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あしあと

    こんな講座ありました(第10回 備えて安心!防災講座!)

    • 更新日:2022年6月15日
    • ID:11824

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    第10回 備えて安心!防災講座!<生涯学習センター:2021年10月10日(日)>

    2020年は新型コロナウイルスの影響で中止したため、2年ぶり10回目の開催を迎えた「備えて安心!防災講座!」。

    済美地区自主防災防犯協議会との共催で、奈良市の避難所として、市民の防災に対する意識を高めるために、防災講演会・パネル展示・ゲリラ豪雨を想定した流水体験などを実施しました。

    災害は、いつ、どのような形で起こるか予想がつきません。いざという時に声を掛け合える近隣の付き合いが大切です。

    済美地区自主防災防犯協議会のみなさんをはじめ、約150人の参加者が災害対策の大切さを再認識する機会となりました。

    奈良市立春日中学校ギターマンドリン部による音楽会

    オープニングは、春日中学校ギターマンドリン部のみなさんによる演奏でした。

    10人の学生が日ごろの練習成果を披露してくれました。

    2日前に学校の大きなイベントである文化祭を終えたばかりで、大変忙しくされていたのですが、この日のために練習を重ねて来てくださいました。

    音楽会の様子

    ♪プログラム♪   
    1.マリーゴールド   
    2.糸 
    3.命の名前      
    4.杜の鼓動

    爽やかな音色が響き渡り、会場の皆さんは心地よく聞き入っておられました。

    20分と言う短いコンサートではありましたが、ご家族や地域の方々に見守られて立派に演奏してくれました。

    アンコールの拍手が続き、再び糸の演奏で音楽会を終えました。

    講演会 「大規模災害における公的支援」

    奈良市消防局中央消防署南部分署消防司令補の八木正幸さんを講師に、10年前の東日本大震災や3年前の西日本豪雨災害で被災地に派遣された時の活動状況を、当時の現場写真を交えて体験談をお話いただきました。

    特に西日本豪雨災害の折、航空消防隊の一員として奈良県防災ヘリ「やまと」で岡山県真備町に向かわれたお話は、ヘルメットについたカメラの映像を、個人が特定できないようにして説明くださいました。

    講演会の様子

    臨場感があり、緊迫した映像に災害の大きさや活動の危険さを感じる機会となりました。

    八木さんのお話から、活動中に被災者に安易な励ましはせず、相手の気持ちを受け止め寄り添う会話や行動が一番大切であると感じました。

    最後は「南海トラフ地震や豪雨災害に備え、備蓄品など今できることを準備して欲しい」と締めくくられました。

    東日本大震災・西日本豪雨災害パネル展示 避難所準備品展示

    パネル展示

    圧倒的な被害と死者数を出した東日本大震災、西日本豪雨災害の大規模浸水で被害を受けた岡山県真備町での消防隊の救助活動の写真を展示しました。
    当時の報道が蘇り、時間が経っても災害を風化させてはいけないという気持ちになりました。

    避難所準備品展示の様子

    また避難所準備品展示では、避難時の状態をイメージしていただこうと備蓄の寝具類や家族単位で使える簡易テント、避難所での掲示物を展示しました。

    防災折り紙・ロープの結び方体験コーナー

    防災折り紙コーナー

    有事の時に役立つように実際に使えるコップやお皿、瓦礫やガラスの散乱した危険な状態の時に簡易的に使用できるスリッパなどを、防災折り紙の体験で作りました。
    済美地区日赤奉仕団の皆さんが指導してくださいました。

    ロープの結び方体験コーナー

    また済美地区子ども防災クラブの子どもたちがロープの結び方体験コーナーを担当してくれました。
    ロープの結び方を覚えていれば、アウトドアの時や、いざという時の救助にも役立ち、日ごろから活用できることから、防災意識が高まったと思います。

    流水体験

    消防団の整列

    ゲリラ豪雨を想定して行った「流水体験」には奈良市消防団春日分団と富雄分団が地域を超えた連携で協力してくださいました。

    流水体験
    浸水時のドアの開閉体験

    ブルーシートと長机でつくられた簡易歩道に消防用ホースで勢いよく大量の水を流し、その中を子どもたちが歩行しゲリラ豪雨を擬似体験しました。

    また浸水時に水圧でドアが開けられない体験も行い、豪雨の危険性を実感してもらいました。

    近隣住民の飛び入り体験もあり、生涯学習センターを避難所として改めて認知してもらう機会となりました。

    参加者の声・ふりかえり

    • 災害救助活動の事を聞けてよかった。防災意識が高まった。
    • 講演会は実際に救助に行った人の話が聞けて良かった。東日本大震災の地域防災力は印象に残った。交流サロンでの演奏会が良かった(久しぶりにマンドリンの音色を聞いた)。
    • 生の救助活動を見れていろいろ勉強になった。救助される方も一定の知識を持っていないと救助時に混乱をおこすなと思った。
    • 地域とともにあるセンターとして、引き続きお願いします。

    講座を終えて

    第10回の記念の回に今までにない多くの地域団体と協働できたことに大きな意義を感じ、大変嬉しく思いました。

    生涯学習センターは済美地区の住宅街にあり、地域と共催することで今後も地域と共に防災について考えていきたいと思います。