ページの先頭です

館長が語る(都祁公民館)

[2020年5月5日]

ID:10566

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

都祁公民館館長 田中 寿昭(たなか としあき)

昨年度に引き続き、春夏秋冬、季節感豊かな都祁公民館館長を務めさせていただきます、田中寿昭(たなか としあき) と申します。

どうぞよろしくお願いします。





大和高原に位置する都祁の地は、縄文時代から人が暮らし、現存する遺跡・古墳・寺・神社から当時の様子を想像すると、ワクワクしてきます。

季節ごとの景色も素晴らしいです。

貝那木山から見下ろした都祁の里です。

都祁の四季はこちらでも見ることができます。

都祁の里紹介

「市街からの通勤は大変でしょう」と心配の声をいただきますが、この高度差と気温差のおかげで、春は桜の花を長く楽しむことができます。

市街地の桜が散り始める頃、都祁へと続く坂道沿いの桜が順に花を咲かせ、春を長く楽しませてくれるのです。


針ケ別所町では、地域の方の手により道路脇に菜の花畑が整備され、桜の花と菜の花が咲く谷にこいのぼりを泳がせてくださっています。

風が強い日を前にいったん収納されていましたが「コロナウイルスの影響で大変なご時世だから、みなさんの元気につながってほしいね」と言いながら、今年も、また泳がせてくださっていました。

春は菜の花畑にこいのぼりが泳ぎます。
インスタ映えも考えて位置や順番も工夫してくださっているようです。
夏には、ヒマワリがいっぱい咲きます。


こいのぼりの季節が終わる頃、吐山町では、スズランの花が咲き始めます。

北地性植物のスズランが自然分布する南限地として、国の天然記念物に指定されています。

氷河期から自生しはじめたスズランが今も花を咲かせ続けているのです。

都祁のスズランの様子はこちら

こんな講座ありました(都祁散策(すずらんの里))

自生地の近くには「香酔峠」という地名がありますが、自生地周辺に行くとやさしい香りが流れてきます。

地元の方が、草刈りや周囲の木の伐採、イノシシ等による被害防止柵の設置などといった手入れを続けてくださっています。

他府県からも「毎年見に来ています」と、静かな人気のスポットですが、時折不法採取の跡が見られるのも残念ながら事実です。

近くで農作業をされている方が「市街に持ち帰って植えても枯れてしまうのにね。何で、自分のものにしようとするのかな。ここにあればみんなで楽しめるのにね」とおっしゃっていました。

自生地近くの家の庭先で咲く姿を見ると「自分の家の庭で育てたい」という衝動が起きるのかもしれませんが、ここにあるスズランが「南限地」というギリギリの環境の中で自生し続けているその意味を考えてほしいものです。

4月に芽を出しはじめ、5月に花が咲きます。
秋にはかわいい実もつきます。
在来種である吐山のスズランは葉の下に花が咲きますが、ヨーロッパ原産のドイツスズランは葉の高さに花が咲くそうです。

やわらかな木漏れ日を浴びて可憐に咲くスズランの花を見ていると、自然環境・人的環境の変化などの存続の危機を乗り越えて「スズラン群落」が今も咲き続けているのは、
スズランの持つ生命力と、寒冷な都祁の環境と、守り続けておられる地元の人々の思いがあるからではないでしょうか。


スズランの花が終わってしばらくする頃、田植え作業も一段落し、農家の方もホッと一息つかれます。

でも、米作りはここから大変。

虫や病気、最近ではイノシシやシカからの被害防止にも気を配らなければなりません。

そんな中、毎年6月16日に「虫送り」という行事が針ケ別所町と小倉町で行われています。

「虫送り」とは、農家が殺生している虫の供養をし、稲の害虫を遠くへ送り出す祈願です。

お寺で法要をされた後、それぞれが手作りの松明を持って、鐘や太鼓を鳴らしながら田んぼの周辺を練り歩く行事です。

静かな田園に鐘や太鼓の音が響き、松明を持った数十人の行列が続きます。

子どもたちも参加します。

子どもが持つ松明は軽くするなど、それぞれの松明には思いや願いが込められています。

薄暗くなった田園地を、子どもたちも松明を持って歩きます。
鐘の音と太鼓の音が響き、長い松明の行列が幻想的に続きます。

都祁の虫送りの様子はこちら

都祁の里紹介・・・針ケ別所の虫送り


夏の夜は、星空がにぎやかになります。

公害による大気汚染対策や光害予防に配慮した街灯の設置などにより星空環境が改善され、天気のいい日には天の川が見える日もあります。

2001年にしし座流星群が大出現した日の明け方のことです。

ものすごかった流星群の余韻に浸りながら、撮影を終えて名阪国道を走っていたとき、薄明るくなってきた空に流れ星が流れるのを、運転する車のフロントガラス越しに見たのが、この都祁でした。

ものすごい流星群の出現でしたが、その締めくくりも「運転中に流れ星が見える」という衝撃的なもので、今も記憶に残っています。

昨年度開催した「キッズつげザー(夏の星空観察)」は、公民館横のグラウンドで行いました。

観察条件の良いところは他にもあるのですが、都祁なら自宅からでも素晴らしい星空が眺められることを感じてほしかったので、そうしました。

望遠鏡を通して月のクレーター、土星のリング、木星の縞模様が見えたり、夏の星座を探して喜んでいただきましたが、その後も、季節ごとの都祁の星空を身近に感じてもらっているのではないかと思います。

「土星のリングが見えた!!」と、携帯電話での撮影にチャレンジした人もいました。
結果は、もちろん大成功でした。

キッズつげザーの様子はこちら

こんな講座ありました(キッズつげザー)


秋には各地の神社で例祭が行われます。

のぼりが立ち並び、太鼓の音が響き、踊りが披露され、おみこしの行列が地域を回るなど、1年で一番賑やかな季節です。

少子高齢化のなか、祭りの維持も難しくなってきているようですが、「吐山の太鼓踊り」では「放課後子ども教室」と連携するなど、新しい手法で民族文化の保存・継承が図られています。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により祭りの準備への支障が懸念されており、実施も危ぶまれているようです。

一刻も早く感染拡大が収束し、いつものように祭りばやしが響き渡る秋を迎えたいものです。

秋の「都祁散策(貝那木山城」の際に見学させていただいた国津神社のお祭りの様子です。
午前中は雨が降りましたが、おみこしが出る頃はいい天気でした。

都祁散策(貝那木山城)の様子はこちら

→ こんな講座ありました(都祁散策(貝那木山城))


この冬は「暖冬」でしたので、雪がうっすらと積もったのが数日あった程度でした。

公民館の玄関前で育てているスイレンのつぼみが、水の中で冬を越しました。

つぼみの表面は寒さのせいか少し傷んでいますが、暖かくなって花を咲かせてくれるのを楽しみに、メダカのエサやりをしながら毎日眺めています。

「暖冬」とはいえ、やっぱり都祁の冬は寒いです。

氷点下になる日もありました。

通勤途中に水車があるのですが(都祁の一歩手前)、「つらら」ができていた日がありました。

水車が少しずつ動きながらつららが成長していったようで、つららの先が曲がっていました。

通勤途上のことですが、私が出会った昨年一番の珍百景です。

水車が凍って、つららがのびていました。
近づいて見ると・・・・・。


つららが、斜めになったり横を向いたりと、いろんな方向を向いていました。

寒くてつららがのびる力と、水車が回ろうとする力による力と力の勝負の結果です。


今年も春が来て桜前線北上のニュースが流れる頃、公民館前の民家の屋根で野鳥が盛んに鳴き始めました。

恋の季節のようで、羽根を広げて踊りながら鳴き続けていました。

その後パートナーが見つかったのでしょうか。

ツバメが姿を見せ始めるようになった頃から入れ替わるように姿を見なくなりました。

四季折々の美しく楽しい都祁の地で、今年も都祁らしく楽しい事業を実施していきたいと思います。

新型コロナウイルス感染拡大防止の対応が続く今は、日程の延期・調整が続いていますが、再スタートの時に向けて準備を進めていきます。

今年度もたくさんの方のご利用をお待ちしています。

よろしくお願いします。

去年、玄関前で花を咲かせたスイレンです。

来館者の方が写真を撮ったり、水彩画にしたりと楽しんでくださいました。

今年も、癒しの花を咲かせ続けてくれることでしょう。

水中にいるメダカも赤ちゃんがたくさん生まれて、お分けすることができました。

皆さんのお越しをお待ちしております。

[2020年4月]


館長が語る(都祁公民館)への別ルート