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あしあと

    こんな講座ありました(涼風一陣 ~学んで涼む~)

    • 更新日:2021年11月6日
    • ID:11619

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    涼風一陣 ~学んで涼む~<三笠公民館:2021年8月24日(火)~9月7日(火)全3回>

    酷暑の夏。

    今年はお盆前から雨続きで暑さは少しましだったようですが、最近の夏は体にこたえる暑さですね。

    この講座は、そんな暑い夏に公民館をクールスポットとして活用していただき、更には少しでも「涼」を感じられるテーマで学習しよう、という目的で開催しました。

    第1回:2021年8月24日(火)はじめての短歌 ~季節の歌を楽しむ~

    初回の講師は、小野小町さん。

    本日の講師の小野小町さん

    小野さんは、劇団小町座の主宰や、奈良町にぎわいの家の総合プロデューサーなど、多岐にわたって活躍されています。

    講座の様子

    今回は現代短歌を中心に紹介していただきました。

    奈良町にぎわいの家にオリジナル二十四節気短歌があることをご存知でしたか?
    そのなかから、小暑から秋分までの6句を皆で読み上げていきます。
    声に出して読むと、一層短歌の良さを味わえる気がしますね。

    自分が一番好きだと思った短歌を発表しています。

    短歌を鑑賞するだけでなく、自分はどの短歌を好きだと思ったか、理由も含めて発表することに。

    皆さん、まさかマイクで話すことになるとは思っておられなかったようですが、とても上手に発表してくださいました。

    短歌ゲームの一コマ。虫食いになっている部分を想像して完成させます。

    最後に、短歌ゲームを。
    短歌作品の一部分が虫食いになっており、その部分を想像して完成させる、というものです。

    こちらも、全員が発表していきます。
    皆さんのセンスが光ります!!

    いろいろな捉え方があります

    いろいろな捉え方がありますね。
    他の人の意見を聞いて、なるほど~!と考えさせられる場面もありました。

    小野さんも、「皆さんの感性が素晴らしいですね~」とおっしゃっていました。

    受講生の皆さんには、短歌の世界を存分に楽しんでいただけたようです。

    第2回:2021年8月31日(火)氷室神社の世界

    さて、第1回からちょうど1週間。

    この間、奈良市内でも新型コロナ感染者数が急激に増加しました。

    そして、朝から久しぶりに感じる猛烈な暑さ!!

    暑い夏に公民館に涼みに来てね!という趣旨の講座ではありますが、さすがにこの状況は、参加者の皆さんも来にくいかもしれない・・・といたたまれない気持ちに。


    しかし、そんな心配をよそに、ほとんどの方が予定どおり参加してくださいました。

    皆さんの学習意欲の高さに、本当に頭の下がる思いです。

    さて、本日の講師は(一財)氷室神社文化興隆財団の大宮守友さん。

    本日の講師の大宮守友さん

    そう。
    「涼」をテーマにしたこの講座。
    氷室神社さんの「氷」ほど涼しい(冷たい)ものはない、と講義をお願いしました。

    氷室神社創建の謎を紐解いていきます

    大宮さんからは、氷室神社創建の謎を紐解くお話を聞かせていただきました。

    当初は、今とは違う場所に氷室神社があったと考えられているようです。

    皆さん、熱心に受講されています

    今では製氷機で簡単に氷ができますし、気軽に買うこともできます。
    氷がことさら特別なものだという意識はありませんでした。

    しかし、今回大宮さんのお話を伺って、氷が季節の運行や王朝の徳にも関わっているということを知りました。
    とても奥の深いものなのですね。
    これからは、また違った視点で氷室神社にお参りできそうです。

    第3回:2021年9月7日(火)礼法と年中行事(お月見)

    朝晩の空気に、爽やかさが感じられるようになった9月7日。

    この講座の最終回です。


    講師は礼法講師の三浦昌代さん。

    いつお会いしても素敵な着物姿です。

    秋の七草を活けている様子

    受講生の皆さんが来られる前に、秋の七草を生けてくださいました。

    まだお花が咲いていないものもありますが、すっかり秋の気配です。

    秋の七草の写真

    秋の七草、全てご存知ですか?

    萩の花
    尾花
    葛花
    撫子の花
    女郎花
    藤袴
    朝顔の花

    講座の様子

    今回は、礼法と年中行事について教えていただきました。

    礼法は相手を尊敬し、感謝の心を持つことが基本という三浦先生のお話を聞いていると、自然と背筋がピンと伸びてきます。

    年中行事については、お月見を取り上げていただきました。
    今年は、9月21日が中秋の名月です。

    昔の人の月の楽しみ方の幅広いこと!

    折方礼法を教わっています

    最後に、折方礼法というものを体験させていただきました。

    きれいな千代紙で、還暦祝い包みというものを折っていきます。

    還暦祝い包みを折っている様子

    折方礼法は、清浄・潔癖を大切にするもので、
    本来なら、きれいに手を洗い、身を整えてするものだそうです。
    こういったところにも、日本人の気質が表れているのでしょうね。

    最初から最後まで、「丁寧にしよう」と感じることのできる講座でした。

    参加者の声

    • 「涼」という題を核にして、いろいろな内容の変化があり、楽しく学べました。(70代)
    • 暑い時に、気持ちがシャンとしました。(60代)
    • 短歌・礼法たいへん楽しかったです。(60代)
    • 氷室神社の場所が、現在の場所と違ったことを初めて知りました。(70代)
    • 3回ともジャンルは違うものの、涼しげな講座でGood!(70代)

    講座を終えて

    暑い中、そしてコロナ禍の中、どれだけの方が参加してくださるだろうかと心配していましたが、定員の20人を少し超える21人の方に参加していただくことができました。


    3回とも、それぞれの講師のご指導が素晴らしく、しばし暑さや世の中の雑事を忘れ、学びの楽しさに没頭していただくことができたように思います。