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あしあと

    こんな講座ありました(わんどくIN平城~ワンちゃんに読み聞かせ~)

    • 更新日:2024年5月17日
    • ID:14039

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    わんどくIN平城~ワンちゃんに読み聞かせ~<平城公民館:2024年3月2日(土)>

    近年日本の子どもたちの自己肯定感は、諸外国に比べて低いことが問題視されています。

    自己肯定感をバランスよく育むには、さまざまな体験活動を通じて、達成感や成功体験等を得ることがとても大切です。

    そこで、犬(読書介助犬)に絵本の読み聞かせ(「R.E.A.Dプログラム」)を行うことにより、自己肯定感の向上への一助になることを目的にこの講座を開催しました。

    「R.E.A.D.(Reading Education Assistance Dogs)プログラム」とは、読書介助犬は1999年に米国で始まったアニマルセラピーの一種です。

    アメリカやカナダなどではすでに多くのボランティアの飼い主と読書介助犬が活躍しているそうで、日本でも図書館等でも読書介助犬の活動が少しずつ広がってきています。

    ちなみに、「R.E.A.D.(Reading Education Assistance Dogs)」は「読む(read)」にかけています。

    わんどく、最初の説明

    わんどくを始めるにあたって、いろいろな説明を受けます。

    ワンちゃんとの出会い

    ワンちゃんとの初めての出会い。
    少し緊張しているのかも。

    絵本の読み聞かせ

    本を読むことが苦手な子どもたちの多くは、人前で声を出して読むのが恥ずかしい、もし間違ったらどうしよう等のプレッシャーを感じています。

    そのような心配のないところで、犬という忠実な聞き手だけを相手に読み聞かせを行うことは、子どもたちの緊張を鎮めてリラックスさせ、もし間違ってもワンちゃんは静かに寄り添ってくれるので、安心して絵本を読むことができます。

    絵本の読み聞かせ

    丁寧にワンちゃんに向かって読み聞かせ。
    ワンちゃんはそのうち気持ちよさそうに目を閉じたり、子どもの足にもたれかかったりしたりします。

    ワンちゃん、しっかり聞いています。
    「しっかり読んでくれているよ」って、飼い主(ハンドラー)に話しているのでしょうか。

    絵本の読み聞かせ

    絵本を読んでいる子の方を向いて、おとなしく聞いています。
    自信をもって読んでくれているので、ワンちゃんも安心して聞いています。
    子どもたちは、犬に本を読んであげることの喜びを感じているだけでなく、とても誇らしく、自己肯定感を高めるのにも繋がっていきます。

    絵本の読み聞かせ

    ワンちゃんに読み聞かせができたので、ご褒美とお礼でスキンシップ。
    素敵なふれあいですね。

    絵本の読み聞かせ

    丁寧に読んであげると、その気持ちに答えるかのように、じーっと聞いてくれています。
    心が和みますね。

    犬(動物・命)との関わりは、他者への思いやりや豊かな感情・気配り等の心の成長や、忍耐力や責任感等の社会的なコミュニケーション力の育成にも繋がります。

    家庭教育サポートネットワーク支援事業「わんどくIN平城~ワンちゃんに読み聞かせ~」を通して、より多くの子どもたちが読書に親しみ、自己肯定感を育んでもらえたらと思います。

    参加者の声

    子どもたち

    • 可愛かったです。
    • とても賢かったです。
    • オプティちゃんは私の本を静かに聞いてくれて、とても嬉しかったです。また、グリーちゃんにも聞かせてあげたいです。
    • グリーちゃんの寝顔がかわいかった。
    • ドッグフードをあげたとき、オプティの舌があたってびっくりしました。でも、とても可愛くもっとあげたかったです。
    • 楽しかった。またやりたいです。

    保護者

    • 良い時間をありがとうございました。
    • 家では動物を飼えないので、とても良い機会でした。
    • 普段なかなか犬とは触れ合う機会が無いので、とても良い機会でした。
    • 読書介助犬がいるという事を、今回初めて知りました。
    • 優しいワンちゃんと一緒にいて、娘がリラックスしているのを見てとても嬉しかったです。
    • 分かりやすく説明して頂いて、子どもも安心して取り組めました。とても楽しかったみたいで良かったです。
    • 初めての体験で私も娘も、素敵な時間を過ごせました。ありがとうございました。
    • 読書介助犬に興味があったのでとても良い機会でした。ありがとうございました。

    講座を終えて

    子どもたちが自ら絵本を手に取り、めくり、声に出して読み、聞き覚えた言葉を語り、そして友達等とその面白さや感じたことなどを語ったり読み合ったりすることで、想像力や表現力が育まれていけばという想いから、また人前で本を読んだりすることが苦手な子や、自分の意見を他人に話すのが苦手な子どもたちが少しでも話すことや自分の想いを表現できるようになればと計画しました。

    犬たちは、子どもたちが読み間違えても笑わないし、うまく読めなくてもそれを指摘することもありません。本の内容は理解できないけれど、じっと耳を傾けてくれます。

    子どもたちにとって読書介助犬は、すごく優しい存在で安心感に満たされ、苦手意識を克服し自信にも繋がります。

    読み終えた子どもたちは、ホッとした表情の中になにかしら達成感に満ちたような笑みも浮かべ、少し自信がついたような雰囲気でもありました。

    また感想にもありましたが、家では動物を飼えない方や触れ合う機会が少ない方も多くおられます。

    動物と触れ合うことは命と触れ合うことでもありますので、とても良い機会になったのではないでしょうか。

    今回の経験が、子どもたちのこれからの生活に生かされたらと思います。

    講座の最中、ふと疑問が、「人間の言葉を、わんちゃんたちは理解していないのだろうか?理解してるのでは?」と。

    今回の「読み聞かせ」をしているところを横で見ていると、わんちゃんたちは子どもの話にときおり、すこし首を縦にふって返事をしていたような気もしました。

    子どもたちの読み聞かせへの想いが、わんちゃんとの心の交流に発展していたのかもしれませんね。

    公民館としても大変良い貴重な経験でした。

    ありがとうございました。