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あしあと

    館長が語る(都祁公民館)

    • 更新日:2024年12月22日
    • ID:14346

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    都祁公民館長 福山 哲治(ふくやま てつじ)

    皆さま 初めまして。

    4月からここ都祁公民館に着任しております、福山と申します。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    春の「都祁公民館だより」でも触れましたが、古代には「闘鶏国」として存在し繁栄していたこの地は、その後も文化や交易の重要な要所として栄えてきました。

    現在も東西に名阪国道が貫き、奈良の大動脈として物流を支えています。

    赴任して間もない頃、出勤し開館準備でエントランスを開けると、とても澄んだきれいな空が目に入ってきました。

    少し見上げると何本ものコントレール(飛行機雲)が引かれているのに気づきました。

    その確認できる数の多さに飛行機好きの私はとても嬉しく一本、二本と数えていました。

    既に機体が見えなく時間が経ち広がっているもの、はるか上空で今まさにコントレールを引いているものなど見事な数でした。

    そうなんです。

    ここ都祁の地は、何も地上に限ったものだけではなく、この空までもが交通の要所となっていました。

    またそれ以来、館の真上を低空で飛んで行く機体数の多さにも気づき嬉しんでいるこの頃です。

    都祁伝統行事 田の虫送り

    さて先日、まだまだこの地域のことを知らない私に、自主活動グループの方から「虫送りを見にきませんか」とお声掛けいただきました。

    この虫送りは昨年度に当館主催講座として開催しており、来年度にまた開催したいと思っていたところでした。

    昨年の都祁散策(ナイトハイク―田の虫送り―)の様子はこちら↓

    https://manabunara.jp/0000013385.html

    田舎育ちですが地元にはなく体験したことがない私は、来年度の下見も兼ね、地域で受け継がれてきている伝統行事、小倉地区の「田の虫送り」を見学させていただきました。

    こちらに来て地元密着の行事は初めてであり、少し緊張して行きましたが、風景や皆さんの話し言葉、様子など、私の地元と何ら変わらぬ環境にすぐ慣れ心が落ち着きました。

    午後6時過ぎ、少し薄暗くなってきた頃にお寺(観音寺)での唱えが始まり、徐々にあたりの明るさが落ちていきます。

    唱えが終わると、役の方が祈祷されたお札「御幣」を持って先に要所に立てに出発します。

    その後、境内の中央で松明点火用の火が点けられると、家で作ってきた松明に火を点け、点けた順番に終点をめざし町中を火の粉で払い歩きます。

    稲が害虫にやられず無事に収穫できるよう念じながら、虫を火で追い払うよう松明が畦道を這うよう進んでいきます。

    隣地区との境目まで行くと、そこで松明を燃やし切り終わりとなります。

    こうして私の「虫送り」初体験は驚きの連続とともに、あっという間に終わりました。

    とても楽しかったですし、またこれは後世に引き継いでいかなければならない文化継承の一つだと感じるとともに、ぜひ来年度には講座として参加させていただきたいと思いました。

    都祁地域では他にもう一つ針ヶ別所で行われている虫送りがありテレビでも紹介されていました。

    プチ田舎暮らし

    さて、東部地域公民館5館(田原公民館・柳生公民館・興東公民館・月ヶ瀬公民館・都祁公民館)の講座の一番の特徴と言えば「プチ田舎暮らし」シリーズではないでしょうか。

    地元地域密着型のこの講座シリーズ、今まで私は詳しく知らず、こちらに来て初めてじっくりと知ることとなりました。

    そんな当公民館で一番に始まりました「古代米作り」を少し紹介します。

    6月から始まり12月まで全6回のこの講座。名前の通り古代米を作ります。

    驚きはほぼ手作業で進めていくことです。既に4回実施しましたが、1回目の田植え、2回目の草抜き、3回目の案山子作り、4回目の稲刈りと、ほぼ機械を使わず手で苗を植え、また除草剤も使用せず生えてきた雑草を手で引き、そして鎌で稲を刈っていきます。田舎の実家で最近まで田んぼをしていた頃にはほとんど経験のない手作業です。

    講座では一枚の田んぼの3分の1ほどの広さで作っていくのですが、作業前には「これだけの作業でいいのか?参加者の方々もいらっしゃるし、1人あたりは大したことないな」と思っていた自分が大きく後悔するほど大変でした。

    田植えの様子

    草引きの様子

    案山子作りの様子

    稲刈りの様子

    と、今回は講座の様子はここまでといたします。

    この詳しい内容は、また別の回で報告いたします。

    このように「プチ田舎暮らし」シリーズは、地域に密着した魅力ある講座で溢れています。

    ぜひ皆さんもお申込み、ご参加ください。

    最後に

    地域に密着しながら、今後もここ都祁地域に根ざした内容の講座、そして館運営を行っていきたいと思っております。

    公民館ではその他、さまざまな講座を企画しております。

    地域に根ざした社会教育・生涯学習施設として運営してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    [2024年12月]