にもたくさんのキノコが生えていましたね。
以前は、野外活動センターにはアカマツの木がたくさんあり、マツタケも生えていた・・・そうです。

第2サイトのキャンプファイア場には、夏の観察会の際に花が咲いていた「ツチアケビ」がありました。
今は、実がサツマイモのように膨らんでいましたが、気温が下がってきて霜が降りたからでしょうか、黒っぽい色になっていました。

ツチアケビの実を割ってみると、中には小さな胞子がいっぱい詰まっていました。
最近は、毎年この場所で見られるようですので、来年も出会えるのが楽しみです。

第2サイトからふれあい展望台の方へ行く道の土手を見ると、土が崩れたところと、草木の根っこのおかげでひさしのように土が残ったところが筋のようになって続いています。
屋根付きのアーケード街のようになっていて、雨にぬれませんので、野ネズミなどの小動物の通り道になっているそうです。
どんな生き物が通っているのか、のぞいてみたいですね。

雨天ファイア場の入口に「アスナロ」がありました。
井上靖著の小説『あすなろ物語』のお話に出てくる木です。
「明日はヒノキになろう」と言う意味の「あすなろ」を漢字にすると、「明日桧」「翌檜」とか「翌桧」という難しい漢字が当てられています。

アスナロの根元に「ヤブコウジ」が赤い実をつけていました。
大きな植物ではありませんが、緑や茶色の森の中で小さな赤い実がちょうどいいアクセントになっています。

ふれあい展望台には、2階建ての展望塔や鐘があります。
思わず「ヤッホー」と叫んでみたくなる景色です。

ふれあい展望台に上っていくと「キリ」の木がありました。
タンスなどの家具作りによく使われています。
成長が早いことから、子どもが生まれたら植えて、子どもが大きくなったら、その木で家具を作っていたそうです。
今は実がいっぱいついていました。

展望台の上に上ると、都祁の山々や生駒山の山頂が見えます。

今回は行きませんでしたが、1段高い「城見展望台」からは、遠くに青山高原が見えます。
白く並んでいるのは風力発電のプロペラです。

第3サイトのあたりで2枚の落ち葉を比べてみました。
右は「ケヤキ」の葉で、葉脈の先がとがったギザギザになっています。
左は「ブナ」の葉で、葉脈の先がへこんだモコモコした形です。

参加者の声

  • とても楽しかった。
  • たいへん勉強になりました。
  • 途中、雨が降ってきたことだけが残念。
  • めったにない機会をありがとうございました。体験談を聞かせていただくなど、楽しい時間でした。
  • これからも、このような機会を続けてください。

2回目を終えて

今回も時折雨が降るあいにくの天気で、野鳥にはあまり出会えませんでした。

山でよく見かける「ハスブトガラス」は「カアカア」と鳴きますが、川でよく見かける「ハシホソガラス」は「ガアガア」と鳴くそうです。

時折、「ヒヨドリ」が「キーヨキーヨ」と鳴く声や、「ウグイス」が「チャチャチャ」と舌打ちするような声は聞こえました。

これは、秋から冬に鳴く「地鳴き」と言うようです。

ウグイスは「ホーホケキョ」と鳴くものだと思っていましたが、別の鳴き方も持っていたようです。

また、この時期はまだ山にエサがあるので、人の近くに来ても危険を感じるとすぐに山に戻ります。

1~2月頃にはエサが少なくなるので、近くに寄って来て観察しやすいとのお話も聞きました。

今回も、奈良県森林インストラクター会所属の富田康弘さん、サイエンス・フロンティア・オヤジング所属の福島一久男さんのおかげで楽しく自然観察をすることができました。

いろいろ教えていただいたので、森に入るのが一層楽しくなりそうです。


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