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あしあと

    こんな講座ありました(防ぐ認知症みまもる認知症)

    • 更新日:2022年5月26日
    • ID:11838

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    防ぐ認知症みまもる認知症<生涯学習センター:2021年9月15日(水)>

    2021年9月15日に生涯学習センターで「防ぐ認知症みまもる認知症」と題し、認知症の基本的な知識と認知症を防ぐ簡単体操を学びました。

    この講座は、認知症について正しく理解し、認知症の方やその家族を見守り支援する「認知症サポーター」の養成のために開催しました。認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目的としています。

    【第1部】

    第1部の前半では、奈良市認知症地域支援推進員の三原さんが認知症の基本的な知識についてお話しくださり、後半には若年性認知症である方が当事者として病気発症当時のことや今の現状をお話しくださいました。

    認知症には4つの症状があり、代表的な認知症は「アルツハイマー型認知症」です。
    物忘れから始まり、穏やかに進行していくそうです。
    判断力が鈍り、事実とは違うことを話すこともあるそうです。
    市で配布されているパンフレット「奈良市認知症ケアパス~知ってあんしん 認知症~」に非常にわかりやすく説明されています。
    早期受診・早期発見で適切なケアを受けることができます。
    一人、または家族だけで悩まず、地域で助け合えるよう相談窓口にまず相談してください。

    次に認知症の当事者の方が、自身の発病時の困惑や周囲の人々の戸惑いを文章にして読み上げられました。
    途中で分からなくなり時々話が脱線します。
    そうすると、サポーターの方が「脱線してるよ」と突っ込みが、それがまるで掛け合い漫才のようで笑いが起き、和やかな空気で講座が進みました。
    当事者の方とサポーターの方とがお互いに信頼している雰囲気が伝わりました。

    彼は、中学校の教員時代に発症しました。「若年性アルツハイマー型認知症」でした。
    家庭訪問先がわからなくなったり、試験問題が作れなくなったりと仕事ができなくなっていきました。
    そんな中で、最後の生徒たちが作ってくれたタペストリーを見せてくださいました。
    タペストリーには「smile&trust」の文字があります。
    日本語に訳すと「笑顔と信頼」です。
    この言葉に彼は「うれしくなった」とおっしゃっていました。
    「病気になったことは辛かったが、こんな生徒達を持ったことを幸せだった」とおっしゃっていました。

    【第2部】

    第2部では、生涯学習センター登録自主グループで指導者として活躍されているヨーコ先生が家でできる体操を教えてくださいました。
    体を動かすことで脳に刺激を与え、認知症を遠ざけることを目的に家でもできる体操をみんなで行いました。
    受講生の皆さんは熱心に学んでおられました。

    ヨーコ先生が「体を動かすことで、認知症を防ぎましょう」と一声。ストレッチやいすを使って体をしっかりと動かしました。
    30分ほど全身を動かすことで2時間もの長い講座を乗りきりました。
    皆さんすっきりしたお顔で講座が終わりました。

    参加者の声

    • 前半の当事者さんの声では掛け合い漫才みたいに始まったけど、今までできていたことができなくなった悲しみや不安など、普通の人と同じようにもしかしたらそれ以上に、感情が豊かなのではないかと思いました。その気持ちを理解して対応してあげることが大切だと思いました。(50代)
    • 生の声を聞かせていただいて、ご本人の辛さがわかりました。私の母も73才でアルツハイマー型認知症を発症しました。生きている間にもう少し耳を傾けてあげればよかったと思いました。(60代)
    • 単に資料の説明だけでなくご本人の話も聞けて良かったです。(60代)
    • ヨーコ先生の体操、良かったです。横田さんのお話、体験談を聞かせていただき、それまでのいろんな思いや辛さ、くやしさを思うと胸がいっぱいになりました。これからもお元気で過ごされるよう祈っています。(70代)
    • 横田さんのお話良かったです。いろいろ認知症の講座に参加していますが、先生の講演ばかりです。当事者の方のお話を聞けたのはいろいろと参考になりました。(70代)

    講座を終えて

    横田さんのお話が聞けたのが良かったというお声がたくさんありました。

    参加して良かったと思っていただける講座を開催できるように、これからも邁進してまいります。