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あしあと

    こんな講座ありました(公民館のお仕事体験)

    • 更新日:2024年9月12日
    • ID:14421

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    公民館のお仕事体験<中部公民館:2024年7月27日(土)、8月3日(土)、8月10日(土)全3回>

    公民館はどんなところか、何をするところなのか、公民館について子どものころから知ってもらい、親しみをもってもらうことを目的に開催しました。

    体験を通して公民館の仕事や役割を知ってもらい、講座を運営する楽しみややりがいを感じ、子どもたちが大きくなって公民館活動に関わってくれる人材となることを期待した、新しい企画です。

    第1回:公民館のお仕事って?

    講座の様子

    初回は、中部公民館館長から公民館について、「公民館はこんなところです」という掲示物に入る文字を空白にして穴埋めする形で子どもたちに考えてもらいました。
    子どもたちが「こうじゃない?」と発する言葉が空白の中にピッタリはまり、とっても素敵でした。
    「公民館のどこかにこれが掲示してあるから、館内探険のときに探してみてね」と伝え、わくわくしながら館内探険に出発しました。

    館内探険では、活動中の自主グループのお部屋にお邪魔して、少しお話を聞くことができました。

    子どもたちからの「公民館でどんなことをしているのですか?」という質問に対して、「私たちは学校の先生です。ここ(公民館)に集まって、みんなで勉強会をしています」と返答。

    いつも学校でみんなにいろんなことを教えてくれている先生たちも、「どうしたらよりよい学校になるかなとか、お休みの日にこうやって勉強してるんだね、いいことを知れたね」と話していると、先生たちからの「みんなの担任の先生も、みんなのために勉強してるんだよ」との声掛けに子どもたちも何だか嬉しそうな顔をしています。

    茶道グループ:佐保川会

    茶室では、茶道のグループが活動をされており、少しの間、茶道のお点前を見せてもらいました。
    子どもたちから「今は何をしていたのですか」との質問に、グループの皆さんが丁寧に答えてくださいます。
    毛せんの上にちょこんと座る子どもたちの姿にグループの皆さんもほっこりする様子が見受けられ、温かい気持ちになりました。

    2階玄関

    館内探険が終盤にさしかかったころ、
    「あったーーー!!」
    と次々にさけぶ子どもたち。
    そうです、「公民館はこんなところです」の掲示を2階入り口近くで見つけました。
    みなさん、ご存知でしたか?
    公民館へお越しの際は一度ご覧になってくださいね。

    第2回:講座の準備をしよう!

    2回目は、主催事業「夏休み子ども映画まつり」で、遊びコーナー(射的・おもちゃ釣り・缶バッジのお店)を運営するための準備を仲間とともにすすめます。

    前半は、お客さんへの声掛けの内容や動きを確認し、「こうしたほうがいい!」とか、「これくらいでいいかな?」とか、各担当で意見を出し合いました。

    つい先日初めて会った子同士とは思えないチームワークで子どもたちが話し合いをすすめていきます。

    シュミレーション

    後半は、お店の人とお客さんの役に分かれて、実際に「夏休み子ども映画まつり」当日の流れをシミュレーションしました。
    「こんな場合はどうする?」という難題も少しもりこみ、違うチケットを渡してみたり、「2人分お願いします!」と言ってみたり、いろんな場合を想定して、みんなでどう対応するかを考えます。
    実際にシミュレーションをしてみると、課題が見えてきて、次回までに宿題が発生したお店もありました。

    さてさて、次回、子どもたちの運営する「遊びコーナー」はどうなるのでしょうか。

    当日がとっても楽しみです♪

    第3回:講座の運営をしよう!

    最終回、「夏休み子ども映画まつり」の遊びコーナー(射的・おもちゃ釣り・缶バッジのお店)を子どもたちが中心になって運営しました。

    お客さんが来てくれるのをわくわくしながら待っているお仕事体験中の子どもたち。

    時間になり、チケットを持って、お客さんが来ました。

    「チケットお持ちですか?」

    「はい、ひとり入りまーす」

    子どもたちで声を掛け合いながら、お客さんを誘導します。

    チケットの確認、遊び方の説明、誘導、など前回のシミュレーション通りに進めていきます。

    職員も子どもたちの素早い動きに圧倒されながら、一緒に運営を行いました。

    射的のお店の様子

    前回のシミュレーションではうまく輪ゴムがとばなかったり、なかなか当たらなかったりした「射的」。
    子どもたちは、この1週間で割りばし鉄砲の性能を高め、打つ位置を再検討し、並べ方を工夫しました。

    当日、初めてのお客さんでも、いい感じにお菓子の的に命中しています。

    「わ~!おめでとうございます」と、子どもたちも安堵した様子。

    お客さんも当たったり、当たらなかったり、ほしいお菓子を狙って楽しんでくれています。

    途中、狙っているものがゲットできず、ぐずり出す子どももいましたが、お仕事体験の子どもたちがうまくフォローに入ってくれました。

    3回目の挑戦!とやってきた子どもは、最後の1回は自分のおこづかいでチケットを買ってきたそうです。

    1発1発にくやしい気持ちや嬉しい気持ちが湧き出てきます。

    おもちゃ釣りのお店の様子

    つりあげた魚(折り紙)に書かれたアルファベットで景品がもらえる「おもちゃ釣り」。
    開始時刻と同時に行列ができました。
    折り紙で折った魚を釣りあげて、その魚(折り紙)もプレゼントします。
    自分の気に入った魚を釣り上げようと子どもたちが釣り竿を手にして夢中になっています。
    どの魚を釣りあげるのか?どの景品を狙うのか?
    真剣勝負です!

    かんバッジのお店の様子

    途中、機械が故障し、どうなることかとドキドキした「缶バッジ&ボディシール」。
    自分で描いたイラストや塗り絵に好きな色をつけてバッジに仕上げるこのコーナーでは、名前入りのオリジナルバッジを作る子どもたちで大賑わい。
    缶バッジとセットで行っていたボディシールはお仕事体験の子どもたちが上手に貼ってくれます。
    キラキララメの入ったボディシールをつけた子どもたちが会場内にたくさん。お仕事体験の子どもたちが自分の手に貼ったシールを見せながら、「こんな風になるよ」「とりたいときは、お風呂の中で・・・」と丁寧に説明してくれました。

    参加者の声

    • 思ったより、来てくれた人が景品をゲットして喜んで帰ってくれてよかった。(射的)
    • 前回のシミュレーションのときより、当日はたくさんの人に景品を当ててもらえてよかった。(射的)
    • 来た人が喜んでくれてよかった。(射的)
    • 参加してくれた人が喜んでくれて、私もうれしくなった。(缶バッジ&ボディシール)
    • 大人の人や子どもたち、いろんな人と関われてよかった。(缶バッジ&ボディシール)
    • 忙しくなってくると目の前のことでいっぱいになってしまって、周りが見られなくなったときがあったので、次はしっかり目を配れるようにしたい。(缶バッジ&ボディシール)
    • 思い通りのおもちゃが当たらなかった子もいたけど、みんな楽しんでくれていてよかった。(おもちゃ釣り)
    • 公民館の講座に、スタッフ側として参加するのはとても楽しかった。(おもちゃ釣り)


    ~お仕事体験に参加した子どもの保護者の声~
    • 子どもたちがイキイキと仕事をしている姿が見られてよかった。
    • お仕事体験の子どもたちの取り組みがよかった。いろいろと準備から関わり、初対面のお友達とひとつのものを創り上げる。子どもの成長にとても大切なことだと感じた。


    ~「夏休み子ども映画まつり」に参加の保護者からの声~

    • 夏休みチラシに載っていたお仕事体験の講座の子どもたちですか?参加したかったけど、3日間の日程が合わず、残念です。とてもよい取り組みですね。
    • このお仕事体験っていうのは、どんなことしていたのか教えてほしい。

    講座を終えて

    この企画は、私たちが公民館職員として仕事をしている中で感じる「うれしい」「たのしい」の気持ちを、子どもたちにも体感してもらえる機会になればいいなという想いで実施しました。

    言葉で伝えるのではなく、感じてもらいたい、そんな気持ちで全3回にわたり、子どもたちと向き合って開催してきました。

    学校も学年も異なる子どもたちが、この短期間でひとつのチームとして協力し、支え合いながら、楽しい時間を過ごすことができたことにただただ驚くとともに、子どもたちの素直な心、一生懸命な姿に職員のほうが学ぶことがたくさんありました。

    遊びコーナー(射的・おもちゃ釣り・缶バッジのお店)の終了後、お仕事体験に参加の子どもたちと本講座のふりかえりを行い、一言ずつ感想を話してもらいました。

    その中で、子どもたちから「参加した人が喜んでくれて、私も嬉しくなった」との言葉を聞いて、私たちがめざしていたものを子どもたちに感じてもらえたのだと、とても嬉しくなりました。

    公民館の仕事に限らず、どんな仕事をするときも、この「相手の喜ぶ姿が、自分も嬉しい」という気持ちを大切にしてほしいと思います。

    本講座が、大人になったこの子どもたちの、仕事への「やりがい」や「喜び」を感じる心を育てるひとつのきっかけとなれば嬉しいです。

    今回、初めて取り組んだこの企画を職員同士でふりかえり、反省と課題を話し合い、来年の開催につなげていきたいと思います。