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あしあと

    こんな講座ありました(知っとこ!奈良 ~興福寺の大般若経転読会~)

    • 更新日:2021年7月26日
    • ID:11394

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    知っとこ!奈良 ~興福寺の大般若経転読会~<中部公民館:2020年10月7日(金)>

    奈良には数多くの神社仏閣があり、世界遺産や国宝に指定されているものが多くあります。

    また、その他にも、魅力的な文化や歴史が点在しています。

    しかし、奈良に住んでいながら、奈良について知らない方や無関心な方も意外と多いように思います。

    この講座は、各社寺の年中行事などを通して、身近にある神社仏閣などについて深く学ぶことで、 奈良の魅力を再発見し、奈良への造詣を深めることを目的に開催しています。

    今回は、興福寺の大般若経転読会について、興福寺の僧侶・南俊慶さんからお話を伺いました。


    大般若経は、玄奘三蔵が晩年に力を尽くして訳し終えた経典で、字数にして約500万字もあり、諸経典のなかで最大の経典とされています。

    こちらは興福寺の南円堂です。
    興福寺では毎年10月17日に南円堂で除災招福・国家安泰を願った「大般若経転読会」が行われています。
    導師の発声とともに、僧侶が大声で経を唱えながら600巻にも及ぶ折本経典を空中に乱舞させる様は、見る者を圧倒するダイナミックな法会です。


    古来から、大般若経の書写・読誦(どくしょう)により、両親・師匠の追善、自身・他人の延命、病気全快、国土安寧、五穀豊穣、災異を鎮めたり、未然に防止したりすることを目的に、盛んに行われてきたとのことです。

    コロナ禍でも多くの方が聴講してくださいました。

    参加者の声

    • 身近にある興福寺の歴史に触れて、より親近感をもった。大般若経に対する玄奬三蔵さんや尼浄阿さん、良尊さんたちの真摯な思いに感銘を受けた。(40代)
    • 大般若経転読のイメージが変わった。空中を舞う転読会と思っていたが大般若経書写への気持ちがクローズアップされていて良かった。(50代)
    • 深い信仰と真摯な態度に心打たれました。(60代)
    • 仏教伝来から今日まで、いかに仏教が我々の生活に密着し、日常に浸透しているかを改めて感じた。(60代)
    • 歴史の細部、見え隠れた部分に触れた思いです。(70代)
    • 今回の講師・南俊慶氏の堂参(10年間続けられた由)の話をお聴きし、僧侶の厳しい修行をかいま見ることができて良かった。(70代)
    • 経の面白さを楽しんだ。(70代)

    講座を終えて

    興福寺で行われている「大般若経転読会」は、古来から盛んに修められてきた法会です。

    この講座で、そこに関わる人々の祈りや精進を知ることができたのではないでしょうか。

    奈良ならではの講座として、今後も社寺の年中行事にスポットを当て、公民館で学ぶ機会を設けていきます。

    コロナ禍の折、参加・見学ができない行事も多い状況ですが、収束した際には、是非現地を訪れてください。