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あしあと

    こんな講座ありました(不登校ってダメなこと?!)

    • 更新日:2025年5月1日
    • ID:14959

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    不登校ってダメなこと?!<平城西公民館:2025年1月18日(土)>

    不登校になると、家庭の中に大きな悩みの種として存在し、家族も悩みます。

    また、当事者自身はどのような気持ちや思いを抱えているのでしょうか?

    多様な要因によって生まれる不登校の現状と、「当時の思い」と「当時の状況」について当事者から話を聞きました。

    お迎えしたのは、認定NPO法人夢街道国際交流子ども館(別ウインドウで開く)からスタッフの以呂免幸子(いろめさちこ)さん、阪野将(さかのまさし)さん、当事者の5人の卒業生、在校生です。

    子ども館の以呂免幸子さんと阪野将さん

    まず、以呂免幸子さんと、阪野将さんから不登校の現状とフリースクール「子ども館」での様子をお聞きしました。

    そのあとの座談会では、認定NPO法人夢街道国際交流子ども館(別ウインドウで開く)の卒業生、在校生が、当時の気持ちや状況など、赤裸々に語ってくれました。

    座談会

    一人一人、しっかりと自分の当時の気持ちや様子、今の気持ちなどを語ってくれました。

    不登校時の様子や気持ちはどのようだったのでしょうか

    ●生徒数が多い学校で馴染めず、友達関係などで人間関係も不信になり、自分のペースで日常を過ごすことができなかった。両親も喧嘩が絶えず、自宅でも安堵できなかった。

    ●小学2年生のとき、クラスメイトのいじめを見ながらも「自分もいじめられる」とのジレンマで友達を守り切れなかったことが、自己嫌悪となり、自分を責めるようになっていた。時を経て、中学2年。当時の担任の先生が自分の気持ちをうまく「ことば」にして引き出してくれ、それからは気持ちを言葉にすることができるようになった。

    ●小学校の高学年当時の担任の先生がいつもイライラしていて高圧的だったので、教室にいるのが苦しくなった。それまでは、授業中も手を挙げて答えるような自分だったけど、変わっていった。別室登校も経験したけど、事務的な連絡だけの先生がそこでも怖かった。勉強は好きだったので試験だけは受けていた。

    ●当時、お母さんが校門まで送る車の中で「学校に行きたくない」と泣いて抵抗していたけれど、ある時、お母さんが「健康だったらそれで良い!」と言ってくれたことで心が軽くなった。

    ●小学3年生のときにいじめによって、不登校気味になる。

    ●当時の担任の先生が、自分の保身をするような人で人間不信も重なり、小学5年生では泣くほど学校に行きたくなくなっていたが、お父さんが不登校を許してくれなかった。

    ●お母さんが「子ども館」を探してくれて、現在は学校は行けないが、「子ども館」に通っている。

    不登校を経験して思うこと

    ●今までの人生の中で不登校のときが、1番苦しかったし悩んだ。あの時、自分と向きあって乗り越えられたから、今乗り越えられることもたくさん増えたし、強くもなった。

    ●自分を信じて「(学校に)行かない」選択をしたと今なら思える。自分の信じた道を歩いてほしい。

    ●「不登校」はネガティブなイメージがあるし、そのキーワードに敏感に反応するけど、自分では気づいてないけど、考えていることはたくさんある。

    ●前向きになるタイミングがきっとある。そこを見極めて見守ってほしい。

    ●居場所があったから今がある。自分の好きなことを仕事にできたらよいなと、鉄道関係の企業に就職するために就活しています。

    ●学校は必然ではない。不登校は変ではないし、学校だけが全てではない。

    ●人との関係を絶たないで良かった。中学校の時の担任の先生に出会ってなかったら今の僕はない。

    ●時間がかかっても必ず自分の居場所がある。

    こんな居場所があれば良いな

    ●子ども館のフリースペースで卓球などしていた経験から、「不登校」を気にせず交流できるスペースがあったらい良いなと思う。

    ●小学生高学年から中学生は体力も有り余っている年代。身体を動かしたりできるフリースペース、コミュニティスペースがあったら良いなと思う。

    ●いろいろな社会で生きている人同士「お題」を持って話せる機会があったらよいなと思う。

    ●誰かが、常駐していなくても、行けば誰かが居る。「ここにいても良いんだよ」の空間があってほしい。

    参加者の声

    ●不登校時の辛い経験話を聞かせてくれたのは立派だと感心した。

    ●子どもたちの発言がしっかりと伝わる座談会でした。

    ●悩みを乗り越えて強く成長している表明は素晴らしいです。

    ●子どもたちに「話してくれてありがとう」と伝えてください。

    ●話すことは勇気のいること、強くなった!乗り越えた姿ですね。

    ●子どもたちが素晴らしくて抱きしめたくなりました。全国放送できるほどの時間(内容)だったと思います。

    ●公民館がひとつの居場所になればよいですね。

    講座を終えて

    自分の「今」の気持ちをうまく言葉にできずに、周りの大人との間にできてしまう壁。

    解ってもらえないことがどんなに辛いことなのかを彼らは経験しました。

    大人が思う以上に深く悩み、心も傷ついた体験を乗り越えて、今こうして

    登壇して話をしてくれたことは会場の誰もが感動したようでした。

    決して、怠けているわけでもなく、学校に行く行動が起こせない。

    「不登校」はそんな心身衰弱の状態から自分の身を守るためのSOSなのかもしれません。

    自分と向き合ったかけがえのない時間がステキな彼らへの成長につながっていると感心させられました。

    きみのホットスペース(令和7年4月~毎週水曜日/9時~17時)

    きみのホットスペース(別ウインドウで開く)」として公民館の一室を利用してフリースペースを開放しています。

    心から安心できる場所・安心できる人・顔・空間・時間・・・

    あなたの居場所が何処かにある、そのひとつのスペースとなりますように気軽に覗いてみてください(^^♪。