こんな講座ありました（おしゃべり会 in 二名公民館 ～お困りごと、ゆるっと解決会議～）

2017年7月より、奈良市の公民館では市民のみなさんと職員が一緒になって語り合う場、その名も「おしゃべり会」を開催しています。

今回は、二名公民館で開催した「おしゃべり会」の様子を紹介します。

「ダイエーなくなって、おじいちゃんの服を買う店がないねん。」

「2歳の子どもが、どんなに暑くても公園遊びに行かないと気がすまない・・・ もう、私が倒れそう！」

そんな、小さなお困りごとの数々。

わざわざ相談するまでもないけれど、ちょっと気になるお困りごとは、実は誰しも心当たりがある問題かもしれません。

問題解決の専門家でなくても、ちょっとしたアイデアやユーモアを集めれば、何か変わるかもしれない？！

そして、何より話すだけで楽しい！そんな思いで企画しました。

大切なことは、その場にいる全員が居心地よく会話を楽しめること。

2時間にわたる二名公民館のおしゃべり会は、下のような内容で開催しました。

大学生をはじめ若い社会人、地域で福祉や自治活動、子育て支援にたずさわる人。

20代から80代の方まで、活動分野も多様な方々がご参加くださいました。

まずは、安心しておしゃべりを楽しめる土台づくりからスタートです。

この時間に共有する約束事（グランドルール）を全員で確認しました。

みなさんの気持ちがほぐれたところで、いよいよ「お困りごと解決会議」のスタートです。

3人ずつのグループに分かれて、ちょっと気になるお困りごとを手元のミニホワイトボードに書いてもらいました。

まずは進行役の職員が、自身のお困りごとを書いてモデルを見せました。

「だれか私の困りごとにアドバイスをくれませんか」のお願いに、ユーモアたっぷりで返してくれたOさん。

わっと笑いが起きて、拍手が湧きあがりました。

【1人のお困りごとをじっくり聞く】⇒　【あとの2人が全力で励ます、アドバイスする】

一巡してから、各グループで「もうちょっと深めたいお困りごと」ひとつにHelpシールを貼りました。

ここで、ちょっと休憩タイム。

全員のミニホワイトボードをひとつのボードにまとめて貼ります。

「みんなどんなことに困ってるのかな」

「これ、気持ちがすごくわかるー！」

ボードの前での立ち話。

しっかりと雑談できる時間をとりました。

もう、初対面の方ともすっかり打ち解けている様子です。

エンディングです。

1人1呼吸（で言える感想）で気持ちを全員に伝えます。

「こんなに短い時間で仲良くなれるなんて」

「またやってほしい。今度はいつするの？」

嬉しいご希望やご提案をいただきました。

最後は全員が立ち上がって、

「ありがとー！」「イェーイ！」と、エアハイタッチ！！（手のひらを合わさないハイタッチ）

今日会えたことの喜びと、困りごとを聴きあい励まし合った感謝を込めて終了しました。

（みなさんの表情が輝いていました。写真がなくて残念です！）

今回のおしゃべり会が繋いだ「お困りごと」があります。

「地域活動の担い手がいない」という社会福祉協議会のお困りごとと、「出歩く機会がない」とご自分の活躍の場が欲しい方のマッチングが成立。

みなさんのお陰で、一人ひとりの力が生かされる地域づくりに一歩近づくことができました。

• 参加者がエンパワメントされているのが肌で感じられるプログラムでした。
• いろんな人と話すことができて楽しかったです。こういう場がもっとあれば嬉しいです。
• とてもステキな時間を過ごすことができました。コミュニケーションの力、偉大ですね！！
• 小さなグループに分かれての話し合いの場が楽しかった。久しぶりにじっくり話せて満足でした。
• 地域の人を結びつける活動・工夫を職員の皆さんがしてらっしゃるのがよく分りました。

他、とても励みになる感想をいただきました。

ありがとうございました。

これからも、地域のみなさんに喜ばれる場づくり・講座づくりをめざします！