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あしあと

    こんな講座ありました(つげまるごと自然体験&発見(川探検))

    • 更新日:2021年11月16日
    • ID:11523

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    つげまるごと自然体験&発見(川探検)< 都祁公民館:2021年7月25日(日)全1回>

    豊かな都祁の動物や植物について名前や生態などを親子共に知ることにより、自然に触れ、自然保護について学び、また親子ふれあい活動を通して父親の子育て参加を目的に開催しました。

    この講座は「子どもゆめ基金」の助成を受けた事業です。

    開催場所は、旧吐山保育園跡地をお借りしました。

    今回は、吐山の川を探検して、名前の知らない生き物などを発見しようと思います。

    この川は、スズランの自生地の源流のすぐ近くの川です。

    土手から川を見るだけで、たくさんの魚が泳いでいるのが見えます。

    一時期は農薬等の影響で魚も少なくなったようですが、近年は保護活動・保全活動の成果もあり、魚やホタルが戻って来ているとのことです。

    今回の講師は、近畿大学准教授の北川忠生先生と学生の皆さんです。
    北川先生は、奈良公園の池で発見した絶滅危惧種「ニッポンバラタナゴ」の保護活動を続けておられます。
    最近も、興福寺猿沢池の放生会で在来種の放流をされるなど、活発な活動がニュースでも紹介されています。
    その保護活動の様子などを題材にした「なないろ探訪記」が、漫画雑誌「Be Love」に掲載され始めたようです。
    自己紹介の中でその漫画についても紹介されました。

    学生さんの自己紹介では「投網」の実演もありました。
    実態調査の際に投網は必須とのこと。

    自慢の腕前も披露してくださいました。
    学生さんが投げた網は見事な丸い円を描き、ターゲットを捉えます。

    ターゲットとなっているかばんをキャッチ!
    さて、生き物相手にこの技が通用するのでしょうか?

    それでは、採取網や籠網を持って川へ出発です。
    さあ、どんな生き物に出会えるでしょうか。

    川に入る前に途中にある下部(おりべ)神社で記念撮影をとりました。

    川に到着すると、さっそく川の深みにたくさんの魚が泳いでいるのが見えました。

    先ずは、投網で捕獲してみましょう。

    先ほどの腕前の結果はいかに?

    すばらしい!!
    さすが、投網名人の学生さんです。
    たくさんの種類の魚を捕獲することができました。
    参加した皆さんのテンションが上がります。

    大きな魚も入っています。
    この魚は何でしょう?
    後で調べるので持ち帰ります。


    川が2つに分かれているので、こちらも2チームに分かれて網で「ガサガサ(魚採り)」をしながら進みました。

    すぐに「何か捕まえたよ!」「キャっ!動いてる!」と歓声が。

    「うわぁ~長靴に水が入ったよぉ~」との声もありましたが、お父さんもお母さんも「いいよ。大丈夫だよ」と優しく声をかけていらっしゃいました。

    大小たくさんの種類の魚を捕獲することができました。

    それでは旧吐山保育園跡地に戻って、魚を観察します。

    北川先生や学生の皆さんに教えてもらいながら、同じ種類の魚ごとに、水槽に入れていきます。

    捕獲した生き物について、北川先生から詳しく説明していただきました。

    魚としては、カワムツ、ヨシノボリ、ドンコ、ドジョウがいました。

    最初に投網でゲットした大きな魚は、カワムツのオスでした。

    実際に捕まえて水槽に入れて観察することで、カワムツのオスには赤いブツブツがあるのがわかりました。

    ヨシノボリの吸盤のようになったお腹が水槽に張り付く様子や、ドンコとの違いも観察できました。

    ドジョウは、近くの水田から流れ出てきたようですが、少々乾燥しても泥の中で長い間生きられるということも教えてもらいました。

    他にもカワニナ、サワガニ、ミズカマキリなどがいました。

    この辺りでは、初夏にホタルを見ることができます。

    この川の少し下流は写真愛好家の方にとって蛍の撮影ポイントになっているようです。

    地元の方の環境保全活動が続けられていて、ホタルの餌になるカワニナもたくさんいることがわかりました。

    水槽の魚を見ながら説明を聞く目はキラキラしていました。

    参加者の中には先生が舌を巻くくらい魚のことを詳しく知っている子どももいました。

    長靴の中に水が入ったり服が濡れたりもしましたが、親子で川探検を楽しむことができました。

    今回捕獲した生き物はすべて「在来生物」だったということで、最近話題になっている「外来種」はいませんでした。

    でも、すぐ近くの溜池やダムには、外来種のブルーギルやブラックバスがいます。

    外来種の脅威は、この川のすぐ近くにまで迫っているようです。

    最後にもう一度みんなで記念写真を撮りました。

    参加者の声

    • 魚とりは好きですが、先生から専門的な話が聞けて良かった。
    • いろんな生き物がいてよかった。在来種でよかった。
    • この辺の水は綺麗なことがわかってよかった。

    活動を終えて

    昨年度の旧六郷小学校前に流れる川の探検に続いて2回目となりました。

    どちらの川も、地元の皆さんが保護活動・保全活動を続けていらっしゃるので、豊かで綺麗なことがわかりました。

    ホタルは一時期減少したようですが、今では初夏に舞う姿を見ることができます。


    講座中、長靴に水が入っても、服が濡れても、一生懸命に魚を追いかけている子がいました。

    魚が好きで、いろんなことを良く知っている子がいました。

    今回の活動を通して、自分たちの地域の川のすばらしさを感じてくれたと思います。

    その感動が、将来の地域の環境を守る活動につながってほしいと思いました。


    近畿大学の北川先生と学生の皆さんには、今回もお世話になりました。

    なんでも、都祁地域にはドブガイがいる溜池があるらしく、絶滅危惧種のニッポンバラタナゴが生存している可能性もあるそうです。

    今後も調査協力をお願いしています。

    地元の方々は、旧吐山保育園跡をお借りする等、全面的に協力をいただきました。

    ありがとうございました。

    今後とも、よろしくお願いします。