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あしあと

    こんな講座ありました(子どもゆめ基金助成事業「つげまるごと自然体験&発見(川探検)」)

    • 更新日:2023年11月10日
    • ID:13655

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    子どもゆめ基金助成事業「つげまるごと自然体験&発見(川探検)」<都祁公民館:2023年8月26日>

    この講座は、豊かな都祁の動物や植物について名前や生態などを親子共に知ることにより、自然に触れ自然保護について学びながら、親子のふれあいを目的に開催しました。

    都祁には豊かな自然がいっぱいあります。

    緑に包まれた山には、スズランやササユリが咲いています。

    夜になると頭上には春夏秋冬、満点の星空が広がります。

    自然の恵みをたっぷりいただきながら、楽しく自然体験ができます。
    講座の活動から、どんなことが見えてきたのでしょうか。

    今回も、近畿大学農学部の北川忠生教授と学生の皆さんにご協力をおねがいしました。
    北川先生と学生の皆さんによる川の下見です。

    昨年(2022年)度もこの場所で開催するはずでした。
    しかし、昨年度は前日までの雨の影響で川の水量が多く、子どもが川に入って川の生き物を採集するには危険だったので、学生さんたちが採集してきたものを観察しました。

    北川先生のお話や投網体験などでも楽しめたのですが、子どもたちにとっては「川に入って捕りたかった。」と不完全燃焼の感じがあったので、今年度も同じ場所での活動にしました。

    今年度も数日前から雨が降り水位が上がっていましたが、昨年度ほどではありませんでした。

    子どもたちの長靴が水没するくらいの深さのところはありましたが、濡れるのは覚悟で参加した子どもたちは存分に小山戸の川の生き物の採集を楽しめたようです。

    それでは、いよいよ講座の始まりです。
    北川先生から、採集する時の注意事項を聞きました。
    まず「魚を採取したとき、直接、魚を触るのは良くない」という話でした。

    なんでも、人の手は36度前後です。

    そして、魚の体温は変温動物なので水温と同じ、つまり季節によって違いますが、15~20度くらい。

    冬だと10度以下。

    人間の手の温度と魚の体温では20度くらい温度差があります。

    つまり、人間の手の温度は魚にとっては非常に熱いというわけです。

    人間に例えたら・・・20度の差ということは、60度くらい(少し熱めのお湯)の温度でつかまれることと同じです。

    これでは、魚がやけどをして弱ってしまうことになるんですって。

    さらに、魚をおおっているヌルヌルは拭き取ってはダメ。

    あのヌルヌルは「魚の皮膚とほぼ同じ」とのことです。

    家で魚を世話するときや魚釣りの時にも活かせるお話でした。

    近畿大学の学生さんたちです。
    北川先生と一緒に絶滅危惧種のニッポンバラタナゴの保護活動や、猿沢池の環境を守る活動もされています。
    猿沢池の水質検査をしているときにあるテレビ番組の取材があり、「となりの人間国宝さん」に認定された人もいるようです。

    それでは、川に移動して、いよいよ採集の始まりです。

    小さな川ですが、ひざぐらいまでの深さのところもあります。
    事前に状況を連絡していたので、子どもたちは覚悟を決めて深い所にも入っていきました。

    長靴の中は一気に水浸しになりましたが・・・それで、踏ん切りがついて心置きなく川の中で活動できたようです。

    最後に、下流の方で網を並べて、上から追い込んで捕まえるという「集団作戦」にもチャレンジしました。

    子どもたちの水槽にもいろんな魚が入っているようです。
    陸に上がって、いろいろ調べてみましょう。

    個別の水槽から大きなケースに魚を移し替えて、同じ仲間同士にもう一度小さい水槽に種類分けして入れました。

    よく似たものもいましたが、ヒレの形などで種類分けしていきました。オス・メスを見分けるポイントも教えていただきました。

    ヒレの形や位置などをよく見て比べると、少し違いがありました。

    先生からヒントをもらいながら、子どもたちは図鑑を使って名前を調べていきました。

    川に入って魚を採取できたし、図鑑を使って名前を調べることもできました。

    昨年度に続いて参加した子どもたちにとっても、満足のできる今日の内容だったようです。

    最後に、学生さんが投網のお手本を見せてくださいました。
    魚の標本採集では投網をできることが必要だそうです。
    北川先生の教室では、投網ができないと単位がもらえないんですって。
    学生さんの投網はとても上手です。
    プライベートでも練習の毎日なんだそうですよ。

    参加者の声

    • いろいろな魚が見えて、カエルやザリガニが採れてよかった。
    • 先生の説明がわかりやすかった。

    活動を終えて

    前年度は、増水のため子どもたちの安全を考えて、子どもたちによる採集はできませんでしたが、今年度は、やや水位が高かったものの川に入って採集をすることができました。

    やっぱり実際に「自分(たち)で捕まえた」生き物を観察することで、意欲はずいぶん高かったように思います。

    また、説明を聞くだけでなく、図鑑を使って調べる活動を織り込んでいただいたので、参加者が主体的に活動に参加できたと思います。

    今回も、小山戸町地域のみなさんや、駐車場などをお借りした方々、都祁福祉センターの皆さんにご協力をいただきました。どうもありがとうございました。