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あしあと

    こんな講座ありました(秋の柳生~笠置寺へ~)

    • 更新日:2023年6月21日
    • ID:13135

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    秋の柳生~笠置寺へ~<柳生公民館:2022年11月16日(水)>

    この講座は、紅葉した里山を背景に柳生から笠置寺まで歩き、自然の素晴らしさを感じるとともに、磐座信仰の聖地と言われる笠置山、そして東大寺のお水取りとも関係の深い笠置寺、それらの歴史を学びながら、歴史的な遺産の息吹と里山柳生の良さを感じることを目的に開催しました。

    講座の様子

    笠置寺へ

    本日の講師は柳生公民館長です。
    うまく務まるか心配ですが本人は、「頑張ります」とのこと。
    それでは恵まれた天候の中、秋の柳生から笠置寺へ始まり始まり。

    家老屋敷を左手に

    柳生公民館を出発して、陣屋跡、歯痛地蔵を説明しながら進みます。
    そして家老屋敷を左手にしたところで説明。
    ここから南向くと正木坂道場の屋根が見えます。

    もみじ橋

    芳徳寺の旧参道につながる朱塗の「もみじ橋」。
    この近くに柳生石舟斎宗巖(やぎゅうせきしゅうさいむねよし)の家があったといわれています。

    家老屋敷前

    もみじ橋近くの景色にうっとりです。
    シャッターチャンスですね。

    十兵衛杉

    秋晴れの清々しい一日。
    歩くととても気持ちがいいです。
    少し小さいですが、前方に見えるのが十兵衛杉。
    十兵衛杉は少し離れたところから見ると、とても見栄えが良いです。

    阿対地蔵

    阿対(あたや)地蔵へ向かいます。

    阿対地蔵

    阿対の石仏の前で説明。
    こちらの阿弥陀如来様は、流行病よけの願いを聞いてくださると言われています。
    また、向かって左側の地蔵菩薩は、豆腐をお供えすると子どもを授かると言われています。
    「子どもを授かると一千個の数珠を作りお礼詣りをする」という言い伝えがあり、多くの人に信仰されています。

    笠置カントリー

    笠置カントリーの前にて。
    この笠置カントリーができる前、この辺りは水田や湿地帯だったらしいです。
    その昔、後醍醐天皇を慕ってこの地までたどり着いたお姫様が、あと少しというところ、このあたりで亡くなられたとか(笠置町資料より)。
    その後、お姫様の思いが強かったからでしょうか、ここにあった池からお姫様が現れるので「お姫ヶ池」と呼ばれました。
    なんでも笠置カントリーの中にある池だそうですが、現在の何番ホールの池でしょう。
    ゴルフの時、そんなことを思いながらショットを打つのもいいですね。

    般若台

    法相宗の僧で、藤原通憲の孫だった興福寺の解脱坊上人(貞慶)のお話です。
    1193年に、当時の南都仏教界に失望した上人は、笠置山の弥勒摩崖仏を頼って、興福寺から笠置山に移り住んでいました。
    ここは、現在、般若台六角堂跡が史跡公園として整備されています。
    ある日上人がこの般若台の六角堂の縁に座っておられたところ、庭の隅の土が盛り上がって鬼が現れました。
    鬼は、「閻魔大王が、あなたをお呼びです。私と一緒にお越しください。」と告げました。
    上人は大変驚きましたが、「それなら」と閻魔大王を訪ねます。
    そして、閻魔大王に読経と説法を行ったところ、閻魔大王から「すばらしい話だった」と褒美に「閻浮陀金(えんぶだごん)」という金の中でも、もっとも高貴な金を上人に授けました。
    上人は、その金をもとに釣鐘を作りました。
    その釣鐘は、縁が六つに切り込まれている日本では一つしかない珍しい鐘で、今でも笠置寺の宝として残されています
    (笠置町資料より)。

    正月堂の前で

    正月堂の前でご住職にいろいろと説明を伺いました。
    笠置というの名前の由来や、笠置寺の歴史等を詳しく教えてもらい、大変勉強になりました。

    胎内くぐり

    笠置山の修行場は役行者により開かれたと伝えられています。
    修行の前に、身を清めるため滝行を行いますが、笠置山にはふさわしい滝がありません。
    そこで、岩の洞窟を母胎にたとえ、通り抜けることによって生まれ変わるとされました。
    そして、身も心も新しく清らかになって修行に挑んだそうです。

    太鼓石

    この固くて冷たい、物言わぬ石。
    岩の下をくぐる時に、丸く岩が剥がれている部分の右方を叩いてみると、太鼓という鼓を打つような、ポンポンという音がでます。
    「太鼓石」といわれています。

    平等石

    「平等石」です。
    古くは「行道石」とも呼ばれています。
    かつてはこの岩の周囲を回って行をしたとか、この後には修行者たちがアリのように一列になって進むので「蟻の戸渡り」と呼ばれる場所が待っています。

    景色

    ここからは、眼下に広がる木津川や笠置の町並みが一望でき、最高の景色を楽しめます。

    もみじ

    もみじ公園のもみじがとてもきれいでした。
    また、 紅葉のシーズンは、早朝には、雲海とともに楽しむこともでき、とても素晴らしいとのこと。

    笠置山の頂上には「後醍醐天皇行在所(ごだいごてんのうあんざいしょ)」があります。
    京の都を追われ、奈良、和束も安住の地でなかった後醍醐天皇は、この地に三種の神器とともに行幸され、この地が南朝の皇居となりました。
    「うかりける 身を秋風にさそわれて 思わぬ山の もみじをぞみる」は後醍醐天皇がこの地で詠まれた詩です。

    参加者の声

    • ご住職の話がとても良かったです。ありがとうございました。
    • また来たいです。
    • 紅葉がきれいでした。
    • 楽しいし、もみじがきれいで大変満足
    • 充実した時間でした。
    • 自然がとてもきれいでした。いろいろな説明も楽しく良かったです。

    講座を終えて・・・

    天気も良く、そして里山を彩る紅葉はとても素晴らしかったです。

    また、柳生と笠置との関係も知ることができ、新しい発見ができ、とても有意義な時を過ごすことができました。

    参加者の皆さんと和気あいあいと話しながら歩くことができ、また、講座を開催する側としてもとても勉強になり、「秋の柳生~笠置寺へ~」を開催して良かったです。

    貴重な時間でした。

    これからも、よろしくお願いします。