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あしあと

    こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・興東―軟白ずいき―)

    • 更新日:2021年12月15日
    • ID:11588

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    プチ田舎暮らし・興東―軟白ずいき―<興東公民館:2021年8月6日(金)>

    プチ田舎暮らしは、奈良市東部地域において地域の自然・歴史・風習・食・技などに触れて田舎の暮らしを知り、農作業などの体験をすることにより東部と市街地の交流のきっかけとなることを目的として開催しています。

    今回は、狭川地区で栽培している大和伝統野菜の軟白ずいきについて、生産農家の方から基礎知識を学び、収穫体験をさせていただきました。

    朝からの小雨も上がり、8月にしては涼しい中、講座がスタートしました。
    この軟白という栽培は、丈の低いうちから太陽光を遮断し、軟らかく白く育てる方法だそうです。
    この栽培方法で4月~5月に植えられたトウノイモが、8月頃に収穫を迎えます。

    茎が30cm程になったら、新聞紙を紐で巻き付けて遮光します。
    そして成長に合わせて遮光するため、新聞紙の幅を利用して3~4回巻き進めていきます。
    1本1本手作業のため、かなりの労力が必要であるとのことです。

    最終的には新聞紙を厚紙に替えて遮光し、そこから約1か月後、60cm~80cmに育ったところで根本から切り取り、収穫となります。

    巻かれていた紙を外すと、純白のずいきがあらわれ、歓声があがりました。
    生産者の方も、ホッと一安心の瞬間だそうです。
    少しでも黒いシミ等が入っていると、値打が下がるそうです。

    収穫したずいきは、出荷するサイズの箱に合わせて切り、主に奈良や京都の料亭やレストランで利用されるそうです。
    希少なものなので、スーパーではあまりお目にかかることのない食材ですね。

    軟白ずいきの特徴は、灰汁が少なく、甘みが強く、シャキシャキとした食感が心地良いそうです。
    受講生の皆さんも、切り分けてもらいお土産にいただきました。
    珍しい食材に、煮物や酢の物にと楽しみに講座を後にされました。

    まとめ

    生産者の方のお住まいの狭川地区では、かつて1935(昭和10)年頃よりも前から盛んに栽培され、1965(昭和40)年から1980(昭和55)年頃が最盛期で、時代が進むにつれ生産が途絶えてしまい、復活を願って2018年に栽培に乗り出されました。

    そこで、先輩農家の方に出会い、ノウハウを学びつつ試行錯誤され、年々収量を増やされているそうです。

    今回の講座はとても注目度が高く、受講された方々は、熱心にお話を聞かれていました。

    そして、生産者のご苦労や伝統野菜継承の意気込みにふれ、農業の素晴らしさを体験させていただきました。

    この講座で奈良の野菜や興東地域に少しでも興味を持っていただけたでしょうか。


    ますます受講生のみなさんが興東地域のことを「知りたい」「学びたい」という気持ちを抱いて講座に参加していただけるように、職員一同これからも魅力ある講座を企画してまいります。