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館長が語る(都祁公民館)

[2021年6月11日]

ID:11358

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都祁公民館館長 田中 寿昭(たなか としあき)

楽しく豊かな自然に包まれて ~つながりを感じながら~

都祁公民館の館長の田中寿昭です。

2020年度は、定員の制限や内容の変更なども含めた新型コロナウイルス感染防止対策をとりながら、講座の開設や貸館等の運営を続けた1年間でした。

2021年度も、新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、予定変更からのスタートとなりました。

昨年度の経験を活かしつつ、より安全で安心な運営に取り組んでいきたいと思います。

昨年、講座の参加者から「公民館をめざしてカーナビで来たが、公民館が道路から奥にあるので入口がわかりにくかった」とのお声をいただきました。

対応を検討し、窓に「つげ公民館」の文字を貼ることにしました。

以前の公民館の外観です。

「つげ公民館」と大きな文字を窓に貼りました。

これで前の道路からも確認していただけそうです。

「つげまろ」くんの衣装を着た「しか丸」くんも一緒にお迎えします。

よろしくお願いします。

さて、天気予報でも「奈良市針町の気温は・・・」と紹介されるように、市街地と比べて気温が低い都祁地域です。

この冬も厳しい寒さの日が何日かありました。

地域で一番大きな溜池(並松池)が全面氷で覆われた日もありました。

こちらがその時の様子です。

誰か氷の上を歩いたんでしょうか。
人の足跡が残っていました。
人が歩けるくらいの分厚い氷だったということです。
事故にならなくて、よかったです。

さすが、「天然凍豆腐」を作っていた土地です。

この寒さを利用して「凍豆腐」作りを一大産業まで拡大した、先人の発想力・行動力はすごいなと思います。

当時を知る人によると、「濡れた手拭いが凍りだしたら凍豆腐づくりの始まりの合図」とのことです。

雪が積もる田んぼに豆腐を並べている写真を見ると、そんな寒い日が何日も続く中で作業を続けられていたことは、想像を絶する過酷な状況だったと思います。

現在、都祁地域では天然の凍豆腐を製造している人はおられませんが、当時宮城県から出稼ぎに来ていた方がその技術を持ち帰り、今も天然の手法で製造されているようです。

高野山から都祁に伝わり、都祁から宮城に伝わっているというダイナミックなつながりに驚きました。

雪が積もる田んぼに豆腐を並べている当時の写真です。

2020年度は講座で、この凍豆腐作りにチャレンジしてみました。

講師の方が「できるだけ当時の方法でやってもらいたい」と、石臼などの当時の用具も貸してくださいました。

古い用具が展示保存されているのはよく見かけます。

それが、すぐ使えるように丁寧に手入れされていることに驚きました。

補修箇所があったり、新しい部材で再現されたりと、いろいろ工夫されています。

午前中いっぱいかけて石臼で豆を挽くなど、機械化される前の貴重な作業を体験していただきました。
最後の豆腐を凍らせる作業は、温暖化の影響で今の都祁の屋外ではできません。
凍らせる作業は各自、家に持ち帰っていただき冷凍庫を使いました。
当時の「豆腐は外に出すだけで凍った」というお話は驚きでしかありません。

その時の様子はこちらをご覧ください。

こんな講座がありました(プチ田舎暮らし・都祁 ―凍豆腐―)

http://manabunara.jp/contents_detail.php?frmId=11116

公民館と都祁の里の四季

都祁の四季の特徴は、冬場の厳しさだけではありません。

公民館で感じる、楽しく豊かな四季の一端をご紹介します。

都祁の里の様子はこちら↓

http://manabunara.jp/soshiki_view.php?so_cd1=25&so_cd2=0&so_cd3=0&so_cd4=0&so_cd5=0&bn_cd=14


5月の連休過ぎでも暖房が欲しい日がある都祁地域ですが、春になるとツバメが帰ってきます。

都祁公民館にはツバメの巣が3つあり、花が咲きはじめ、ツバメが帰ってきて春を感じます。

今年は、ツバメが帰って来てすぐに、巣の方からヒナの鳴き声が聞こえました。

あまりにも早い誕生に「もうヒナが鳴いている」と驚きましたが、ある日、玄関前の花の水やりをしていた時、ヒナの鳴く声が大きくなったので巣の方を見上げてびっくりしました。

なんと、巣にいたのはスズメだったのです。

よく見ると、ツバメの巣の上に枯れ草などを乗せて作ったガサガサした巣に、親スズメが何度もエサを運んで来ていました。
スズメが、ツバメの巣をリフォームして子育てをしていたのです。

ツバメはと見ると、遠慮気味に公民館の近くを飛んだり電線で休んだりしていました。

数日後、スズメのヒナがグランドに飛び下りて何かをつついていました。

自分で捕まえたのか、毛虫をくわえた子スズメが自慢げにフェンスの上に立ちました。

親スズメは、少し高い電線から見守っていました。

スズメの一家はしばらくすると巣から離れていきました。

一方ツバメの方はというと、公民館のひさしに新しく巣を作り始めました。

田んぼから土を運んで来て、土台からの新居作りです。
他のツバメより子育ては遅れそうですが、新しい命の誕生を心待ちにしたいと思います。

この話は、開催を予定している子どもたちの講座でも紹介しようと思っています。

子どもたちがどんな感想を持つのか楽しみです。


暖かくなると、都祁公民館の入り口においてあるスイレンのつぼみが膨らんで、春を告げてくれます。

このスイレンは、来館者の方が携帯電話で写真を撮ったり、絵画グループの題材になったりしている人気者です。

花を咲かせる直前に厳しい冬になってしまい、同居しているタニシに花をかじられるなど、さまざまな困難を乗り越えたスイレンの花がつぼみを膨らませていました。
都祁公民館では、ど根性スイレンと呼んでいます。
つぼみが膨らんだ直後、都祁では霜が降りました。
さすがに、この寒さを乗り越えられなかったようで、残念ながらあと一歩で咲くには至りそうにない様子です。

もうひと踏ん張り頑張って!!

ど根性スイレンのど根性に期待して応援しているところです。

その横から次の花芽が伸びてきました。

ど根性スイレンの魂を受け継いで、次の花、次の花と、今年も花を咲かせて続けて来館者の皆さんをお迎えしてくれそうです。

こちらが開花したスイレン。
淡い黄色の花が咲きます
外灯に集まる虫を狙ってカエルが集まってきます。
花びらの真ん中でカエルが昼寝していることもあります。

新型コロナウイルス感染が拡大する前は、「つげまつり」「つげマラソン」等、都祁中学校の生徒さんとの交流の機会がありましたが、感染拡大後は交流がほとんどできていません。

それでも、2年前の「つげマラソン」の際に生徒さんからいただいた「はるかのひまわり」を通して、小さな交流が続いています。

この「はるかのひまわり」は、阪神淡路大震災の被災地に翌年咲いたひまわりだそうです。

都祁中学校では毎年種を蒔き、震災の記憶を風化させないように取組を続けられているようです。

昨年度は、前の年の種がうまく発芽せず、生徒さんが育てた苗をいただくことになりました。
今年は思った以上にたくさん発芽しました。
公民館の周辺だけでは植えきれなくて、針町の自治会にお願いし、隣のグランドのフェンス沿いにも植えさせていただくことにしました。

夏には大きな花が夏の日差しに輝いてくれることでしょう。

新型コロナウイルス感染拡大の終息と都祁中学校との交流復活への、「はじめの一歩」になればと思います。


都祁公民館とその周辺だけでも、このように季節感が溢れています。

都祁地域へと更に一歩踏み出すと、いっそう素敵な四季の変化を楽しむことができます。

市街地からは少し距離があり、公共交通機関の利用には不便なところはあります。

昨年度はわざわざレンタカーを借りて、講座に来てくださった方もありました。

職員一同、その心意気に負けないように、今年も楽しい講座を開設できるよう準備をしています。

講座を楽しんで、そして、季節感いっぱいの都祁の地を楽しんでと、ダブルで楽しめる都祁公民館へのお越しをお待ちしています。

今年度のスタッフです。
左から、田中 寿昭、植田 隆、浅野 美鈴、福島 康信です。
よろしくお願いします。

[2021年6月]


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